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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto
Vol. 50 2008年7月29日
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☆目次★
▼今週のひとこと
▼モンサントからのお知らせ
◆ モンサント・カンパニー、セミラス・クリスティアーニ・バーカード社の買収完了◆
▼世界のニュースを拾い読み 〜キーワードからバイテク情報を究める!〜
今週のキーワード
◆ 米国・上院議員から大統領に宛てた「世界スケールの食糧安保:G8サミットのアジェンダ」
◆ オランダ・遺伝子組み換えトウモロコシの交雑実験 隔離距離 共存◆
◆ 米国・コーネル大学 遺伝子組み換えBt作物の益虫への影響◆
▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
我が国で開催されたG8サミットに先立って、米国の上院議員が大統領に書簡を提出しました。その中にはサミットでは世界の食糧問題を優先に扱うべきことが述べられ、その対処のひとつとして遺伝子組み換えが挙げられています。また、去る3月の日本モンサント主催のセミナーはスペインにおける遺伝子組み換え作物と非組み換え作物の共存が可能であるというテーマでした。今回、オランダからも共存は可能であるというニュースが届いています。最後に「害虫抵抗性作物は益虫も殺してしまうのではないか?」という環境への懸念を払拭する米国からの報告です。
▼▽モンサントからのお知らせ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆モンサント・カンパニー、セミラス・クリスティアーニ・バーカード社の買収完了◆
モンサント・カンパニーは、2008年7月2日グアテマラの種子企業セミラス・クリスティアーニ・バーカード社(SCB)の買収を完了したと発表しました。SCBは中米におけるトウモロコシ種子のトップ企業で、900を越える種子ディーラーとの販売網を持っています。この買収によりモンサント・カンパニーは中南米地域でのトウモロコシ事業の牽引基盤を確立し、より広範囲の生産者に製品を供給することになります。モンサント・カンパニーのプレスリリース全文(英語)はこちらからご覧頂けます:
http://monsanto.mediaroom.com/index.php?s=43&item=620
▼▽世界のニュースを拾い読み▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜キーワードからバイテク情報を究める!〜
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◆米国・上院議員から大統領に宛てた「世界スケールの食糧安保:G8サミットのアジェンダ」◆
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2008年7月1日/Hoosier Ag Today
Lugar to President: Prioritize Global Food Crisis at G8 Summit
Lugar氏より大統領へ:G8サミットでは世界的な食糧危機を優先的に扱うべき
http://www.hoosieragtoday.com/wire/news/01104_lugar_173235.php
<記事要約>インディアナ州選出のDick Lugar上院議員は、G8サミットに先立ちGeorge W. Bush米大統領へ書簡を送り、米国と国際社会が現在の世界的な食糧危機に対処するためにとるべき実質的措置を提案しました。
「食糧危機が何年も続くことによって、悪影響を及ぼし続けると思われます。食糧危機が長期間続けば、貧困と衛生状態を改善するための、どのような施策をも無効にする恐れがあります」と、Lugar氏は述べています。
「現在の食料価格の急騰には、複雑な原因が絡み合っています。原油価格の急騰、一部の主要輸出国での干ばつ、そして弱い米ドルなどが原因として出てきました。それらのほかにも従来からあった要因もあります。たとえば、発展途上国での農業生産性の向上や農村部開発への過小投資、発展途上国での食糧需要増、貧困に苦しむ小規模農家の反収を増やすために役立つはずの遺伝子組み換え農作物を非合理に忌避してきたこと、そして貧しい国からの農作物の世界市場への輸出を阻害する貿易システムが挙げられます」とLugar氏は訴えています。
Lugar氏のメモ「世界スケールの食糧安保:G8サミットのアジェンダ」は、国際社会が現在の食糧危機に対処するためにとるべき必要な措置として、さらに、食糧支援システムの再構築、農業生産性向上へのさらなる投資、透明性の高い貿易システム、そして多様な代替エネルギーの推進を挙げています。
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◆オランダ・遺伝子組み換えトウモロコシの交雑実験 隔離距離 共存◆
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2008年5月28日/Co-Extra
Hardly any mixing between GM and conventional maize
遺伝子組み換えと従来のトウモロコシの間に交雑はほとんど起きません
http://www.coextra.eu/country_reports/news1198_en.html
<記事要約>オランダにおいて遺伝子組み換えトウモロコシを栽培する場合、花粉による交雑を避けるための隔離距離は、従来の非遺伝子組み換えトウモロコシとの間では25メートル、有機市場向けのような特別の非遺伝子組み換えトウモロコシとの間では250メートルです。
オランダ農業省のためにワーヘニンゲン大学国際植物研究所が行った野外実験によれば、生産者がこの25メートルという隔離距離を守れば花粉による交雑はほとんど起こらず、EUが認めている偶発的に起こる遺伝子組み換えの閾値である0.9%以内に留まることが確認されました。
250メートル離れた場所で、交雑体が一サンプルで発見されましたが、これは花粉による交雑の結果ではなく、播種用の機械を徹底的にクリーニングしたにもかかわらず非遺伝子組み換え種子に遺伝子組み換え種子が混入して蒔かれてしまったためと推測されました。
このような交雑体が存在しましたが、試験全体での遺伝子組み換え交雑体の割合は0.9%以下の範囲内にあり、遺伝子組み換えの義務表示なしに市場に出すことが可能です。しかし、オランダの農業大臣は「このような遺伝子組み換え種子の混入が起きないようにするために、さらに、よりよい共存のための手法に関する調査を継続する」、と述べています。
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◆米国 コーネル大学・遺伝子組み換えBt作物の益虫への影響◆
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2008年6月3日/Physorg.com
New study shows that transgenic plants don't hurt beneficial bugs
新しい研究が遺伝子組み換え作物が益虫には無害なことを示しています
http://www.physorg.com/news131726113.html
<記事要約>Btたんぱく質を用いた害虫抵抗性遺伝子組み換え作物は害虫の天敵である益虫には無害であることが、米国コーネル大学の昆虫学者たちによる新しい研究によって示されました。
オンライン科学雑誌PLoS Oneの2008年5月27日号に発表されたこの研究は、世界的なアブラナ科野菜の害虫であるコナガの幼虫に寄生してコナガを殺す益虫の寄生蜂に対し、Bt細菌によるBtたんぱく質やBt作物は有害ではないことを示しました。
「この寄生性のハチの保護は、害虫の発生を抑止するため、そして害虫がBt抵抗性を獲得する可能性を下げるために重要な課題です。我々の研究はBt作物が害虫発生を抑止すると同時に、益虫を通じた害虫防除にも役立つことを明確に示しています」と、研究者は述べました。
ヒトに無害なBt細菌は長年、葉に散布されていましたが、1996年からは遺伝子組み換え作物にBt遺伝子が導入され、Btたんぱく質に関してはこれらの二つの使用法が米国環境省により認可されています。2007年にはBtトウモロコシとワタが22カ国で1億400万エーカー栽培されました。
研究者たちは、Btと従来の殺虫剤の各々に抵抗性のあるコナガの幼虫を育て、寄生蜂を寄生させた後にそれぞれBtと従来の殺虫剤を与えました。その結果、従来の殺虫剤を与えられた殺虫剤抵抗性コナガの幼虫は、寄生蜂が死んでしまったので無事に生育してコナガに成長してしまいました。一方、Btタンパク質を散布した葉や、Bt遺伝子を導入した植物を食したBt抵抗性コナガの幼虫は、寄生蜂によって殺されてしまいした。このように、遺伝子組み換えBt作物が、有益な寄生生物を通じて、Bt抵抗性を獲得した害虫の防除にも役立つことが分かりました。
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