BIOニューズクリップ

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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto 
Vol.76 2010年1月15日
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☆目次★
* 今週のひとこと
* 日本モンサントからのインフォメーション:
モンサント・カンパニーがForbes誌(米国版)において「2009 Company of the year (2009年の最優秀企業)」に選出されました
* 中国 遺伝子組み換えイネとトウモロコシの栽培認可へ前進
* 中国 大豆に続き10年以内にはトウモロコシ輸入国に:OECD

▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あけましておめでとうございます。2010年も、海外情報提供に力を入れてまいりますのでよろしくお願い申し上げます。また皆様から「こういう情報を知りたい」といったご要望もお待ち申し上げております。
さて、2010年最初の“今週の一言”は、「空気」です。
日本には「空気を読む」という言葉がある様に、一度醸成されたイメージや雰囲気に反する発言や議論を嫌う風潮があります(1)。原子力や農薬、遺伝子組み換えなどの科学技術に関する理解においても、この「空気」が関係しているのかもしれません。
現在日本が輸入・利用する穀物のうち、約55%に相当する1,600〜1,700万トンが遺伝子組み換え品種です(2)。油や飼料、食品原料として、遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせません。また、日本農業が抱える深刻な高齢化、後継者不足を考えれば、省力化等のメリットを持つ遺伝子組み換え作物が、国内の農業現場にも貢献できるかもしれません。
 このメルマガを通じた海外情報の提供が、「空気」への「差し水」となれば幸いです。2010年も宜しくご愛読をお願いいたします。
(1) 山本七平 「空気の研究」
(2) 三石誠司「世界の食糧・穀物需給と今後の展望」

◆ 日本モンサントからのインフォメーション:
モンサント・カンパニーが、米国の有名経済誌Forbesにおいて「2009 Company of the year(2009年の最優秀企業)」に選出されました。この栄誉は、企業業績や顧客満足度を審査した結果、最も高い評価を得た企業に与えられるものです。モンサント・カンパニーは過去5年間に売上げを平均して年18%、資本利益率(資本金対比の収益)を年12%増加させてきました。「2009 Company of the year」の選出にあたりこの点が高く評価されました。また資源を保全しつつ作物の収量倍増を目指す「持続可能な農業」に向けたモンサント・カンパニーの貢献、乾燥耐性作物をはじめとする新しい種子研究開発の将来性もについても評価されています。詳しくは以下の1月18日号のForbes誌オンライン版(英文)においてご覧いただけます。

Forbes' Company of the Year "The Planet Versus Monsanto"
フォーブス・カンパニー・オブ・ザ・イヤー 「限りある資源の地球と、モンサント・カンパニー(仮訳)」
http://www.forbes.com/forbes/2010/0118/americas-best-company-10
-gmos-dupont-planet-versus-monsanto.html


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◆中国  遺伝子組み換えイネとトウモロコシの栽培認可へ前進 ◆
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2009年11月28日 GMO Compass
China gives go-ahead for planting of GM rice and maize
http://www.gmo-compass.org/eng/news/477.docu.html
<記事要約>
数年以内に、中国は遺伝子組み換え(GM)植物の大規模な栽培を始めるでしょう。ロイター通信の報告によると、中国農業省のバイオセーフティ委員会は遺伝子組み換えイネとトウモロコシの商業栽培を認可しました。これらの作物は、中国の研究チームによって開発されたものです。
フィリピンにある国際イネ研究所(IRRI)の最高責任者Robert Ziegler氏はロイター通信に対し「中国のBtイネの認可によって、(訳注:遺伝子組み換えイネの開発を行なう)他の国々にとっても、同様の道を辿ることが非常に容易になった」と述べています。国際イネ研究所では、主に小規模農家を対象に数種類の遺伝子組み換えイネ品種を開発しています。
また、中国政府は、国立研究所が開発した遺伝子組み換えトウモロコシ品種の栽培も認可しました。このトウモロコシは、新たに導入された遺伝子の働きによって、フィターゼという酵素を作物内に作り出します。フィターゼは、豚や家禽など非反芻動物がトウモロコシを主体とした飼料を食べた際に、飼料に含まれるリン酸の消化を促進します(訳注:このため、飼料の効率がよくなると同時に、飼料へのリン酸の添加を抑える事が出来ます)。このため、堆肥や畜舎の排泄物がリン酸塩で悩まされることが少なくなり、環境への負荷も軽減されます。
今回の認可について中国政府は、農業分野における遺伝子工学の利用は、土地や水といった資源の不足が深刻化する中でも、自給自足によって国民を養うための取り組みであると、繰り返し強調しています。中国政府は、穀物生産を2020年まで毎年8パーセントずつ高めることを目標としています。中国政府は、遺伝子工学によって新しい特徴を持つイネ、トウモロコシ、コムギを開発するために、20億ドルを費やした研究プログラムを開始しています。
Btイネとフィターゼトウモロコシの大規模栽培は2〜3年で始まると思われます。

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◆ 中国 ダイズに続き10年以内にはトウモロコシ輸入国に:OECD ◆
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2009年12月10日/Bloomberg
China to Become Corn Importer Within Decade, OECD's Ash Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601012&sid=axA9BI4hl.B8
<記事要約>
中国は世界最大のダイズ輸入国ですが、トウモロコシについても同様に、およそ10年以内に輸入へ転じるだろうとOECD理事が発言しました。
経済協力開発機構(OECD)の貿易・農業部長Ken Ash氏は、12月9日に東京で行なわれたインタビューで、「現在、中国は飼料穀物の輸出国ですが、13億の人口を養うため、中国政府が主食用のコメとコムギの増産を優先するようになるにつれ、2018年までにはトウモロコシの輸入を始めるでしょう」と述べています。
家畜飼料、バイオ燃料用向けの穀物需要が増加した事から、昨年の中国のトウモロコシ需要は過去最大を記録しました。双日など日本の商社の中には、中国が米国産トウモロコシの輸入者になるとの予測から、日本向けのトウモロコシ輸入先を、旧ソ連邦諸国や南アメリカへ多様化させる計画を持つ所もあります。
一方で農林中金総合研究所、主任研究員である阮蔚(Ruan Wei)氏は同じく東京でのインタビューで、「農業生産者の増産意欲を促すレベルまで穀物価格が上昇しなければ、中国は5年以内にトウモロコシの輸入国になる」と述べています。
OECDパリ事務所のAsh氏は、年間1,600万トンのトウモロコシを輸入する日本と比較すれば、中国は約200万トンを輸入する可能性がある程度で、「中期的に輸入国になっても輸入は少量で、国際市場に大きな影響は与えない」と述べています。
一方、農林中金総合研究所の阮蔚氏は、「中国では飼料、甘味料、バイオ燃料や他の工業用需要から、中国のトウモロコシ輸入は2014年までに500〜700万トンに達する可能性がある」としています。
Ash氏は中国のコムギとコメ輸出については「毎年100~200百万トンのコムギを、同様に200~300万トンのコメを国際マーケットに輸出し、中国は輸出国であり続けるだろう」と見通しています。Ash氏は、「中国は、利用可能な土地や水、その他の資源を利用して農作物の生産レベルを一定に維持し、世界市場に頼らないようにしている様に見える。もし中国が世界市場へ大規模に買い付ければ、穀物の価格上昇を招く。中国はこの事を理解している」と指摘しています。
中国の農業省は先月の11月に、遺伝子組み換えイネとトウモロコシの栽培を承認しました。これらの農作物が農家で実際に商業栽培されるには、(訳注:品種登録のための)手続きが必要になります。
Ash氏は「バイオテクノロジーを含めた科学技術は、世界を養うために取り得る選択肢のひとつだろう」と述べ、遺伝子組み換え技術の利用によって、中国は輸入穀物への依存を最小化できるとしています。

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