BIOニューズクリップ

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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto 
Vol.69 2009年8月5日
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☆目次★
* 今週のひとこと
* 日本モンサントからのインフォメーション
* 欧州食品安全機関(EFSA)が、遺伝子組み換えトウモロコシMON810の
安全性を再承認
* オーストラリア・英国 耐塩性遺伝子組み換え植物の開発

▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今週のひとことは「科学と政治の関係」です。先の国会では、食品の安全性について客観的、科学的なリスク評価を行う機関である内閣府食品安全委員会の人事案が、参議院で否決されるという異例の出来事がありました。
 食品のリスク評価は独立、中立、公正に行われなければいけません。今回の参議院決議に対して、食品安全委員会委員長及び日本学術会議会長から、食品のリスク評価に関するコメントが発表されています。コメントの詳細は、以下のサイトからご確認いただけます。

食品安全委員会
「リスク評価の独立性と中立性に関する食品安全委員会委員長談話」
http://www.fsc.go.jp/sonota/iinchodanwa_210701.pdf
日本学術会議
「食品安全のための科学」に関する会長談話
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d4.pdf

◆ 日本モンサントからのインフォメーション
弊社研究農場における、夏の遺伝子組み換え作物圃場見学会を、引き続き受付けています。詳しくは添付資料、もしくはこちらから
http://www.monsanto.co.jp/news/info/experiment/090615.shtml

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◆ 欧州食品安全機関(EFSA)が、遺伝子組み換えトウモロコシMON810の安全性を再承認◆
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2009年7月1日/The Financial Times
EU scientific authority says GM maize is safe
http://www.ft.com/cms/s/0/c77e9792-6590-11de-8e34-00144feabdc0.html
<記事要約>
EUの食品リスク評価機関である欧州食品安全機関(EFSA)は6月30日、現在ヨーロッパで栽培が認められている唯一の遺伝子組み換えトウモロコシMON810について、従来のトウモロコシ作物と同様に安全であるとの意見を出しました(訳注:MON810は1998年に旧EU法の下で栽培認可を得ましたが、この認可は10年間の期限付きであったため、EFSAによるMON810の安全性評価が再び行われたものです)。これにより、数カ国のEU加盟国が提起していたMON810の安全性に対する疑問が払拭されました。
EFSAが公表したこの意見は、遺伝子組み換え食品を巡ってEU加盟各国や行政機関が分裂する事となった、政治色の濃い再調査に終止符を打つものです。(訳註:EFSAは科学的プロセスに基づいてEU全体の食品等の安全性評価を行う機関です。今回のEFSAの意見を基に、今後はEUの行政執行機関であるEC (欧州委員会)において審議がなされ、その上でMON810の再認可がなされます。またECによるMON810の認可は、EU加盟各国が独自に発動可能なセーフガードとは、独立したものです)
国レベルでセーフガード条項を発動してMON810の栽培を差し止めているフランス、ドイツなど加盟6カ国においては、MON810に対するセーフガードを緩和する方向に影響する可能性があります。
MON810 はトウモロコシ害虫、アワノメイガを防除するタンパク質を生産します。このトウモロコシ品種は、EUのトウモロコシ栽培面積の1パーセント以下でしか栽培されていませんが、ヨーロッパでの栽培認可を得た最初の遺伝子組み換え品種であるため、遺伝子組み換え作物に関するより広範な論争において注目されてきました。
今回のEFSA の安全性評価については、その方法や客観性について、審査が終了する前から大きな注目を浴びてきました。先月には、フランス、ドイツ、オーストリア、ギリシャとハンガリーを含めて12の加盟国が、オオカバマダラチョウに対する影響も含めてMON810 に関する科学的な疑問を提起し、今回の結論に先立ってEFSA へ書状を送っています。一方でEFSA は6月30日の報告書において、MON810がこのような昆虫種に悪影響を与える可能性が非常に低いことが確認されているとし、「MON810 は人間と動物の健康に対する潜在的な影響に関して、従来のトウモロコシ品種と同様に安全です」と付け加えました。

EFSA公式サイト(英文)
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902628240.htm

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◆ オーストラリア・英国 耐塩性遺伝子組み換え植物の開発 ◆
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2009年7月8日/Telegraph
GM cereal crops created to grow in salty water
http://www.telegraph.co.uk/earth/agriculture/geneticmodification/
5770087/GM-cereal-crops-created-to-grow-in-salty-water.html

<記事要約・抜粋>
貧しい国々における飢餓への解決策として、高い塩分濃度の水でも育つ(訳注:耐塩性)作物の開発の鍵となる研究が行われています。これは、植物の既存の遺伝子を利用し、ナトリウムイオンを根に封じ込めて葉茎部にあがってこないようにするというものです。この実験はアデレード大学がモデル植物を提供し、ケンブリッジ大学との共同研究によって行われました。
コメ、コムギやオオムギといった穀物の遺伝子を同様に組み換えることが出来れば、飢えに瀕する何十億という人々により確かな未来が提供されるでしょう。バングラデシュ、ベトナムの沿岸部、ビルマなどでは、気候変化による海面上昇のために、世界でも最も肥沃な農地が(訳注:塩害によって)脅かされています。これらの地域では、この技術が役に立つことでしょう。。パキスタンの農業はインダス川に大きく依存していますが、インダス川の水の塩分濃度が上昇していることから、人口が急増する中で国内の食糧生産が逼迫しています。
アデレード大学のMark Tester教授は、イネでの予備実験について「非常に有望だった」とした上で、以下のように述べました。「塩分は植物の成長に影響を与えますが、これは潅漑農地において特に大きな問題です。世界の食糧のうち3分の1が灌漑農地で生産されていますが、水資源の有効利用の必要性が高まる一方で、灌漑用水の水質(塩分濃度(訳者註))は悪化の一途をたどっています」
また世界最先端の植物研究施設の一つ、ジョン・アイネスセンターのGiles Oldroyd博士は、耐塩性植物の開発こそが将来の食糧生産における最大の懸念を解決する鍵とした上で、以下の様に述べました。
「この研究ではモデル植物を使用しましたが、この機能が農作物において同様に働くことを証明するのが重要です。この研究は、塩害を受けた土壌でも生育できる作物の開発を導く画期的な研究です」

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