カナダ

カナダ バイオテクノロジーによる第二の緑の革命に向けて
2010年1月14日/Peace Arch News
New biotechnology promising
http://www.bclocalnews.com/surrey_area/peacearchnews/lifestyles/
81554712.html

<記事要約>
Norman Borlaug氏が達成した緑の革命が頂点に達し、一方で世界の人口が70億まで増加しつつある現在では、次の緑の革命が求められることでしょう。19世紀末までの食糧増産は、耕地の拡大によってもたらされました。しかし耕地の拡大はもはや現実的ではありません。また20世紀の食糧増産は、馬をトラクターに替え、干し草の生産と牧草地を食糧生産に回し、化石燃料を用いたエネルギーで空中から窒素を固定して作った、窒素肥料(N)の利用などにより達成されてきました。
しかし、残念なことに現在の窒素肥料の浪費は過剰と言えます。ある調査によると、畑に用いられる肥料の窒素分のうち、植物に吸収されるのはたった3分の1で、残りの3分の2は雨により土壌から流出するか、酸化窒素に変換されて空気中に放出されてしまいます。
畑から窒素に富んだ水が河川、湖沼、海へ流出すると、水中の栄養バランスを大きく崩します。このため、ミシシッピ川やバルト海河口では酸欠水域も発生しています。また酸化窒素は、二酸化炭素よりさらに重大な影響のある温室効果ガスです。
しかし現在、カナダのアルバータ発の、バイオテクノロジーを用いた研究開発が、次の緑の革命への先駆的取り組みとなりそうです。
オオムギ由来の遺伝子を導入した作物の栽培試験では、非常に有望な結果が示されています。遺伝子組み換えされたイネとコムギは、非組み換え品種と同量の収穫を得るために、従来の半分程度の窒素成分しか必要としませんでした。また同量の窒素成分を施肥した場合は、25パーセントの増収をもたらしました。この試験を商業栽培と同等に比較する事はできませんが、それでも大きな改善があると思われます。
この技術が一般的に利用されれば、大きな利益がもたらされるでしょう。食糧はより豊富に、安価に供給されることでしょう。水系の水質は改善され、漁場は回復し、食品価格がさらに下がるでしょう。温室効果ガスの排出も大きく削減されると思われます。
環境保護主義者や有機農業支持者から反対が起きることも予想されますが、これまでに害虫抵抗性の遺伝子組み換えワタやトウモロコシが殺虫剤の使用量を半分以上削減し、明らかな環境保全上の利点をもたらしている事にも注目すべきでしょう。
同様に、窒素肥料の供給源としてマメ科植物や堆肥を用いた場合に、本来なら食用作物を栽培することができる土地を、家畜の牧草地や飼料生産に用いなければいけない事実にも、目を向ける必要があります。
バイオテクノロジーが提供できる増収の可能性を無視しながら、農地保全の努力をを放棄する弁解、言い訳を考えるべきではありません。世界の人口が増加し、生活水準と栄養水準が向上するに伴い、私達は今後できる限り食糧生産を増やしていく必要があります。残った農地を保全しながら、地元での食糧生産を最大にし続けなくてはなりません。遺伝子組み換え技術を利用して食糧生産を増加させようとする際、特定の地域、国の取り組みだけで達成するのは困難です。私達は自己満足や知らぬ顔をする事なく、世界全体でこれを達成してゆく必要があります。
(訳注:当記事の筆者であるRoy Strang博士は、Peace Arch News紙において、環境に関する問題を毎週執筆しています)
カナダ・EU 遺伝子組み換え作物貿易に関するWTO紛争を解決
2009年7月15日/Dow Jones
Canada, Europe End WTO Dispute on GMO
http://news.morningstar.com/newsnet/ViewNews.aspx?article=/DJ/
200907151334DOWJONESDJONLINE000742_univ.xml

<記事要約・抜粋>
オタワ発:7月15日、カナダのStockwell Day国際貿易相は、カナダ政府と欧州共同体(EC)が、バイオテクノロジーを用いた製品、及び遺伝子組み換え生物の認可と商業利用関するWTO紛争を終結させることで同意したと発表しました。この紛争は6年もの間続いてきました。
紛争の終結は、ヨーロッパ市場におけるカナダの遺伝子組み換え農作物、特にカノーラ種子の市場アクセスが改善されることから、Day氏は今回の紛争終結は前進であると述べています。
Day氏は声明の中で「カナダのカノーラ生産者にとって、ヨーロッパ市場へのより確実な市場アクセスが可能になりました。」と述べ、この長期に及んだ紛争の終結にあたり、「カナダとEUの両国は市場アクセスを改善し、不必要な貿易摩擦を回避するために、バイオテクノロジーに関する対話を継続していく事を約束しました。」と発表しました。
カナダとヨーロッパの当局関係者は、今後年に2回の会合を設け、バイオテクノロジーと農業貿易問題について論じる予定です。
 2003年、カナダ、米国、アルゼンチンは、欧州共同体における遺伝子組み換え作物承認の遅延について、各国が個別に WTOへ異議申し立てを開始しました。ヨーロッパ諸国が遺伝子組み換え作物の輸入制限を始める前の1994年には、カナダ産カノーラのEUへの輸出額は4億2,500万カナダドル(1ドル90円として382億5,000万円)でピークに達していました。
米国・カナダ・オーストラリアの小麦業界団体が、遺伝子組み換え小麦を同時期に
市場投入するにあたって、3カ国で協力するとの共同声明を発表
2009年5月14日/Farm Futures
"U.S., Canada, Australia to Collaborate on Synchronized Biotech Introduction in Wheat"
米国・カナダ・オーストラリアの小麦業界団体が、遺伝子組み換え小麦を同時期に
市場投入するにあたって、3カ国で協力するとの共同声明を発表
http://www.farmfutures.com/ME2/dirmod.asp?sid=CD26BEDECA4A4946A1283CC7786AEB5A&nm=
News&type=news&mod=News&mid=9A02E3B96F2A415ABC72CB5F516B4C10&tier=
3&nid=1BFA8BA49DFF4AAFA2E6353B69B421C9

<記事要約>
2009年5月14日、米国、カナダ、オーストラリアを代表する小麦の業界団体は、遺伝子組み換え小麦系統を同時期に市場投入するにあたり、3カ国で協力していくと発表しました。彼らは遺伝子組み換え小麦に関して、3カ国が協調して導入することが市場の混乱を最小限に抑え、3カ国すべてにとって最大の利益になる、と合意しました。
 現在、遺伝子組み換え小麦の商業栽培は行われていません。小麦の主要な輸出先であるヨーロッパとアジアは特に、遺伝子組換え小麦について慎重な対応を求めてきました。
14日に発表された共同声明では、小麦における単位面積あたりの収量増加の傾向が、他作物と比較して遅い事を指摘した上で、3カ国全ての国で小麦の栽培面積が減少していること、そして食糧供給における小麦の重要性について強調しました。また遺伝子組み換え技術が、小麦生産が直面する農業経営上の問題への唯一の解決法でないことを指摘しながらも、この技術は3カ国の小麦業界が直面する大きな問題を解決するための「重要な要素」になり得ると合意しました。
今回の共同声明に署名したのは、米国は全米小麦生産業者協会、米国小麦連合会および北米製粉協会、カナダはカナダ穀物生産者協会、カナダ西部小麦生産者協会およびアルバータ州冬小麦生産者委員会、オーストラリアはオーストラリア穀物協議会、穀物生産者協会、および西オーストラリア州牧畜業者協会(株)でした。
声明の全文は、http://www.wheatworld.org/biotech もしくは、http://www.uswheat.org/biotechnology で参照できます。
カナダ・遺伝子組み換えナタネ・経済的ベネフィット
2007年12月11日/North Queensland Register
Canada GM canola growers $14/ha "better off"
カナダの遺伝子組み換えナタネ栽培農家は1ヘクタール当たり14ドル得をしています
http://nqr.farmonline.com.au/news_daily.asp?ag_id=47458
<記事要約>遺伝子組み換えナタネを栽培するほとんどのカナダ農家では、除草剤などの農薬の経費削減、より良い雑草防除、従来型より10%以上の反収増により1ヘクタール14ドルも収入の上乗せをしていると、カナダナタネ協会のスチュワート・ギルロイ会長が述べています。
 この低コストと高反収は、遺伝子組み換え種子使用者が特許権所有者に払う使用料を補って余りあります。カナダの遺伝子組み換えナタネ栽培農家は、グリホサート耐性系統とグルホシネート耐性品種とに大別されます。「これらの技術が、従来の非遺伝子組み換え品種より簡単で、より安価な雑草防除を提供していることに疑問の余地はない」とギルロイ氏は言います。
彼は、抵抗性雑草も、カナダではの困難な問題にはなっていないと言っています。今までカナダ西部の主要な生産地帯にグリホサートまたはグルホシネートに抵抗性を持つ雑草は確認されていません。「抵抗性雑草の出現は確かに考慮されるべき課題だが、我々が今まで経験してきた他の農薬に対する抵抗性雑草と同じように、代替管理対策が開発できる」と付け加えています。
(注)なお、カナダナタネ業界の2007年作付面積推定では、遺伝子組み換えナタネ84%(グリホサート耐性44%とグルホシネート耐性40%)、非遺伝子組み換え除草剤耐性種12%、在来種4%とのことです。
カナダ・分子農業・植物
2007年4月5日/Gauntlet News
Antibiotic tobacco plants a possibility
抗生物質を生産する植物の可能性
http://gauntlet.ucalgary.ca/story/11298

<記事要約> 分子農業技術により植物から抗生物質を生産することが可能になるかもしれません。分子農業技術は植物から医薬品、ワクチン、バイオプラスチック及び産業用化学薬品などを生産することのできる技術です。有用物質を生産する遺伝子を植物に遺伝子組み換えすれば、植物をこれらの有用物質の生産「工場」にすることが可能になります。
 カナダのカルガリー大学のエドナ・アインシーデル教授は、2006年と2007年の2年にわたり分子農業に対するカナダ人400人の意見を調査し、報告書をカナダ政府に提出しました。
 報告書の中で、アインシーデル教授は「分子農業は極めて経済的な製造方法であり、ワクチンを生産するための資源が乏しい途上国の人々に特に利益をもたらすでしょう」と述べています。

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