BIOニューズクリップ

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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto 
Vol.75 2009年12月28 日
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☆目次★
* 今週のひとこと
* ジンバブエ 農民組合が遺伝子組み換えトウモロコシ栽培を政府に要求
* パキスタン 2品種のBtワタについて、政府が栽培を承認
* 米国 生産業者団体が期待する遺伝子組み換え小麦

▼▽今週のひとこと「日本の稲作を席巻したコシヒカリ:その2」▼▽━━━━
(前回の今週のひとこと: http://www.monsanto.co.jp/news/newsclip/074.shtml )
 コシヒカリの普及の理由は、優れた食味以外にもいくつか考えられます。そのひとつに「天災(冷害)」と「新品種の登録・普及の遅れ」があります。
平成5年の大冷害(平成の大凶作)の際、当時コシヒカリと並んで代表的なイネ品種だった「ササニシキ」は、冷害に弱かった事から大きな被害を受けました。またその後もササニシキに変わる新品種の登録・普及に時間がかかったため、コシヒカリ系統の栽培が次第に増加してゆきました。
 国が認定するイネ品種登録や、地方自治体が行なう奨励品種登録には、非常に多くの時間(最低5〜10年程度)を要します。このことが新しいイネ品種の登録・普及の遅れに繋がり、コシヒカリ系統のイネ品種が日本中を席巻する原因のひとつになったと考えられます。


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◆ ジンバブエ 農民組合が遺伝子組み換えトウモロコシ栽培を政府に要求 ◆
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2009年11月19日 Zimbabwe Telegraph
ZFU Calls for Planting of GMOs
http://www.zimtelegraph.com/?p=4380
<記事要約>
ジンバブエ商業農民組合(ZCFU)は、国内の農業生産者が収穫量の増加によって輸入穀物へ対抗できるよう、遺伝子組み換え(GM)トウモロコシの国内栽培を許可する様に政府へ要求しました。
同組合のRobert Marapira副会長は、GMトウモロコシ栽培がジンバブエにおける食糧不足に対処するため、即効性のある解決方法になり得るとし、「ジンバブエがこの10年以上もの間、国内需要を満たすのに充分なトウモロコシを自国内で調達することに失敗してきた事は、良く知られています。不足分の穀物を国外から調達するために何百万ドルもの資金が費やされている事実を考えると、GMトウモロコシ栽培がこの対処法になり得ると私達は信じています」と述べています。
Marapira 氏は、研究の成果として従来のトウモロコシ種子が1ヘクタールあたり3トンの収穫量を何とか記録したのに比較して、GMトウモロコシの種子では1ヘクタール当たり15トンの収穫を得られる事を示しています。
「GMトウモロコシの種子は、従来のトウモロコシ種子より速く成熟し、生育に要する水の量も少ないため、たとえ降雨量が少なときでも安定した収穫が保証されるでしょう」と Marapira氏は述べています。
国内市場に溢れる輸入品に対処するためにも、GMトウモロコシには貢献出来る事があると、彼は付け加えています。
「国内に流入する食料品の大部分がGM食品です。特にトウモロコシに注意してみると、南アフリカ産のトウモロコシが国内産のものより値段が安い事が分かります。これは、(GMトウモロコシを栽培している南アフリカにおいて)生産コストが安いためであり、トウモロコシを扱う業者や製粉業者が南アフリカ産のトウモロコシを好んで用いているためです。この状況は、ジンバブエの農業生産者に悪影響を与えています」とMarapira氏は述べています。一方で様々な農業生産者団体が会合を開いては、農家が直面する課題や、彼らの生産物を市場で効率的に販売するための戦略について話し合われています。


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◆パキスタン 2品種のBtワタについて、政府が栽培を承認 ◆
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2009年11月26日 The Daily Times
2 Bt cotton varieties to be available for Kharif season
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2009%5C11%5C26%5Cstory
_26-11-2009_pg5_10

<記事要約>
パキスタン環境省は、遺伝子組み換え農作物の栽培を初めて公式に認可しました。パキスタンの環境省、環境保護局と国家バイオセーフティ委員会は第7回の検討会において、独自に開発した2品種の害虫抵抗性ワタ(Btワタ)を商業栽培を承認しました。これらのBtワタの品種は、分子生物学中核センター(CEMB)の科学者によって、数年をかけて開発されたものです。
承認されたのはCEMB-01とCEMB-02で、CEMB‐1は1種類のBtタンパクを作る遺伝子を持ちますが、CEMB-02は2種類のBtタンパクを作る遺伝子をもつスタック品種であり、チョウ目害虫への優れた防除効果を作物へ与えます。これらの品種は、2010年2月のパンジャブ種子協会の会議で認可を経た後に、次回(2010年の秋季収穫)の作付け時には農業生産者が利用可能な状態になる予定です。
この2品種は環境省が定めるバイオ環境安全性基準をクリアしており、また2年の栽培試験によって、パキスタン中央ワタ委員会(PCCC)からも高い評価を得ています。現在これらの品種は、来期の秋季収穫の作付けに間に合うように種子の生産が進められています。また、これら2品種を含めて合計10品種のBtワタが、パキスタン種子協会の認可を経た後で、パキスタン国内で商業化される可能性があります。
パキスタンのワタ農家は、これら2品種Btワタが、バイオセーフティーに関する試験と収量性試験など全ての必要な手続きを終了し、商業化された事を喜んでいます。
ヨーロッパや他の国々ではGM作物品種に反対しているため、今回のパキスタンにおける進展に対し反応するかもしれません。彼らは、パキスタンの主要な輸出品であるコメを含む農作物に関して「遺伝子組み換えでない」という証明書を提出させており、他の作物に対しても証明書を求めています。


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◆ 生産業者団体が期待する遺伝子組み換え小麦 ◆
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2009年11月12日/Farmers Weekly Interactive
Biotech wheat to drive US wheat yield challenge
http://www.fwi.co.uk/Articles/2009/11/12/118742/Biotech-wheat-to
-drive-US-wheat-yield-challenge.htm

<記事要約>
米小麦生産者連盟CEOのDaren Coppock氏は、2018年までに米国の小麦反収を20%増加させる計画において、遺伝子組み換えの小麦が中心的な役割を担うだろうと述べました。
英国作物生産評議会の会議においてDaren Coppock氏は、米国における小麦栽培は大豆やトウモロコシ栽培に比べて利益が相対的に乏しく、小麦の栽培地域がこれらの作物から圧力を受けていると説明しています。一般的に大豆やトウモロコシの栽培が1エーカー当たり250-300ドルの純益をもたらすのに対して、小麦栽培ではこれが100ドルにすぎません。これは、遺伝子組み換え技術を採用しているトウモロコシと大豆の収量が、小麦の収量よりはるかに高いことが原因と述べています。
米国のいくつかの州では小麦の栽培面積が長期的に下落しています。小麦生産州として有名なカンザス州が、今や小麦よりもトウモロコシを多く生産しています。
Daren Coppock氏は、この小麦の生産面積の減少、また仮に小麦の反収が増加しなかった場合に2050年には世界で小麦の生産が毎年380万トン不足する、という可能性へ対処するために、「2018年までに小麦の反収を20%増やす事が私達の目標です」と述べました。その上で、「バイオテクノロジーは唯一の手法ではありませんが、解決手法の一つとなるでしょう。私たちが必要とするものを満たす、あらゆる技術が不可欠であると確信しています」と述べています。
市場の受容が遺伝子組み換え小麦の鍵である事は、彼も認めています。その上で「私たちは製粉業者、穀物貯蔵、輸出業者を含めて国内穀物取引のすべての部門と話をしてきた」と言います。中でも輸出業者の説得が最も難しかったとしながらも、承認された小麦品種に対する混入閾値の国際的なルール設定が達成可能なら、顧客には依然として選択権を与えられると、彼は期待しています。
彼が指摘するには、少なくとも10年の間、小麦には技術が欠けていました。Daren Coppock氏は、「除草剤耐性の小麦以外、あまり多くの研究が行われてきませんでしたし、私たちは除草剤耐性の小麦を、最初の遺伝子組み換え小麦品種として期待していません。干ばつ耐性、あるいは病害抵抗性がより望ましいでしょう」と述べています。

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