- 英国 代表的な環境保護主義者が、遺伝子組み換え作物の支持を表明
- 英国 王立協会が食糧安全保障に関する報告書を発表
- 英国環境省 食糧自給率を改善するひとつの解決策としてGM作物を
- オーストラリア・英国 耐塩性遺伝子組み換え植物の開発
- 遺伝子組み換え作物は、持続可能な農業に大きく貢献
- 私がウェールズで遺伝子組み換え作物を栽培する理由
- ガン予防に効く紫色の遺伝子組み換えトマトが開発されました
- 新種の小麦粉によりパンが肥満対策の武器となり得るか
- 1996年から2006年における遺伝子組み換え作物の社会経済的、環境的効果が世界に与えた影響
- 大学が遺伝子組み換えジャガイモを栽培します
- 1998年からのヨーロッパにおける害虫抵抗性遺伝子組み換えトウモロコシ使用の影響
- 英国のブラウン首相が食糧援助の促進を要請
- 遺伝子組み換えは穀物生産のツールのひとつであるべきです
- 生産者にとって魅力的な遺伝子組み換え農作物
- 遺伝子組み換え食品の危険性を懸念する英国人は減少
- NFUは「知的な」GM討論を要求します
- 英国政府最高科学顧問、遺伝子組み換え作物の必要性を強調
- ヨーロッパは遺伝子組み換え農作物について再考せざるをえないことに
- 遺伝子組み換えを支持する英国最高科学顧問
- 農産物から魚油を収穫する科学者たち
- 科学者が遺伝子組み換え作物を再考すべきだと主張してます
- 農業における遺伝子組み換え技術導入に向けた再考が必要
- 「25年後に食糧不足がやってくる」と専門家が警告
- 調査-47%の畜産農家が飼料用の遺伝子組み換え作物を栽培するでしょう
- 害虫抵抗性トウモロコシが示すポジティブな調査結果
- ブレア首相が組み換え食品に対する「理不尽な議論」に忠告
- 遺伝子組み換え食品とは何ですか?
Green godfather delivers shocking and heretical message for the future
http://www.bristol247.com/2010/01/20/green-godfather-delivers
-shocking-and-heretical-message-for-the-future/
<記事要約>
2009年1月18日、英国のブリストルで「環境保護主義の後見人」の一人として知られるアメリカの作家Stewart Brand氏が、400人を超える聴衆を前にして、多くの環境保護活動家にとっては衝撃的で、印象深い以下の見解を発表しました。
* 気候変動の回避に望みを託すことはできませんでした;
* 世界に十分なクリーンエネルギーを供給できるのは原子力はだけでした;
* 都会は、田園より緑に恵まれていました;
* 遺伝子組み換え作物は、世界の人口増と食糧問題にとって不可欠なものでした
Brand氏は環境保護活動において、確かな先見性を持つ人物として広く認識されています。70歳を超えた彼はブリストル市が開催したアイデアフェスティバルに招待され、その際にミュージシャンであり文明批評家のBrian Eno氏との議論を通じて、彼の近著「Whole Earth Discipline」の主張を概説しました。
Brand氏はかつて、核エネルギーや遺伝子組み換え作物を利用する事に反対していました。しかし彼は、気候変動の脅威が非常に巨大である事から、地球の資源が枯渇するのを避けるには、これらの技術を利用する以外に選択肢がないと説明しています。
遺伝子組み換え作物についてBrand氏は、「絶対的に推進すべきものです。恐らく遺伝子組み換え作物は、これまでの農業の歴史の中でも最も大きな成功であり、ヨーロッパ以外の地域ではすでに世界中で利用されています」と述べています。
同様にBrand氏は遺伝子組み換え作物を、増加する世界の人口を養うために大幅な収量増加を達成する唯一の方法としながら、その他にも乳製品と同等にカルシウムを含みながらアレルゲンを含まないピーナッツや、コレラワクチンを含むコメ、ニンジンといった有益な作物が生まれていると説明しました。
Brand氏のメッセージは、広い知識と危機感を持つブリストルの聴衆にとっては異端に映ったかもしれません。しかし、私たちが直面している問題に対する彼の衝撃的な分析には、皆がショックを受けました。
「地球の温暖化はつまり地球の乾燥化です。地球が温暖化してしまったら、各国が資源を巡って争ったり、多くの環境難民に飲み込まれまいと過剰に反応するようになるでしょう」とBrand氏は述べています。
GM Crops Are Key to Global Food Supply
http://www.foodproductdesign.com/news/2009/10/
gm-crops-are-key-to-global-food-supply.aspx
<記事要約>
英国王立協会は、最近発行した報告書において、環境負荷を与えずに世界的な食糧需要を満たし、2050年までに必要とされる食用作物の大幅な増産(最低50パーセント)を達成するには、英国が国際的な研究の発展に努力すべきと述べています。
また、農作物の単位面積あたりの収穫量(反収)を増やしたり、環境負荷を最小化する農産物の管理方法など、近年まで顧みられなかった研究分野をサポートするべきとし、従来育種、遺伝子組み換え技術の双方による農作物品種開発をサポートすべることが必要だと述べています。
英国王立協会の研究で議長を務めた、英国王立協会員のDavid Baulcombe氏は、以下のように述べています。「私たちは食糧不足を食い止めるため、すぐに行動する必要があります。もし5年、10年と立ち止まったら、それは遅すぎるかもしれません。最近10年間で、生物科学は飛躍的な進歩をとげました。食用作物の分野ではこれまで、英国の科学者が先頭を走ってきました。私たちには、増加する人口を養うための、科学的な解決方法を見出す可能性があります。これを確実なものとするため、政策的な措置と科学への公共投資が必要です」
Britain sees GM foods as answer to self-sufficiency
http://www.ft.com/cms/s/0/dc9f0f32-860e-11de-98de-00144feabdc0.html
<記事要約>
イギリスの環境大臣Hilary Benn氏は、英国政府が現政権で初めての食糧安全保障に関する報告を発表するにあたり(8月10日)、英国農業の食糧自給率を改善するには、遺伝子組み換え作物が解決策のひとつになり得ると述べました。
Benn氏は、海外から輸入される季節外れの野菜ではなく、国内で栽培される旬の野菜を食べる事を推奨しながら、「私たちイギリス国民は、国内で可能な限り多くの食物を作る必要がある」と述べました。、さらに「英国の食糧自給率が61パーセントしかないために、昨今の原油と食品価格の急上昇によって、食糧自給率の低さに警鐘が鳴らされた」と述べています。
Benn氏は海外から農作物を多く輸入する事によって、気候変動、水不足の被害を、さらに受けやすくなっていると指摘した上で、「もし遺伝子組み換え技術が(訳注:食糧自給率の改善のために)貢献できるなら、この技術を利用すべきか否か、私たちは選択できます。現に、遺伝子組み換え食品を利用している国は、ますます増えている」と述べています。
「食糧生産のあり方、水と肥料の利用の仕方について考え直す必要があり、そのため私たちは科学を必要としています。輝かしい未来を持つ農業とするために、より多くの人々が農業に参入する必要があります」
世界の人口は、2050年までに90億人に達すると予想され、広範囲にわたる飢えを防ぐためには70パーセントの食糧増産が必要です。
GM cereal crops created to grow in salty water
5770087/GM-cereal-crops-created-to-grow-in-salty-water.html
<記事要約・抜粋>
貧しい国々における飢餓への解決策として、高い塩分濃度の水でも育つ(訳注:耐塩性)作物の開発の鍵となる研究が行われています。これは、植物の既存の遺伝子を利用し、ナトリウムイオンを根に封じ込めて葉茎部にあがってこないようにするというものです。この実験はアデレード大学がモデル植物を提供し、ケンブリッジ大学との共同研究によって行われました。
コメ、コムギやオオムギといった穀物の遺伝子を同様に組み換えることが出来れば、飢えに瀕する何十億という人々により確かな未来が提供されるでしょう。バングラデシュ、ベトナムの沿岸部、ビルマなどでは、気候変化による海面上昇のために、世界でも最も肥沃な農地が(訳注:塩害によって)脅かされています。これらの地域では、この技術が役に立つことでしょう。。パキスタンの農業はインダス川に大きく依存していますが、インダス川の水の塩分濃度が上昇していることから、人口が急増する中で国内の食糧生産が逼迫しています。
アデレード大学のMark Tester教授は、イネでの予備実験について「非常に有望だった」とした上で、以下のように述べました。「塩分は植物の成長に影響を与えますが、これは潅漑農地において特に大きな問題です。世界の食糧のうち3分の1が灌漑農地で生産されていますが、水資源の有効利用の必要性が高まる一方で、灌漑用水の水質(塩分濃度(訳者註))は悪化の一途をたどっています」
また世界最先端の植物研究施設の一つ、ジョン・アイネスセンターのGiles Oldroyd博士は、耐塩性植物の開発こそが将来の食糧生産における最大の懸念を解決する鍵とした上で、以下の様に述べました。
「この研究ではモデル植物を使用しましたが、この機能が農作物において同様に働くことを証明するのが重要です。この研究は、塩害を受けた土壌でも生育できる作物の開発を導く画期的な研究
です」
Biotech crops making important contributions to sustainable farming
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<記事要約・抜粋>
英国の経済誌PGエコノミクス誌編集長で、報告書を書いた著者の一人であるGraham Brookes氏によると、遺伝子組み換え作物は、1996年に商業栽培が開始されて以来、農業による温室効果ガスの排出量を削減し、農薬の散布量を減少させ、農業生産者の収入を大幅に増加させてきました。Brookes氏は、「遺伝子組み換え技術は、多くの農業生産者の収量増、生産リスクの軽減、生産性の向上、そして世界の主要作物の生産増に重要な貢献を果たしました。このような経済および環境面でのメリットは、その恩恵を最も享受したのが途上国だったことであり、世界の農業をより持続可能にすることに大きく貢献しています」と述べています。
2009年1月29日/The Guardian
Why I Planted Genetically Modified Maize On My Welsh Farm
<記事要約>
遺伝子組み換えフリー地域である英国ウェールズで、あえて自分の畑で遺伝子組み換え作物を栽培しているJonathon Harrington氏が、議会の政策が誤りであると考える理由を述べました。Harrington氏は先端作物技術の分野に携わる生物学者でありながら農場を所有し、作物バイオテクノロジー推進団体Cropgenの顧問も務めています。
(以下、Harrington氏談話):
私はウェールズを遺伝子組み換えに「感染」させたなど多くの「悪質な活動や無責任な行為」により非難されています。条例違反も犯しているかもしれません。科学者たちの支援を受けてウェールズの農業に貴重な新技術の導入を促進しようと願うウェールズの貧しいひとりの農民としてまっとうなことをしているだけなのですが。
私の「無知」「違法」「無責任」とはどういうことでしょうか?私が栽培した種子はEUで認可済みの「common list」に掲載されているトウモロコシの一系統で、EU内で栽培するのは合法なはずです。しかし、私を中傷する方たちによればウェールズではそのルールは通用しないそうです。
また「ウェールズをGMに感染させた」という批判もあります。遺伝子組み換えは技術であってモノではありません。そのため「鍵穴手術(訳注:体に鍵穴程度の小さな穴を開けるだけで済む手術)」の技術と同じく、それ自体を売買することはできません。遺伝子組み換え技術を周囲に伝染して悪影響を与える病原菌に例えるのは断じて誤りです。
遺伝子組み換え技術は作物の病気や害虫に対する抵抗力をつけたり、最新のものでは乾燥に耐える性質を付与するなど様々な目的のために使用されます。もし政府や議会がもう少し肯定的な態度をとれば、遺伝子組み換え技術がウェールズの農業生産者に与えられる恩恵は少なくないのです。
私は消費者の選択肢を排除しているのでしょうか?それは違うと思います。野生の果実やナッツに頼って生きているのでない限り、人為的な遺伝子操作を用いないという選択肢は数十年前に無くなりました。私達は皆、既に人為的な遺伝子操作がなされた作物から作られた製品を食べたり着たりしているのです。私は英国の作物で人為的な遺伝子の操作が全くなされていなかったり、農薬や放射線の照射を一切用いずに栽培されている作物をひとつとして思いつきません。遺伝子組み換え技術はより正確で安全な育種法であるというだけです。
私の栽培する遺伝子組み換え作物と他の作物や品種との交雑の危険性についてはどうでしょうか?考えられる結論として、英国内では誰も種子用のトウモロコシを栽培しておらず、またトウモロコシと交雑できるほどの近縁種も存在しないのでこれも正当な批判とは言えません。
この活動により得たもの、それは少なくとも見て見ぬフリをしている多くの人々の意識にこの問題を浮上させたことだと思います。私はこれを誰も危険にさらすことなく、また公のお金を使わずに成功させたのです。
より重大なのは、ウェールズ議会の姿勢は万人にとって価値ある技術を否定しているのだということです。他の多くの新しい技術と同じく、遺伝子組み換えにはいくつかの潜在的な欠点もあります。しかしそれは収量と品質の劇的な向上という多大な利益に比べたら取るに足りないものです。世界中でこの技術が使用されて10年以上が経過し、遺伝子組み換え作物から無数の食品が作られてきましたが、それによる健康被害は報告されていません。
さらに、遺伝子組み換え作物はいまだに初期段階にあり、将来的にさらなる可能性が秘められています。例えば、アジアでは、主食であるコメにビタミンAが含まれていないためにビタミンA不足による失明に苦しんでいる人がたくさんいます。しかし遺伝子組み換えのコメによってそのような状況を大きく変えることができるかもしれません。また、特定の害虫に抵抗性のある作物を栽培して、自分の作物に農薬を噴霧しないようにできればと思っている農業生産者はたくさんいます。私達は科学により恩恵を受けられる大勢の人々に対してそれをやめるように要求するべきではありません。
現実世界に生きる私達にはすべての可能な技術を駆使して農業を発展させ、飢餓に苦しむ10億人近い人類の仲間を助ける必要があるのです。
2008年10月27日/Farmers Guardian
Purple GM tomatoes to help fight cancer
<記事要約>
英国ジョン・アイネス・センターの研究者らは、キンギョソウ由来の遺伝子を発現させることでアントシアニン含有量の多い紫色の遺伝子組み換えトマトの開発に成功したと発表しました。アントシアニンは特定のガンや心臓疾患、加齢による変性疾患を予防する効果が証明されており、抗炎症活性を持ち、視覚能力を向上させ、さらに肥満や糖尿病を防ぐことも立証されています。この研究は、日常的に摂取される野菜や果物の栄養価を向上させる試みの一環です。
ジョン・アイネス・センターのCathie Martin教授は、「(推奨されている通りに)1日当たり350gの野菜や果物を食べている人はほとんどいません。しかし、もし日常的に食べている野菜や果物の生物活性成分が高くなれば、普段食べている分から得られるベネフィットが大きくなるのです」と言います。
ガンにかかりやすくしたマウスによる予備テストでは、紫色のトマトを与えられたマウスの寿命は、普通の赤いトマトを与えられた対照群と比較して、著しく長いという結果が出ました。これによって栄養価の非常に優れた遺伝子組み換え食品開発への扉が開かれることが期待されています。
Martin教授は、「これは正しい食生活によって慢性疾患を減らし、健康を増進させる可能性を提案する代謝工学の一つの例です。さらに全ての消費者が実際に恩恵を受ける可能性を秘めた遺伝子組み換え作物の最初の例であることも確かです。次のステップは、前臨床データを一歩進めてボランティアによる治験を行い、食事による予防医学で健康増進ができるかどうか確かめることです」と述べています。
2008年7月18日/Telegraph
New flour means bread could fight obesity
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<記事要約>ケンブリッジの国立農業植物学研究所は健康的な体重を維持しながら食事を楽しむのを助けるために、従来の品種に比べカロリーが低い遺伝子組み換え小麦を開発しました。この新品種はゆっくり消化されるため、満腹感を覚え易く食べ過ぎない効果もあります。
この小麦は酵素抵抗性デンプンとして知られる体内で分解されにくいデンプンを生産し、低いGI値 (グリセリン・インデックス:食材別に血糖値を上昇させる速さの目安を表す)を持つため、従来のデンプンよりもはるかにゆっくりと糖分を作ります。その性質は製粉・調理後も失われません。
研究者らは、パンやパスタのような一般的な小麦粉製品で新種の小麦が成分として使われることを希望しています。しかし、英国では食用として遺伝子組み換え作物を生産することは認められていないため、遺伝子組み換えを使わずにこの新品種を生産する方法も模索しています。
先月発表された統計によると、英国の小学校一年生の約23%が、太り過ぎか肥満体とされています。今後の20年で英国の女性の70%、男性の86%が太り過ぎとなり、健康障害により2050年までに450億ポンドの費用がかかると予想されています。
2008年6月5日/PG Economics
Global impact of biotech crops: socio-economic and environmental effects 1996-2006
<記事要約>英国の経済学者Graham BrookesとPeter Barfootは、遺伝子組み換え作物の11年間(1996年〜2006年)にわたるデータから遺伝子組み換え作物が経済や環境に与えた影響を定量化しました。遺伝子組み換え作物の栽培は、農薬使用量や二酸化炭素排出量が減少するため世界の環境にベネフィットがもたらすこと、また収量が増加する一方で、農薬や燃料のコストが減少することにより経済的利益をもたらし、食糧安全保障に貢献していることが報告されています。弊社ホームページに日本語の要旨を載せましたので、ご一読ください。
http://www.monsanto.co.jp/data/benefit/index.shtml
2008年 5月12日/AOL
University to grow GM crops
article/20080509121809990012
<記事要約>リーズ大学のBt遺伝子組み換えジャガイモ栽培計画が、政府からの承認を与えられました。この申請は、環境・食料・農村地域省(DEFRA)により承認され、環境放出諮問委員会(ACRE)によってレビューされました。
リーズ大学はシスト線虫に抵抗性を持つジャガイモの栽培を実行するでしょう。
DEFRAによれば、この試験栽培はヒトの健康や環境に悪影響をもたらすことはなく、ACREによって決められた条件の下で栽培されます。収穫物はほ場で処分され、外には出されません。
この試験栽培では、リーズ大学生物学部のチームが北ヨークシャーのほ場で3年間にわたり1,200株のジャガイモを栽培し、遺伝子組み換えジャガイモによるシスト線虫被害の軽減度を調べます。研究者たちは、この結果が世界中の農業にとって利益になることを望んでいます。ジャガイモシスト線虫は、ジャガイモの根を食し、成長を阻害することで農業に大きな被害を与えます。大学の調査によれば、生産高の減少と殺虫剤コストにより、英国の農家に毎年およそ6,500万ポンド(約130億円)の損害を与えています。
2008年 5月9日/SeedQuest
The impact of using GM insect resistant maize in Europe since 1998
<記事要約>英国ドーチェスターに本拠地を置く PGエコノミックス社の農業エコノミストであるGraham Brookes氏は、ヨーロッパにおける1998年からの遺伝子組み換えトウモロコシの導入の、反収と農家収益への経済的影響と殺虫剤使用への依存減少による環境影響を再検討し、インダーサイエンス発行の国際バイオテクノロジージャーナル今月号に発表しました。
Brookes氏の分析によれば、殺虫剤を使用していた農家が遺伝子組み換えトウモロコシを導入することによって、収益が25%以上上がりました。また、殺虫剤散布を著しく減らしたことを遺伝子組み換え技術の環境面でのメリットとして指摘しています。また、非遺伝子組み換えトウモロコシに比べて遺伝子組み換えトウモロコシは、カビ毒(マイコトキシン)を作る菌類の影響を受けにくいため、品質が優れていることを指摘しています。
Btトウモロコシは、1998年に初めてスペインで栽培され、2007年には同国で7万5,000ヘクタールに達しました。2007年のヨーロッパ全体でのBtトウモロコシの栽培は、フランス、ドイツ、ポルトガル、チェコ共和国、スロバキア、ルーマニア及びポーランドを加えて、11万ヘクタールでした。 これはヨーロッパの全トウモロコシ栽培面積の1.3%にあたります。
Brookes氏は、これらの調査結果が南・北アメリカ、南アフリカとフィリピンでの調査結果と一致すること指摘しています。「反収と収益については、害虫と損害の発生の程度が年度と地域によって異なるため、国によって影響の程度に違いが認められるものの、一貫して反収と収益双方について増加の傾向が見られます」と、Brookes氏は結論付けています。
2008年 4月9日/AP
Britain's Brown Calls for Food Aid Boost
<記事要約>英国のGordon Brown首相は、7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に先立ち、ホストを務める日本の福田康夫首相はじめ先進8カ国のリーダーたちに書簡を送りました。その書簡の中で、食糧価格高騰が、世界の貧しい国の一部での食糧事情の改善を遅らせるおそれがあり、これまでに成し遂げられた進歩が無駄になってしまうと警告しました。
Brown首相は、食糧不足を解消するための方法のひとつとして遺伝子組み換え作物を支持することを要請しました。「我々は、さらに高反収で様々な気象条件に対して耐性がある品種を開発するためのイニシアティブを取らなくてはなりません」と述べています。
2008年 4月7日/National Beef Association
Press Release GM crops must become part of cereals sector tool kit
RegionID=1&NewsID=132
<記事要約>英国牛肉協会(NBA)は、世界における食糧需要の激しい変化、世界的な食糧不足の危機、国内の家畜生産の減少などの見通しを受けて、英国とEUレベルでの遺伝子組み換え作物の拒否を撤回するよう要求しました。
英国とEUの農業界は、食物は安くもなく、また豊富にあるわけでもない現在において、時代を逆行して遺伝子組み換えについて保守的な態度をとることは許されず、高まる消費者の要求に応える生産水準を保つためには、利用できる全ての農業技術を視野に入れるべきであると主張しています。
「より多くの生産者が、限られた耕作地で収穫を増やしていくためには新しい技術を全て使うことが必要不可欠なのです」とNBA理事長Duff Burrell氏は説明しています。.
「急速な食品のインフレの可能性はすでに政府や消費者に伝えられており、遺伝子組み換え技術が英国とEUの生産にとっての日常的な技術にならなければ、穀物と食肉の小売価格は高騰し、生産は減少するでしょう」。
NBAによればEU内での栽培が承認されている遺伝子組み換え作物は害虫抵抗性トウモロコシのみで、11万ヘクタールしか栽培されていません。可能性のあるもうひとつの作物は疫病抵抗性ジャガイモで、現在試験栽培中です。
一方米国やアルゼンチンなどの輸出大国は、害虫による損失を予防し収量が向上させるために8,000万ヘクタール近くの遺伝子組み換え作物が栽培されています。そしてブラジル、カナダ、インド、中国などの国々がその後を追っています。
「欧州がより多くの食料を輸入に頼るということは、消費者がより多くの遺伝子組み換え作物由来の製品を買うことを意味します。遺伝子組み換え食品を避けられるという無知な遺伝子組み換え反対派による主張はもはや消費者には通用しません」とBurrel氏は述べています。
「遺伝子組み換え技術に対する反対は科学的ではありません。遺伝子組み換え作物の輸入に関する問題は早急に解決されなければならないという現実を、欧州委員会は受け入れなければなりません。EUと英国における飼料の高騰、それを原因とする家畜数の減少は、遺伝子組み換え作物の輸入承認を迅速にすすめることでしか避けられないのです」。
「飼料業者は高騰しているEU産穀類の代替を必死で探しています。EUが飼料として輸入しているグルテンには、EUで認可済みの限られた遺伝子組み換えトウモロコシしか使うことができません。飼料価格を下げるには、新たな遺伝子組み換えトウモロコシのグルテンとしての輸入承認が認められることが唯一の解決策です」。
「また、英国の前政府最高科学顧問、David King卿は、英国が遺伝子組み換え作物を拒否することによるコストが、すでに穀物分野で400万ポンド(約8億3000万円)に上っていると述べています」とBurrel氏は付け加えました。
2008年2月25日 / Farmers Guardian
Research finds GM crops attractive to farmers
<記事要約>英国オープン大学のアンディー・レイン教授が、経済・社会研究会議(ESRC)から資金提供を受けて行った新しい研究では、大規模農家(有機農家は除く)が遺伝子組み換え農作物についてどう思っているかが、初めて体系的に調査されました。
この研究で、農業生産者が遺伝子組み換え技術は従来育種の延長であると見なしていることがわかりました。農業生産者の関心は、遺伝子組み換え農作物が実際にどのように働くのか、そして彼らの農場の収益向上に貢献するかどうかという点でした。
「遺伝子組み換えのような新しい技術は、農業生産者にとって魅力的です。彼らの希望は高品質の食料を効率よく生産すること、そして、環境を意識した農業を営むことです。遺伝子組み換え作物は、この二つの課題をを両立できるかもしれません」とレイン教授は述べました。
2008年2月24日 / Guardian
Fewer Britons fear dangers of GM food
24/food.genetics
<記事要約>FSA(英国食品基準庁)が新たに実施した英国人2,627人を対象とした世論調査で、遺伝子組み換え食品に対して危険性を感じているのは5人に1人(20%)であることがわかりました。遺伝子組み換え食品に対して反対運動をしてきた地球の友やグリーンピースのようなグループはこの結果に失望するでしょう。
20%という数値は、2000年の調査で示された43%の半分以下であり、消費者意識を観察する政府機関の年次調査記録で最低となります。なおこの世論調査では、脂肪、飽和脂肪酸の摂取量、食品中の塩と砂糖の量は、依然懸念されていましたが、遺伝子組み換え食品に関する心配だけが低下していました。
2008年1月30日 / Farmers Guardian
NFU calls for 'intelligent' GM debate
<記事要約>英国の全国農業者連盟(NFU:National Farmers Union)は、今世紀の英国農業における遺伝子組み換え技術のかかわりについて「知的で、実際的かつ科学に基づく」の議論を要求しています。
NFUは、1月29日開催された理事会において、地方支部から提出された遺伝子組み換え農作物に対するスタンスを明らかにせよととの要求に答えて、新しい政策声明を発表しました。
NFU会長が読み上げた声明では「遺伝子組み換え作物は、その10年以上にわたる栽培によって得られた証拠から、環境の質に損害を与えてはいないと言えます。むしろ環境の質を向上させる形で、英国の食糧とバイオ燃料への需要を満たすためにますます重要な役割を農業生産者にもたらすものになる可能性があるとNFUは信じます」と謳っています。また、「今やEU加盟8カ国が遺伝子組み換え作物を栽培している中、この技術を推進するためには、消費者と農業生産者の双方に対しインフォームド・チョイス(十分な知識を得て、よく考慮した上での選択肢)を提供することが重要なのです。従って、NFUは21世紀の英国における遺伝子組み換え技術のあり方についての、知的で、実際的かつ科学に基づく議論がなされることを要求します」とも述べています。
2007年12月13日/The Times
We need GM crops, says new chief scientist
<記事要約>
ジョン・べディントン新英国政府最高科学顧問は各省庁担当大臣に対し、遺伝子組み換え作物の商業栽培の再開と次世代原子炉建設の支援を要請しました。デビッド・キング卿の後を引き継ぐジョン・べディントン教授は、物議をかもしているこれらの技術について「英国の将来にとって重要である」と主張しており、就任決定後の公式行事の中で下院議員らに「遺伝子組み換え作物は安全面で反対される理由はない。必ずしもすべての農業問題を解決するものではないが、環境影響の評価は新しい作物のメリットによってケースバイケースで考慮されるべきである」と述べました。ジョン・べディントン教授の支援により、科学者やビジネスリーダーが近年求めてきたこの問題は再び政府の検討課題となっています。王立ロンドン大学の応用集団生物学者のベディントン博士はまた、英国下院学術委員会において「慎重な管理さえ行えば、遺伝子組み換え作物が環境に優しい方法で食糧を増産できることはほとんど疑いがない」と述べ、地球温暖化に関する政治的注目度を高めたキング卿の功績に賛辞を送り、その業績の上に諸問題に対する技術的解決法への支援を築いていくことが自身の目標であると語りました。
2008年1月3日/Reuters
Europe 'will be forced to re-think on GM crops
xml=/earth/2008/01/03/eagm103.xml
<記事要約> オックスフォード農業会議において、欧州議会議員で欧州議会農業委員会のニール・パリッシュ委員長は、近い将来、穀物価格高騰が起こる可能性があるが、これによって欧州域内の畜産物と、より安価な遺伝子組み換え穀物飼料で生産された輸入畜産物の間の価格差が広がるであろうと述べました。
パリッシュ委員長は、継続する穀物価格の高騰と、より安価な遺伝子組み換え農作物の輸入がヨーロッパの農業と農産物にとって最大の脅威となるであろうと述べた上で、「ヨーロッパがそのスタンスを変えるのにそれほど長くはかからないでしょう。畜産業界が厳しい価格競争にさらされているにもかかわらず、このままでは我々がもうすぐビジネスに見合わない法外な高値をつけざるをえなくなることは目に見えています」と指摘。「1年前なら、欧州議会会議で火だるまにならずに遺伝子組み換えを論じることはできませんでしたが、今では少なくともそれを論じることができます。過去1年の間に穀物価格が2倍になった事実は、欧州委員会と閣僚理事会の双方にとってプレッシャーになるでしょう」と述べました。
ヒラリー・ベン英国環境大臣は、農業生産で排出される二酸化炭素の削減が必要であると述べたものの、遺伝子組み換え農作物の役割については、「政府の政策は科学に従うべき」であると述べるに留まりました。
これに対し、ケンブリッジの国立農業植物学研究所の最高責任者であるウェイン・パゥウェル教授は「窒素の有効利用や気候変動への適応などを通じて、遺伝子組み換え技術が主要な環境問題のいくつかを解決する可能性を持つことには疑いがない」と評し、ヒラリー・ベン大臣の農業産業ビジョンの一部を批判しました。
2007年11月29日/BusinessGreen
Chief scientist backs GM
2204590/chief-scientist-backs-gm
<記事要約> 英国政府最高科学顧問デイビッド・キング卿は、英国学士院における退任スピーチで、2050年までに95億人に達するとみられる世界の人口に対応する食糧を賄うためには遺伝子組み換え作物を使わなくてはならないと強く主張しました。
キング卿はこの中で、「地球に住む私たち全員に食糧を供給するできる技術が、これから必要であり、その技術こそが遺伝子組み換えです。また、遺伝子組み換え食品に対する懸念は“非現実的なもの”であり、遺伝子組み換え農作物から作られた食品は従来の食品よりむしろ人々にとって健康に良いかもしれない」と主張した上で、遺伝子組み換え農産物についてさまざまな心配を退けました。さらに、当初英国はその分子生物学的技術における専門知識の蓄積により、遺伝子組み換え食品の進歩をリードする好位置にあったと付言した上で、「生物多様性を保護するために規制は必要ですが、我々国民のための農作物も必要です。我々はこれらを同時に進めねばなりません」と強調しました。
2007年12月16日/BBC
Scientists harvest fish oil crop
<記事要約> サバなどの高油分の魚に含まれ、心疾患の予防などヒトの健康に良いとされるオメガ3脂肪酸は、魚が摂取する海藻によって作られます。しかし、漁獲量の減少、海洋汚染などをはじめとする問題により、多くの人たちがオメガ3脂肪酸を摂る機会に恵まれていません。
英国ローザムステッド研究所の科学者が単細胞海藻から分離した遺伝子を、アマニ※やナタネのような農産物に導入して、種子中の油分の成分としてオメガ3脂肪酸を合成する方法を研究しています。研究チームは3〜4年内に野外試験栽培に漕ぎつけることを希望しています。また、最終的には、ニワトリや牛のような家畜に遺伝子組み換え技術によりオメガ3脂肪酸を高めた油脂を給餌して、オメガ3脂肪酸が豊富な畜肉、牛乳、タマゴを生産することを目指しています。
最新の調査によれば、英国では健康のために推奨されている1日450mgのオメガ3を摂取できている国民は全体のわずか30%で、このプロジェクトに参加している研究者は「食物や食品にかかわる遺伝子組み換え技術については多くの懸念や抵抗があるが、そのベネフィットがよりクリアになることで、時間はかかるが消費者の考え方は変わっていくだろう」と述べています。
※アマニ…ゴマに似た亜麻科植物の種子で油の原料などとして利用されています。
2007年7月4日/BBC
Scientist urges GM crops rethink
<記事要約> スコットランド作物研究所のハワード・デイビーズ教授は、遺伝子組み換え作物を拒否するならスコットランドは高い代償を支払うことになるだろうと警告しました。スコットランドでは2003年と2004年の遺伝子組み換え試験栽培反対運動以来、遺伝子組み換え作物は全く栽培されていませんが、デイビーズ教授は新しい産業を完全に無視することは理にかなわないことだと述べています。
「遺伝子組み換え作物は世界で1千万人の農家により1億ヘクタール以上栽培され、50億ドル(約6,100億円)の価値を産み出しています。遺伝子組み換え食品の安全性を疑う証拠がないのに、スコットランドがこの技術を無視するのは意味をなさないでしょう」
「何年にもわたり多くの誤まった報道によって煽られたのですから不安があることは理解できます。しかし、遺伝子組み換え作物が導入されて11年目ですが、人、動物、環境にに関して何の問題も報告されていません。勿論、どのような技術でもその導入にともない全くリスクがないというわけではありません。伝統的な交雑育種でさえリスクを抱えています」
気候変動により農薬をより多く使用する可能性が出てくるため、遺伝子組み換え作物はスコットランドの農民にとりますます魅力的になるだろうと教授は予測しています。スコットランド作物研究所は、遺伝子組み換え作物のリスク評価の技術研究に総額40万ポンド(約1億円)の研究資金を受け、デイビーズ教授はこの研究を主導しています。
2007年5月3日 BBC
Farming 'needs GM-style reviews'
<記事要約> 英国では、過去4年間にわたり政府主導で除草剤耐性の遺伝子組み換えトウモロコシ、テンサイ及びナタネの農場規模評価(FSEs)を実施し、環境影響などを調査してきました。環境放出に関する政府諮問委員会(ACRE)はこれらのデータを精査し、英国における遺伝子組み換え作物の栽培に肯定的な結論を持つ報告書を07年5月3日に発表しました。
人口増加、より大きな経済的繁栄、気候変動の影響など21世紀の農業は新しい挑戦をしていかなくてはなりません。今後数年で食糧保全が大きな課題となる可能性は高く、その一つの解決策として考えられるのが、例えば遺伝子組み換え技術の利用による、干ばつに抵抗性のある食糧作物の開発です。
遺伝子組み換え技術に限らず、すべての新しい農業技術は、経済的利益と同時に環境影響も評価しなくてはなりません。「我々は将来に向けての重要な課題を解決すべき時期に直面している。遺伝子組み換えなどの新しい技術による解決のチャンスを逃せば、我々は将来、問題を抱え込むことになってしまうだろう」と、ACREの副会長であるジュール・プリティ教授は述べています。
2007年4月17日 Daily Mail
'Food shortages looming in 25 years' warns expert
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<記事要約> バイオ燃料への需要、浮上する発展途上国の経済問題、気候の変動・・・これら全ては世界の食糧供給に圧力をかけることになるだろうと、エジンバラにあるScottish Agriculture Collegeの学長であるビル・マッケルビー教授は指摘しています。ロンドンで開催した記者懇談会でマッケルビー学長は「現在は60%である英国の食糧自給率はどんどん下がっている。25〜50年後に英国に食糧不足が到来する可能性がある。世界の人口は今後50年で60億から85億にまで増えると予想されており、食糧の需要は、特に発展途上国における生活向上により増え続け、また中国ではこの10年間で肉の消費量が倍以上増加した。気侯の変化も食糧の供給に圧力を与えている。さらに英国で最も食糧を脅かすと心配されているのはバイオ燃料への需要増加である。食糧用とバイオ燃料用との作物の競争が今後は深刻な問題となるだろう」と述べました。最後に教授は「我々は農業技術を強化し、効率化させる必要がある」として、「需要に合わせて収穫量を増やすには、遺伝子組み換え作物に対する懸念を克服すべきであろう。遺伝子組み換え作物は健康へのリスクなどはなく、強力な農業技術となる」と述べました。
2007年4月17日/Farmers Guardian
47pc would grow GM forage crops - survey
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<記事要約> 英国草地協会の調査によると、会員である英国の畜産農家の約半数が遺伝子組み換えの飼料作物(一般的にアルファルファ、クローバーなどの牧草類を指しますが、トウモロコシを含める場合もあります)を栽培する意思があることがわかりました。会員の47%は遺伝子組み換え飼料作物を栽培すると回答し、37%が現在はわからないがよいとわかれば栽培する、そして16%は栽培する気はないとの結果でした。また4分の3は、もし消費者が受け入れるなら遺伝子組み換え品種を使うであろうと述べています。
草地協会の責任者は「栽培しないと答えたのがわずか8分の1であったことに驚いた。その半数以上は有機生産農家で、それが理由の一つだろう」とコメントしています。また、調査からは農家が遺伝子組み換え作物を栽培するベネフィットの最優先順位だと思われていた収量の増加が、実はそうではないこともわかりました。調査では、遺伝子組み換え作物のベネフィットの優先順位のトップは病気への抵抗性で、それに続いたのが害虫抵抗性、飼料としての栄養組成の改善でした。
2007年4月17日/All About Feed Net
Use of GM-maize shows positive results
<記事要約> 英国の農業コンサルタント、PGエコノミクス社が、EU加盟国の7つの国での遺伝子組み換えトウモロコシの影響について調査した結果、遺伝子組み換えトウモロコシを利用することは収穫量を上げ、生産者の収益を増加させることがわかりました。また、遺伝子組み換えトウモロコシはマイコトキシン(カビ毒)を減らせることから、人や家畜の健康にも良い影響があります。
報告書では、EUでの代表的な害虫に抵抗性を持つトウモロコシの利用に関連して、1998年に初めて栽培が認可されてからのデータを調査しました。
結果
2006年に遺伝子組み換え害虫抵抗性トウモロコシが7つのEU加盟国にて約65,000ヘクタール栽培されました。トウモロコシの害虫の被害を多く受けていた地域において、遺伝子組み換え害虫抵抗性トウモロコシを導入したことで、従来の非遺伝子組み換えのトウモロコシと比較して高い収穫量を得ることが出来ました。平均の収量増加はほぼ10%で、時にはそれ以上になることもありました。他には2006年に害虫抵抗性トウモロコシを栽培した生産者は平均してヘクタールあたり65ユーロ(約10,400円)から141ユーロ(役22,000円)、収入が増えたということもわかりました。これは12から21%の収益増加に匹敵します。また、、害虫抵抗性トウモロコシは穀物に発生しやすいマイコトキシン(カビ毒)のレベルが著しく減少するなど、重要な品質向上をもたらした地域もありました。
2006年11月4日/The Scotsman
PM attacks 'irrational arguments' on GM food
英国のトニー・ブレア首相は、科学の重要性についてスピーチを行い、英国民はもっと「サイエンス・リテラシー」な方法で技術改革について議論するべきであるとし、チャールズ皇太子も含む組み換え食品の反対者の議論は理性的ではないとあえて発言しました。スピーチの中で首相は、「科学を味方にすることと、理性的でない議論を拒否することにおいて、政府はリーダーシップと勇気を示さなければならない」とも伸べました。
今回の首相の発言について、皇太子への批判なのかと質問された首相の報道官は「議論とは本来理性的であるべきものであると固く信じています」として、理論的に論じることの必要性を強調しました。
2006年6月28 日/BBC
Quick guide: GM Food
http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/5098468.stm
遺伝子組み換え食品とは何ですか?
新しい特質を与える植物体に、他の生物体からDNAを「カット・アンド・ペースト」します。その結果、反収が増えたり、より厳しい環境に耐えられるようになります。その植物体もしくはその植物体から生産される食品です。ベネフィットとリスクに関しては論争があります。
プロセスはどのように働きますか?
例えば、ある除草剤に抵抗性のある特質を持つ遺伝子を、まず見つけます。
目的とする植物に同じ特質を与えるために、DNAが植物細胞に挿入されます。
遺伝子組み換えされたトウモロコシは、雑草駆除のために畑でその除草剤をかけても影響を受けません。
なぜ論争があるのですか?
農民は何千年もの間、同じ種の間の交雑によって作物を改良してきました。
しかし、遺伝子組み換え作物が「エスケープ」して、野性の植物と交雑し予期しない結果を招くかもしれないし、場合によっては、より多くの農薬が使われ他の作物や野性生物に悪影響を与えるかもしれないと反対者は主張します。
遺伝子組み換え食品はヒトに有害であるという研究結果はありませんが、反対者はまだ確実に判断するには早すぎると反論します。
どんなベネフィットがあるのですか?
遺伝子組み換え技術賛成者は、遺伝子組み換え作物がヒトに有害だという証拠はなく、いろいろな意味で従来の食品よりずっと厳しく規制されていると言います。また、遺伝子組み換え作物は栄養分を豊かにすることができ、反収を上げるので効率的な農地の利用が可能で、環境への懸念についても農薬のような化学物質の使用を減らすと主張します。しかし、英国においては人々が遺伝子組み換え食品について心配したために、ほとんどのスーパーマーケットがそれらを避けました。
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