バチカン

2009年6月4日/New Scientist
Genetically modified crops get the Vatican's blessing
遺伝子組み換え作物がバチカンの支持を得る
http://www.newscientist.com/article/mg20227114.200-genetically-modified-crops-
get-the-vaticans-blessing.html?DCMP=OTC-rss&nsref=online-news

<記事要約・抜粋>
バチカン(ローマ教皇庁)は、科学者が神の創造へ干渉することを、滅多に認めません。このため教皇庁科学アカデミーが、遺伝子組み換え作物を、世界の飢えと貧困への解決策として支持した今回の決定は、驚きに値するかもしれません。これまで遺伝子組み換え作物は、しばしば悪魔扱いされてきました。
遺伝子組み換え作物は、教皇庁科学アカデミーが5月中旬に開催した一週間のセミナーにおいて、大きな支持を受けました。参加者達は遺伝子組み換え作物が食糧の安全性と安全保障、より良い健康状態と環境の持続可能性を提供することに同意しました。この教皇庁科学アカデミーの決定は、国際連合が後援する国際的シンクタンク、IAASD(開発のための農業科学技術国際評価)とは意見を異にします。IAASDは昨年の報告書で、飢えに対する解決策として、遺伝子組み換え作物を採用しませんでした。(訳注:IAASDは2008年の報告書で、「遺伝子組み換え技術は、技術開発に対してその評価が遅れており、公衆がこれを技術、社会、政治、文化、法律、環境、経済的に、時間をかけて評価できるような支援が必要である」と述べています。詳しくはこちら http://www.agassessment.org/ )
今回のセミナーについては、教会内で遺伝子組み換えに反対する人を除外して開催されたと主張する人もいます。また、反対する人たちは、遺伝子組み換え技術が貧しい人を犠牲にし、多国籍企業の農業支配を許す事になるのではないかと恐れている、と言っています。しかしセミナー参加者はこの先入観を否定した上で、遺伝子組み換え作物に対する規制があまりにも厳しすぎるとの結論を出しました。規制が厳しすぎるため、巨大企業は遺伝子組み換え作物の承認と申請ができるのに対し、貧しい人々を救うことを望むNGOにはこれができない、ということです。

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