BIOニューズクリップ

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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto 
Vol. 60 2009年1月29日
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☆目次★

▼今週のひとこと
今週のキーワード
*フィリピン・国際アグリバイオ事業団(ISAAA)担当官による遺伝子組み換え作物の奨め
*ブラジル・遺伝子組み換えトウモロコシ栽培承認
*米国・2008年の遺伝子組み換え技術における世界の前進

▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィリピンの科学者が自国の飢餓解消のために遺伝子組み換えの導入を強く求めています。またブラジルでは新たに2系統の遺伝子組み換えトウモロコシ品種が認可されたというニュース、そしてアメリカからは遺伝子組み換え作物が世界的に広がりつつあるという記事が届いています。

▼▽世界のニュースを拾い読み▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜キーワードからバイテク情報を究める!〜

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◆フィリピン・国際アグリバイオ事業団(ISAAA)担当官による遺伝子組み換え作物の奨め◆
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2008年12月28日/The Philippine Star
Pinoy scientist pushes biotech crops to reduce hunger in RP
フィリピンの科学者が飢えを減らすため遺伝子組み換え作物を奨めています
http://www.philstar.com/Article.aspx?
ArticleId=427295&publicationSubCategoryId=77

<記事要約>
フィリピンでは、飢えと栄養失調を軽減するために、科学者が国内での遺伝子組み換え作物の普及を求めています。国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の上級プログラム担当官Rhodora Aldemita博士は、適切な栄養を消費者に提供するためには遺伝子組み換え技術により農作物の反収を引き上げることが最も実現可能な解決策だと述べました。
Aldemita博士によれば、遺伝子組み換え技術は、化学肥料や殺虫剤、除草剤への依存を減らしつつ反収を増やしたり、パパイヤリングスポットウイルス(PRSV)抵抗性を持つパパイヤ開発のように、病害に対する抵抗性のある作物を作ることに成功しています。2002年にフィリピンに導入されたBtトウモロコシは、フィリピン国内で最も成功した遺伝子組み換え作物です。
「遺伝子組み換え技術の進歩によって、今では食品の栄養価を改善することも十分可能になりました。例えばビタミンAを強化したゴールデンライスのように、農作物の栄養価を改善する多くの遺伝子組み換え研究が行なわれてきました」とAldemita博士は述べています。
同じく、低フィチン酸*1 で鉄分吸収性を増加させたトウモロコシ、リシン*2 含量を高めたナタネや大豆種子、また鉄分を多く含むコメ、イヌリン*3 を含むジャガイモなど通常穀物では欠損している必須アミノ酸の強化、ミネラル吸収を高めたり、結腸がんを予防する低カロリーの作物なども研究されてきました。
「バイオテクノロジーは作物の栄養価を単に豊かにするだけではなく、熟成を遅らせることにより農作物がより多くの人々に最良の状態で届くことを保証するのにも役立ちます」と Aldemita博士は述べています。
訳注
*1 フィチン酸・・・ミネラルの吸収を妨げる物質
*2 リシン・・・必須アミノ酸のひとつで、通常動物性タンパク質に含まれる
*3 イヌリン・・・植物により作られるノンカロリーの糖質


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◆ブラジル・遺伝子組み換えトウモロコシ栽培承認◆
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2009年1月5日/farminguk.com
Brazil-Green light for GM crops
ブラジルで遺伝子組み換え作物が承認されます
http://www.farminguk.com/news/Brazil-Green-light-for-GM-crops.9719.asp
<記事要約>
ブラジル国家バイオセーフティ技術委員会は、2007年に承認した3系統のトウモロコシに加え、新たに2系統の遺伝子組み換えトウモロコシ種子に栽培承認を与えました。農業の専門家によればこれらの新しい品種は農業を活発化させるとみられています。
 ブラジルのトウモロコシ栽培は二期作で、前期は9月から12月に栽培され、
後期は12月から1月の間に作付されます。2009年のトウモロコシの栽培面積は600万ヘクタールになると見られています。

 
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◆米国・2008年の遺伝子組み換え技術における世界の前進◆
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2008年12月29日/Western Farm Press
Plenty of advancements in agricultural biotechnology worldwide in 2008
2008年世界の遺伝子組み換え技術における多くの前進
http://westernfarmpress.com/news/agricultural-biotechnology-1229/
<記事要約>
米国農務省(USDA)は、春の豪雨と洪水により生育期に遅れが出たにもかかわらず、トウモロコシと大豆は増産になると予測しています。この一因となっているのは1995年に米国に導入されて以来、農業生産の改善に役立ってきた遺伝子組み換え技術です。今年のトウモロコシの生産は、昨年に次いで2番目、大豆の生産は史上4番目に多いと予想されています。
農作物の欠乏によりいくつかの国で騒乱が起こったり、世界各地で食品価格が高騰したりしたため、今年は多くの国において遺伝子組み換え技術がもたらすメリットが認識されるようになりました。
 昨年7月、前英国最高科学顧問David King卿は「必要とされる生産量を増加させる可能性が高い唯一の技術、それは遺伝子組み換え技術です」と述べました。
また10月にはイタリアのMaurizio Sacconi厚生大臣が同国の遺伝子組み換え作物の栽培禁止令撤廃を求めています。
 住民の30パーセントが栄養不良状態にあるサハラ以南のアフリカ諸国では、増収の必要性と水の安定供給困難を解決するために遺伝子組み換え技術を受け入れることを検討しています。
 南アフリカでは消化率や栄養成分が改善され、乾燥した土壌でも栽培できる遺伝子組み換えソルガムの試験栽培が承認されました。
2008年に実施されたいくつかの研究では、遺伝子組み換え技術を用いて作られた食品に対する消費者からの支持が増えていることがわかりました。アジア食品情報センターの調査では、質の高い食品に対する需要の高まりを踏まえ、中国、インド、日本、フィリピン、韓国の消費者が遺伝子組み換えにより生産された食品を受け入れる準備ができていることがわかりました。
 またEuroBio が発表した研究によれば、欧州でも遺伝子組み換え作物を受け入れるという意見が増加しています。
 新しい作物品種の開発も同じく進歩の一つでした。研究者たちは、農作物に損害を与える干ばつなどの気候変動を克服し、今後10年間でトウモロコシと大豆の反収を40%増やすために遺伝子組み換え技術が重要な役割を果たすであろうと述べています。
アジアでは、発展途上国の栄養改善を目的として遺伝子組み換えされたゴールデンライスが2011年を目標に実用化されることが発表されました。
 また遺伝子組み換え技術は、新しいツールや技術への多額な追加投資を必要とせずに反収を増やし、病虫害による収穫の損失を減少させ、農業生産者がその収入の多寡に関わらず利用できる技術の一つです。
 2008年に発表された報告書によれば、遺伝子組み換え作物を栽培している23カ国のうち半分が発展途上国であり、遺伝子組み換え作物を栽培している1,200万人の農業生産者のうち1,100万人は資源の乏しい小規模生産者です。
 また、遺伝子組み換えには環境保全上のメリットがあることが認識されています。特に除草剤耐性作物は土壌保全に貢献しています。より多くの農業生産者が浸食を減らす不耕起栽培法を取り入れることができるからです。
 中国では、遺伝子組み換えイネを試験栽培している農業生産者は殺虫剤の使用を80%近く減少させ、半数以上の農業生産者は殺虫剤を一切使いませんでした。また非組み換えイネを栽培している農業生産者のうち10%以上が殺虫剤中毒の症状を示しましたが、害虫抵抗性イネを栽培した農業生産者にはそのような症状はみられませんでした。

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