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グローバルBIOニューズクリップ

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グローバルBIOニューズクリップ@Monsanto 
Vol. 36 2007年11月21日
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☆目次★
▼ 今週のひとこと
◆トピック〜遺伝子組み換え作物の消費者意識・米国と中国の調査から◆
▼世界のニュースを拾い読み 〜キーワードからバイテク情報を究める!〜
今週のキーワード
◆ブルネイ・バイオテクノロジーによるコメの増産◆
◆ヨーロッパ・遺伝子組み換え農作物栽培面積の増大◆

▼▽今週のひとこと▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 遺伝子組み換え食品に対する消費者意識調査は日本でもいくつか実施されています。例えば(社)農林水産先端技術振興センター(STAFF)の「平成18年度遺伝子組み換え作物等に関する意識調査委託事業実施報告書」によれば、食品として食べることについては消費者の6割以上が不安に感じている一方、約半数の消費者が農産物の生産性向上などにおいての有用性を認めているという結果が報告されています。それでは、海外の消費者は遺伝子組み換えについてどのような意識を持っているのでしょうか。今回はトピックとして、遺伝子組み換え先進国である米国と、遺伝子組み換えイネの開発等でにわかに注目されている中国での最近の消費者調査の結果をご紹介します。


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◆トピック〜遺伝子組み換え作物の消費者意識・米国と中国の調査から◆
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 中国における遺伝子組み換え食品に関する消費者意識調査としては、Institute of Geographical Sciences and National Resource Research(IGSNRR)やChinese Academy of Sciences(CAS)などによる共同調査が論文として発表されています※。調査は5州・11都市の消費者を対象に2002年に約1000名を対象に、さらに比較のために2002年と同じ消費者から選抜した666人を対象に2003年にインタビュー形式で実施したもの。それによると、6種類の遺伝子組み換え食品の平均で2002年では57%の消費者が組み換え食品を「受け入れる」と回答、その他「中立」24%、「分からない」9%で、「受け入れない」は11%にとどまっており、研究者はこの数字を他国の調査結果と比較した上で「おそらく世界で最も高い容認度である」と分析しています。遺伝子組み換え食品の種類別では、イネの開発に力を入れている中国らしく、栄養改善されたイネや、病虫害抵抗性のイネ、果物、野菜などが約7割と、大豆油や飼料用トウモロコシ(約6割弱)より若干受け入れの度合いが高い傾向にありました。
 一方、実際の購買意欲について聞いたところ、この6種類の組み換え食品の購買意向は65%でしたが、非組み換え食品より10%安価な場合は、その数字が74%に上昇しました。
調査では、遺伝子組み換え食品の受け入れの度合いと「知識と情報」の相関性も指摘されています。調査では、すべての組み換え食品においてその受け入れの度合いは2003年のほうが前年より高い傾向にありました。これについて研究者らは「2002年の調査を通じて知識と情報を得たことが理由である可能性がある」と分析しています。インタビュー調査による知識と情報の取得と受容意識の変化の関係については、2003年の調査で2002年に組み換え食品を受け入れていた人の5%が非容認に、24%が中立に変わりましたが、逆に非容認から受け入れに変わった人は65%で、26%は中立に変わったほか、中立だった人のうち55%が受け入れに変化しており、良い方向に出る割合のほうが平均を上回っていました。また購買意欲についても、2年続けて調査に協力した人では、買いたいとする割合が6%上昇しました。
詳細は以下の論文でご覧いただけます。
出典:Awareness, acceptance of and willingness to buy genetically modified foods in Urban China:Appetite 46(2006)144-151
一方、米国の消費者調査としては、The International Food Information Council(IFIC)が米国在住の1000名を対象に1997年から毎年実施している調査があります。その最新の2007年の調査結果が先ごろ発表されましたが、それによると、食の安全性に関する懸念事項として遺伝子組み換え技術をあげた人はわずか6%でした。遺伝子組み換え食品の将来的ベネフィットについて「ベネフィットがある」との回答は約3割にとどまったものの、期待する内容としては栄養面や健康面が多数を占めました。購買意向では、害虫防除や農薬削減、食品中の飽和脂肪酸の削減、オメガ3脂肪酸などよりヘルシーな油脂という、提示されたすべてのタイプの遺伝子組み換え食品について8割以上が「買ってみたい」と回答。一方、栄養面などで違いがある場合以外は遺伝子組み換えであることについての表示は特に要求しないという現在の米国の表示制度については、「反対」は14%にとどまり、6割が「支持する」と回答しています。
調査結果の詳細は以下のIFICのサイトでご覧いただけます。
Food Biotechnology: A Study of U.S. Consumer Attitudinal Trends, 2007 REPORT
http://ific.org/research/biotechres.cfm

▼▽世界のニュースを拾い読み▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜キーワードからバイテク情報を究める!〜

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◆ブルネイ・バイオテクノロジーによるコメの増産◆
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2007年10月26日/The Brunei Times
Genetic engineering must to raise rice output, says expert
遺伝子工学がコメの生産を増やすと専門家は述べています
http://www.brudirect.com/DailyInfo/News/Archive/Oct07/261007/nite41.htm
<記事要約> オーストラリアクィーンズランド大学のアクラム・タジ教授は、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで開催されたシンポジウム「バイオテクノロジーと農業」において、地元紙のインタビューで次のように述べました。
 「まずゴールを理解し、明確化することが重要です。したがってブルネイがコメの増収をゴールにするのであれば、その目的にそった遺伝子を選ばなければなりません。さらにその次には、開発のためのインフラストラクチャー、つまり遺伝子の分離・導入するための研究所を設置すると同時に、科学的専門知識を発展させることも重要課題です。
 さらに次のステップとしては、野外試験や食品としての安全性を保証するための一定の試験をすることが重要です」。
 シンポジウムのプレゼンテーションにおいても教授は、すでに世界各国で栽培されている遺伝子組み換え作物の可能性やメリットに触れ、生産増と世界の飢餓を減らすために新しく成長しているバイオテクノロジーの重要性について説明しました。


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◆ヨーロッパ・遺伝子組み換え農作物栽培面積の増大◆
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2007年10月29日/BBC
Europe's GM crops cover expands
ヨーロッパの遺伝子組み換え作物の作付けが拡大しています
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7066878.stm
<記事要約> バイオテクノロジー産業団体のヨーロッパ・バイオによる2007年10月29日付の発表によれば、ヨーロッパの遺伝子組み換え作物栽培面積は今年10万ヘクタール(約25万エーカー)を超えました。昨年より77%拡大しており、これは遺伝子組み換え作物が農家に魅力的なものであり、環境にも安全であることが証明されたからであるとバイオ業界は述べています。
 ヨーロッパで栽培される遺伝子組み換え作物は害虫のコーンボーラー(茎を食すアワノメイガの幼虫)に抵抗性を持つトウモロコシで、家畜飼料に使われヒトの食用ではありません。過去10年にわたりスペインで栽培され、1年間で3倍になったフランスで人気がありドイツとチェコ共和国でも栽培されています。
 いくつかの環境保護グループは非標的の益虫に対する悪影響など潜在的な環境リスクを主張し、遺伝子組み換え作物の栽培面積拡大に批判的です。しかし、遺伝子組み換え作物の商業利用に関心を抱く大手6社が組織する農業バイオテク評議会のジュリアン・リトル議長は「遺伝子組み換え農産物はヨーロッパでは受け入れられないだろうという神話があるにもかかわらず、今年は遺伝子組み換え農産物が10万ヘクタール以上作付けられました。毎年、より多くの生産農家が、実際に植えてみてその有用性に感銘を受けています」と述べました。


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