╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ☆目次★ * 今週のひとこと * 日本モンサントからのインフォメーション * 乾燥耐性種子がトウモロコシ収穫量を増大 * 遺伝子組み換え作物がバチカンの支持を得る ▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今週のひとことは、「農業における水利用」です。水は農業にとって必要不可欠で、水不足は農業生産にとって致命的なダメージとなります。このため水(降雨)が少ない場合でも、農業生産を行える技術や灌漑システムの開発が急務となっています。 水は、限りある貴重な資源です。日本では中国・四国地方を除き、水不足を感じる事は少ないですが、この一因として、海外から大量の食糧を輸入する事で、間接的に水を輸入している事実(バーチャル・ウォーター)があげられます。食料輸入大国である日本にとっても、農業における水利用効率の向上は、大きな課題と言えます。 ◆ 日本モンサントからのインフォメーション モンサント・カンパニーは、作物栽培における水利用管理の向上による農業生産者支援を主眼とする、水資源利用研修センター(Water Utilization Learning Center)を、ネブラスカ州ゴーセンバーグにオープンしました。同施設は、夏季期間中に見学可能となっています。 詳しくはこちら(日本モンサントプレスリリース) http://www.monsanto.co.jp/news/release/090706.shtml また弊社研究農場における、夏の遺伝子組み換え作物圃場見学会も、引き続き受付ています。詳しくは添付資料、もしくはこちらから http://www.monsanto.co.jp/news/info/experiment/090615.shtml ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 乾燥耐性種子がトウモロコシ収穫量を増大 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009年6月25日/the Wichita Eagle Drought-tolerant seed could boost corn crop' http://www.kansas.com/business/story/866883.html <記事要約> カンザス州立大学の作物生態学者Kraig Roozeboom助教授によると、モンサント・カンパニーが最近開発している第1世代の乾燥耐性トウモロコシ種子を使用することで、カンザス州におけるトウモロコシの単位面積あたり収量を、最高で50パーセント増加させることが分かりました。 「この遺伝子組み換え種子のおもなターゲットは、収量がエーカーあたり130ブッシェルかそれ以下の非潅漑地です」と、セントルイスにあるモンサント・カンパニーのTom Ruff氏(収量、及び新技術担当責任者:Director of Yield & Emerging Technologies)は述べています。 過去10年間、カンザス州におけるトウモロコシの収量は1エーカー当たり115ブッシェルから150ブッシェルで、平均すると130.6ブッシェルです。また昨年単年度の平均収量は、134ブッシェルです。昨年カンザス州で収穫された363万エーカー(約147万ヘクタール)のトウモロコシの、おそよ60パーセントが非潅漑地で生産されていますが、Roozeboom助教授によると、カンザス州は降水量の変動が激しいため、乾燥耐性種子は同州の潅漑農地においても効果を持つ可能性があります。「最近2年間は降雨に恵まれましたが、2007年は非常に乾燥していました」と述べた上で、「乾燥耐性種子はトウモロコシ収量を25~30パーセント引き上げると言われていますが、干ばつがひどい年には、その収量増加率は、50パーセントに達するかもしれません」と彼は説明しています。 モンサント・カンパニーは、ドイツの総合化学品メーカーBASFの研究者と協力してこの種子を開発しています。Ruff氏によれば、この種子開発の初期段階の2003年に、その一部の試験がカンザス州西部で行われました。規制当局の承認を待って、モンサント・カンパニーは、この種子を2012年までに商品化する事を目指しています。 これは乾燥耐性の最初の遺伝子組み換えトウモロコシです。これまでの品種改良では交配育種を用いてきたため、その過程で多くの遺伝子が関わってきました。従来の交配育種は遺伝子組み換え技術の基盤確立のために依然として重要ですが、遺伝子組み換え技術のプロセスは従来の育種法にくらべて正確で、関わる遺伝子の数も1つか2つになります。 モンサント・カンパニーとBASFは、トウモロコシを乾燥ストレス条件下で生育させるのに必要な遺伝子を発見しました。トウモロコシにとって致命的な(訳注:水不足が収量に大きな影響を与える)生育期間は、6月下旬から7月上旬の、雄穂と絹糸が出る受粉期です。 Ruff氏はこの種子がアメリカ全体のトウモロコシ収量を、毎年6~10パーセント増やすと期待しています。1エーカー当たり133ブッシェルであった2000年の収量レベルを、2030年までに2倍にすることが、モンサント・カンパニーにおける種子開発の目標です。なお本年、米国の収量見込みは154ブッシェルです Ruff氏はモンサント・カンパニーが、第二世代の乾燥耐性トウモロコシに関する研究を行っているとも述べています。モンサント・カンパニーはネブラスカ州Wichikaに作物形質を向上するための農場を持っており、トウモロコシ、大豆に関する野外試験を行っています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 遺伝子組み換え作物がバチカンの支持を得る ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009年6月4日/New Scientist Genetically modified crops get the Vatican's blessing http://www.newscientist.com/article/mg20227114.200-genetically-modified-crops- get-the-vaticans-blessing.html?DCMP=OTC-rss&nsref=online-news <記事要約・抜粋> バチカン(ローマ教皇庁)は、科学者が神の創造へ干渉することを、滅多に認めません。このため教皇庁科学アカデミーが、遺伝子組み換え作物を、世界の飢えと貧困への解決策として支持した今回の決定は、驚きに値するかもしれません。これまで遺伝子組み換え作物は、しばしば悪魔扱いされてきました。 遺伝子組み換え作物は、教皇庁科学アカデミーが5月中旬に開催した一週間のセミナーにおいて、大きな支持を受けました。参加者達は遺伝子組み換え作物が食糧の安全性と安全保障、より良い健康状態と環境の持続可能性を提供することに同意しました。この教皇庁科学アカデミーの決定は、国際連合が後援する国際的シンクタンク、IAASD(開発のための農業科学技術国際評価)とは意見を異にします。IAASDは昨年の報告書で、飢えに対する解決策として、遺伝子組み換え作物を採用しませんでした。(訳注:IAASDは2008年の報告書で、「遺伝子組み換え技術は、技術開発に対してその評価が遅れており、公衆がこれを技術、社会、政治、文化、法律、環境、経済的に、時間をかけて評価できるような支援が必要である」と述べています。詳しくはこちら http://www.agassessment.org/ ) 今回のセミナーについては、教会内で遺伝子組み換えに反対する人を除外して開催されたと主張する人もいます。また、反対する人たちは、遺伝子組み換え技術が貧しい人を犠牲にし、多国籍企業の農業支配を許す事になるのではないかと恐れている、と言っています。しかしセミナー参加者はこの先入観を否定した上で、遺伝子組み換え作物に対する規制があまりにも厳しすぎるとの結論を出しました。規制が厳しすぎるため、巨大企業は遺伝子組み換え作物の承認と申請ができるのに対し、貧しい人々を救うことを望むNGOにはこれができない、ということです。 ========================================================== 配信希望、中止、変更〈FAXでの送信も可〉、ご意見・ご感想、 発行:日本モンサント株式会社 バイオ作物情報部 |