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グローバルBIOニューズクリップ

━━━━━━━━━Bioメールマガジン第7号━━━━━━━━2004/09/13
日本モンサント株式会社が提供する遺伝子組み換え作物の情報に関する
メールマガジンです。
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日本モンサントのメールマガジンは、掲載された内容を保管資料として利用
していただくため、自社のホームページ等とリンクするかたちをとっています。
※のついたものは日本モンサントのホームページで詳しい内容をご覧いただ
けます。(FAX送信の場合は1部全文掲載あり)

◆目次◆

【Information】
◆EUで初の遺伝子組み換え作物栽培認可
〜モンサントの害虫抵抗性トウモロコシ

◆消費者の健康志向に応え新たな大豆を開発
〜モンサント・カンパニーが低リノレン酸大豆を商品化

◆モンサント・カンパニーが調査研究のため自社の大豆品種を寄付

◆日本モンサント〜ホームページに新たな情報を追加
※データで見られる世界の作付け、国別栽培状況
※写真で見る除草剤耐性効果〜組み換え大豆観察記を更新

【Check】
◆対話し技術を共有できる社会を目指して
〜国内外の研究者、科学者たちの動き
〜※ヨーロッパで提言、サイエンス・メディエーション、
科学的リスク管理のNPO設立

【Topic】
◆非組み換え願望は神話か〜生協データに見る消費者心理
◆ISAAA インフォメーションネットワークにインドが加盟
◆4年に1度のビックイベントいよいよ開催
〜バイオジャパン2004のお知らせ

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【Information】
◆EUで初の遺伝子組み換え作物栽培認可
〜モンサントの害虫抵抗性トウモロコシ

EU委員会は9月8日、米モンサント・カンパニーの害虫抵抗性トウモロコシMON810のEU域内での栽培を認可したと発表しました。EUでの遺伝子組み換え作物の栽培については、これまでスペインとフランスが国レベルで
認可していましたが、EU全域での栽培が認められたのはこれが初めて。なお、同時に審議されていた遺伝子組み換え種子の従来種子への混入許容値については0.3%で検討されていたものの、今回は合意に至りませんでした。
http://europa.eu.int/comm/dgs/health_consumer/library/press/i04_1083.en.pdf

◆消費者の健康志向に応え新たな大豆を開発
      〜モンサント・カンパニーが低リノレン酸大豆を商品化

モンサント・カンパニーは9月1日、健康への悪影響が指摘されているトランス脂肪酸を減らせる低リノレン酸の大豆を商品化すると発表しました。この低リノレン酸大豆は従来の品種改良によるものです。商品名は「VISTIVE」〈ビィスティブ〉で、リノレン酸が通常の大豆では8%に対し3%以下になっています。不飽和脂肪酸の一種であるリノレン酸は構造上不安定で酸化されやすいため、日持ち向上などの目的で水素添加処理が用いられますが、この際に心臓病やがんの原因が疑われているトランス脂肪酸が発生することが知られています。もともとリノレン酸含有量の少ない大豆を作れば水素添加の必要がないため、健康志向の高まりを背景に、モンサントでは12年以上にわたって低リノレン酸大豆の研究を進めていました。米国では2006年から食品中のトランス脂肪酸について表示が義務化されます。モンサント穀物生産担当のKerry Preeteは「食品企業や消費者の方々に新たな選択肢を差し上げることができ、良質な油の新しい基準を確立できるはず」とコメントしています。なお、VISTIVEは除草剤の影響を受けない性質を付与した種子が栽培用に販売される予定です。

◆モンサント・カンパニーが調査研究のため自社の大豆品種を寄付

米国のモンサント・カンパニーは8月9日、国際的な品種改良の調査研究用として大豆品種をUSDA(米農務省)のARSという農業調査機関に寄付すると発表しました。ARSは大豆やその近隣種の新たな品種の開発や保存を目的とした機関で、毎年2万もの種サンプルを国内外(国内35州、海外20カ国)の約400人の科学者に研究材料として提供しています。モンサントは今回新たに30品種を研究材料として提供しており、「科学者や育種家の研究がさらに進み、病気や環境ストレス耐性といった新しい品種改良に貢献できることを望んでいる」とコメントしています。


◆日本モンサントホームページ新しい情報を追加

※データで見られる世界の作付け、国別栽培状況

日本モンサントのホームページに新しい情報が加わり、さらに内容が充実しました。データリストに世界の作付け面積や国別栽培状況を追加。分かりやすいグラフに加え、メディアの皆様などがより使いやすいよう数字データもすべて掲載しました。アーカイブには、組み換え作物に関するテーマ別のオリジナル冊子5種類を収載。PDFファイルで印刷して自由に冊子として使えるようになっています。ぜひご活用ください。

※除草剤耐性効果をビジュアルで〜組み換え大豆観察記を更新

日本モンサントの組み換え大豆観察記を更新しました。前回は除草剤をまいたところまででしたが、今回はその後の変化の様子が確認できます。また大豆(マメ)知識として大豆の花も紹介しています。
ぜひ1度のぞいてみてください。

世界の作付け面積
http://www.monsanto.co.jp/data/plantarea/index.html

国別栽培状況
http://www.monsanto.co.jp/data/countries/index.html

日本モンサントの発行物
http://www.monsanto.co.jp/data/public/index.html

組み換え大豆観察記
http://www.monsanto.co.jp/biotech/diary/soybeansdiary/soybeansdiary_06.html

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【Check】
◆対話し技術を共有できる社会を目指して
〜国内外の研究者、科学者たちの動き
〜ヨーロッパで提言、サイエンス・メディエーション、
科学的リスク管理のNPO設立

研究現場と一般社会との乖離ということが言われます。遺伝子組み換えはその典型的な例で、昨今のネガティブな社会的風潮は、見えにくさや分かりにくさからくる不信感も根底にあると考えられます。ここにきて、現場にいる研究者や科学者が自ら声を発信し、社会と対話し、コンセンサスを得ていこうという動きも広がっています。

ヨーロッパでは先ごろ、作物生産及び食糧生産にかかわる植物科学の研究を、ゲノム(遺伝子)とバイオテクノロジーの両面から推進すべきであるとの提言がまとめられました。米国や韓国、中国などが相次いで発表している国家プロジェクトなどについてヨーロッパが脅威であることを認識し、危機感を持ったヨーロッパの研究者らがまとまって植物バイテクの新たな方策を示したもの。この中ではゲノム科学とバイテクによって得られる潜在的利益の大きさを踏まえながらも、社会的支援がまず前提であると指摘。技術を生かすためのビジョンを社会と共有することの重要性が強調され、そのためのロードマップが示されました。
http://www.europabio.org/relatedinfo/Plantgenbrochure.pdf

※この提言の概要は日本モンサントのホームページで日本語訳を見ることができます。
http://www.monsanto.co.jp/data/report/overseas_03.html


一方、日本でも新たな動きが起きています。今年3月には、北海道や滋賀県での条例による遺伝子組み換え作物の栽培規制の動きを受けて、約460人の研究者らが署名を集め、技術革新の必要性と理解を求める要請書を提出しました。また植物科学分野の研究者らの集まりである植物生理学会は3月に遺伝子組み換えをテーマとするシンポジウムを開催し、消費者の不安に対する科学者としての社会的責務を確認するアピール文を採択しています。
http://www.jspp.org/16appeal/hatten.html

研究者(専門家)と一般の人(非専門家)の意識・認識の隔たりを埋め、考え方を近づけるための活動である「サイエンス・メディエーション」の研究も今国レベルで進められています。そのプロジェクトの一環として、奈良先端科学技術大学院大学では、「遺伝子組み換え作物」をテーマに選び、研究者たちの意識調査などを行いました。

新たな組織作りも進んでいます。日本初の組み換え大豆使用納豆で知られる北海道大学の冨田房男名誉教授は昨年末、研究者に呼びかけて「遺伝子組み換え作物の国民的理解を推進する会」を立ち上げ、セミナーを中心とした活動をスタートさせました。遺伝子組み換えに特化したものではありませんが、今年1月には、大学や研究機関、民間企業など第一線の技術者・研究者ら約50人が参加してリスク管理専門の学会も発足しました。「化学生物総合管理学会」と称するこのNPOは、化学物質全般や生物のリスクの評価と管理に関して、科学的な考え方をもとに、関係する各界の情報の交流と、社会に広く提言・発信する場を提供しようとするものです。

化学生物総合管理学会ホームページ(9月末開設予定)


9月1日付け読売新聞「論点」で、NPO法人くらしとバイオプラザ21の真山武志専務理事は、遺伝子組み換え等に対する社会の抵抗や不安の背景として、研究者が住民と同じ目線で自らの研究やその成果を説明する努力が不十分であったことに言及。研究室や研究農場の公開や相談会の開催など、研究者自らが社会に積極的に社会との接点を持っていくことの必要性を唱えました。こうした活動が今後さらに進んでいくことが期待されます。

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【Topic】
◆方法ではなく結果に基づく判断を〜NASがGM食品の安全でレポート

NAS(米国科学アカデミー)は7月、「健康への影響にアプローチしたGM食品の安全」と題するレポートをまとめました。この中でNASは、食品の安全評価は、どんな技術で作られているかではなく、出来たもの(結果)で判断されるべきと強調。「遺伝子改変」というものが、伝統的な交雑育種から放射線育種、遺伝子組み換えにいたる広範囲な品種改良全体に適用されるべきものであると指摘しています。

◆非組み換え願望は神話か〜生協データに見る消費者心理

「遺伝子組み換えでない」という表示ばかり見かける昨今。消費者が望むから、というのがその理由のようですが、「不分別」表示の商品を扱っている生協では「組み換えでない」表示より、「不分別」表示のほうが売れている−『日経バイオビジネス』で最近こんな興味深い結果が報道されました。日本生活協同組合連合会の2003年の売り上げデータで、「組み換えでない」表示のキャノーラ油の売り上げ約12万個に対し、「不分別」表示のキャノーラ油やサラダ油の売り上げは約432万個とむしろ主力商品になっているというのがその内容。店舗差はあるものの、1.5リットルタイプの場合、「不分別」のほうが数十円安いそうで、価格がそのポイントのよう。「表示の認知度の問題はあるものの、不分別か否かより、価格差のほうが売れ行きに反映しているのは確か」と取材した記者は指摘しています。ちなみに(社)農林水産先端技術産業振興センター(STAFF)が今年発表した消費者アンケート調査(対象:一般消費者5000名)では、遺伝子組み換え食品を「買わない」は44%にとどまり、51%が「条件次第で買う」と回答しています。遺伝子組み換え食品については「組み換えでない」表示しか存在しない、いわば選択肢不在の現状。消費者の非組み換え願望は果たして本物なのでしょうか。

『日経バイオビジネス』(日経BP社) 2004年9月号 29ページから一部転載

◆ISAAA インフォメーションネットワークにインドが加盟

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)、アジア、アフリカ、ラテンアメリカに設置しているバイテクインフォメーションセンターのネットワークの中に新たにインドを加えると発表しました。インドはバイテク技術に関して、経済的、環境的、社会的な可能性を秘めた国で、ISAAAはバイテクの知識を共有できれば、その経験を途上国をはじめとする世界の国々と共有できるとしています。インドでは先ごろ、新しい害虫抵抗性の豆とウィルス抵抗性ピーナッツの圃場試験も開始されています。

◆4年に1度のビックイベントいよいよ開催
〜バイオジャパン2004のお知らせ

バイオテクノロジーに関する展示会である「バイオジャパン2004」が9月28〜30日の3日間、東京・品川の新高輪プリンスホテルで開催されます。4年に1度のビックイベントであるこの催しは、バイテクを実際に体験し、学べ
る場として、(財)バイオインダストリー協会等が主催し、日経BP社の共催、農水・厚労・経産省などの後援で開催されるもの。当日は江戸時代からのバイテクの歴史やバイテク食品の試食コーナーなど、様々なイベントが用意されています。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/2004/citizen/index.html

 



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