野菜一般

中国 トップの科学者が遺伝子組み換え作物の規制緩和を政府に要請
2010年8月23日/UPI 2
China urged to allow modified crops
http://www.upi.com/Business_News/2010/08/23/China-urged-to-allow-modified-crops/UPI-13251282591447/

<記事要約>
 中国農務省の最高顧問である中国農業科学アカデミーのZhai Huqu会長は、将来の食料不足を軽減するために遺伝子組み換え作物の規制を緩和するよう政府に要請しました。8月23日(月)の中国日報によると、更なる遺伝子組み換え作物の開発を推進するよう政府に要請したと報じています。
  Zhai Huqu会長は「中国にとって遺伝子組み換え技術の基盤を整備することは必要不可欠です」と述べています。中国政府は、害虫抵抗性イネとトウモロコシの試験的な生産を認可しており、試験結果が良好であればこの2作物が3~5年で上市される可能性もあります。中国は既に毎年、合計5千万トンの大豆カスから生じる大豆油を輸入しており、その大部分は遺伝子組み換えが認可されている国々からのものです。しかしながら現在、遺伝子組み換え作物の栽培用種子を中国に輸入する事は、禁止されています。
  モンサント・チャイナ社のKeven Eblen社長は、遺伝子組み換え種子の「中国での認可」を取得する事がモンサント・チャイナ社の使命であり、「私達は中国で、その土壌、気候および環境条件に最適の品種を見つけようとしています」と述べています。
  グリーンピースなどの環境グループは、「母なる自然に手を加えることは長期的な問題を導くかもしれない」等と懸念して、遺伝子組み換え作物の生産に反対していますが、一方では、有用な植物から干ばつや害虫に対する耐性を持たせる遺伝子を見出し、他の作物に導入することで、食糧不足と飢饉を救えるという声もあります。

フランス 遺伝子組み換えブドウの試験栽培を認可
2010年5月19日/The Connexion
France allows GM wine trial
http://www.connexionfrance.com/genetically-modified-gm-wine-alsace-trial
-vineyard-11670-view-article.html

<記事要約>
フランス、アルザス地方のワイン生産者が、フランスで始めて遺伝子組み換えブドウの試験栽培を開始する許可を得ました。
 フランス政府のBruno Le Maire農業大臣は、遺伝子組み換え作物が栽培の周辺環境にどのように影響するかを確かめるため、5年間にわたり遺伝子組み換えブドウを非組み換えのブドウと隣接して生育させ、その影響を調査する実験を公表しました。Le Maire氏はこの実験について、交雑を抑えるために特別な処置が実行されており、試験栽培は完全に安全なものと説明しています。同氏はフランス農業が「後ろ向き」にならない事、そして新技術、革新を試すことを恐れない事がフランス農業にとって重要であるとし、ラジオ番組中で次のように述べています。「私達は今回の試験結果を確認しつつ、結論までにあと4〜5年待ちたいと思います。そしてもし試験結果が納得ゆくものならば次のステップとしてより広いでの試験栽培の手続きを検討する用意があります」
 フランスでは過去に、Inra農業研究所が2005年から2009年まで、コルマールにおいて遺伝子組み換えブドウの実験を行ないましたがこれは収穫はされず、このブドウを用いたワインの製造は許可されませんでした。同研究所では1999年にもシャンパーニュ地方で遺伝子組み換えブドウの試験を始めましたが、抗議活動に遭ったことからこれは中止されました。
ウガンダ 栄養失調を減らすための新しいバナナ品種開発
2010年3月2日/AllAfrica
New Banana Breed to Reduce Malnutrition
http://allafrica.com/stories/printable/201003030137.html

<記事要約>
ウガンダでは現在、地方でも都市部でも、慢性栄養失調に苦しむ人達たちがいます。しかし2016年までに彼らは、遺伝子組み換え技術を用いて栄養強化されたバナナ2品種-マトケ種とスウィートバナナ種を利用できるようになるでしょう。
「ウガンダ保健省の長年の調査によって、ウガンダの栄養失調を解消するために最も重要な栄養素がビタミンAと鉄である事があきらかになりました。」ウガンダの国立農業研究機関(NARO)の国立バナナ研究プログラムのリーダーWilberforce Tushemereirwe教授は述べています。
ウガンダでは5歳未満児の約73%、妊婦の50%が鉄欠乏症貧血に苦しんでおり、母親の死因の約30%は鉄欠乏症によって占められています。また5歳未満の児童の多くが、栄養失調による発育不全の状態にあります。
最近の人口統計と健康調査によると、長期にわたる栄養失調状態がウガンダ国民を疾病や死に至らしめている事が示されています。
ウガンダ人科学者のGeofrey Arinaitwe 博士は、遺伝子組み換え技術を用いて栄養強化されたバナナ2品種について、以下の様に説明しています。「フェルチンと言う名前の大豆の遺伝子がバナナの細胞に導入され、これによりバナナ果肉への鉄分含有を強化するタンパク質が作られます。また他には黄色トウモロコシや、アスピナと言う東南アジア由来のバナナ品種が持つ遺伝子が導入されました。黄色トウモロコシ、アスピナ種のバナナは共に、人の体内にでビタミンAとなるビタミンA前駆体(カロチノイド)を豊富に含む作物です」
これまでに132の異なる遺伝子組み換えバナナ系統が隔離圃場試験で試験されています。Arinaitwe氏は遺伝子組み換えのバナナについて、ウガンダ人とアフリカのために開発され隔離圃場試験が行なわれた、初めての遺伝子組み換え作物であると説明しています。
ビタミンAの前駆体と鉄分に富んだこの遺伝子組み換え品種のバナナは、農業生産者が利用できる様になる前に食品としての安全性、環境への安全性に関する評価が行なわれる予定です。
ウガンダはインドに次ぐ世界で2番目のバナナ生産国で、毎年1千万トンのバナナを生産しています。
バングラデシュ 遺伝子組み換えナスとジャガイモの試験栽培
2010年1月14日/the Daily Star
GM eggplants, potatoes on trial
http://www.freshplaza.com/news_detail.asp?id=56945
<記事要約>
バングラデシュでは、遺伝子組み換えのナスとジャガイモ研究・開発が進んでいます。バングラデシュの農業は、バイオテクノロジーの時代に入ろうとしています。
遺伝子組み換えナスとジャガイモ品種は、殺虫剤と殺菌剤の使用から農業生産者を解放し、農作物の生産量を引き上げ、そして消費者が農薬不使用の野菜を手に入れられる様にする事を目標にしていると科学者たちは述べています。
現在、Btナスとして知られている遺伝子組み換え品種のナスは、複数の農業試験場の合計7つの隔離圃場で試験栽培されています。野外環境におけるBt ナスの試験栽培は2年目になります。
また、この遺伝子組み換えジャガイモは、Rb ジャガイモ(訳注:Rb = Retinoblastoma の略。Rb遺伝子は細胞分裂をつかさどる遺伝子の一つで、ガン抑制遺伝子としても知られる)と呼ばれており、ナスと同様に2つの隔離圃場で試験栽培中である事を、バングラデシュ農業研究所バイオテクノロジー部長のAl-Amin博士は明らかにしています。
害虫抵抗性Bt ナスは、これまでの試験栽培において高収量をもたらす良い結果を出しており、政府の認可を受けた後で今後3年間以内に農家に供給できるだろうと科学者達は述べています。
インド 害虫抵抗性Btヒヨコマメの開発
2009年12月19日/IANS
Haryana institute claims to develop Bt chickpea
http://blog.taragana.com/business/2009/12/19/haryana-institute-
claims-to-develop-bt-chickpea-13532/

<記事要約>
チャウダリ・チャラン・シン・ハリアナ農業大学 (HAU) の科学者がBtヒヨコマメ(グラム)を開発したと発表しました。
HAU副総長K.S.Khokhar氏によると、この遺伝子組み換えヒヨコマメは、土壌微生物由来のBt遺伝子を体内で発現することで、ワタやマメ科作物の収量に大きな損失をもたらす、シンクイガ(オオタバコガ)に対する抵抗性を持っています。Khokhar氏は今回の成功を、大学における初めてのBt作物開発の成功例としています。遺伝子組み換えヒヨコマメは順調に生長し、制御された環境下でシンクイガに抵抗性を示しました。今後、大規模な試験栽培のために、遺伝子組み換え作物を審査する州の地域委員会(RCGM)に申請され、その認可を得た後に種子生産が始まるだろうとKhokhar氏は予測しています。
最近の政府調査によれば、インドは国内需要を満たすために毎年2-3百万トンのマメ類を輸入しています。彼は、Bt ヒヨコマメが国内のマメ類生産を増加させるためのきっかけになると考えています。
インド政府、3年以内に遺伝子組み換え食品を導入すると発表
2009年7月15日/The Times of India
GM veggies in India within 3 yrs
http://timesofindia.indiatimes.com/NEWS-India-GM-veggies-in-India
-within-3-yrs-Govt/articleshow/4778342.cms

<記事要約>
ニューデリー発:7月14日インド政府は、遺伝子組み換え食品(トマト、ナス、カリフラワー)を3年以内には市場導入する計画を発表しました。インド農務省が遺伝子組み換えの食用作物の市場導入について言明したのは、今回が初めてです。インド国会下院における、農務省の答弁において発表されました。
インド農業研究委員会とバイオテクノロジー庁は、インド国内で研究・開発段階にある3つの遺伝子組み換え作物の試験に、認可を与えています。
 これらの試験の後、バイオテクノロジー庁の遺伝子組換えに関する調査委員会(Review Committee on Genetic Manipulation: RCGM) 及び環境森林省の遺伝子工学認可委員会(The Genetic Engineering Approval Committee: GEAC)によって、遺伝子組み換え品種の栽培への正式な認可が下りる見通しです。
 従来インド政府は、遺伝子組み換えワタの栽培だけを許可してきました。遺伝子組み換えワタの栽培・利用は増大していますが、議論もまた同様に、活発になっています。今回発表された食用作物への組み換え技術の導入によってさらに議論が活発化することが予想されます。
国連食糧機関(FAO)・多くの貧困国において、依然として食糧価格が上昇 
2009年4年23月/
Food Prices Still Rising In Many Poor Countries - UN
多くの貧しい国において、食糧価格が依然として上昇
http://www.alertnet.org/db/an_art/20316/2009/03/23-164856-1.htm
<記事要約>
穀物の市場価格が急落し、世界的に十分な穀物供給があるのにも関わらず、多くの貧しい国が、依然として食糧の高値に苦しんでいると、FAO(国際連合食糧農業機関)が警告しました。FAOが最近発行した四半期ごとの報告書によると、調査対象である58の発展途上国のうち80%の国において、最も重要な主食用穀物の価格が、一年前よりも大きく上昇していることが判明しました。
FAO のシニアエコノミストであるLiliana Balbi 氏は「これは、発展途上国における食糧危機がいまだ終結には程遠いというメッセージです。またこの状況は、金融危機によって、さらに悪化しつつあります」と述べています。
FAOは、世界恐慌と食糧価格の高騰の複合効果によって、世界で10億人以上が飢えに直面するだろうと推定しています。また、FAOが行っている世界の飢餓地域の特集では、北朝鮮国内で食糧供給の減少に伴い、食糧配給量が半減したこと、また東アフリカでは凶作と紛争の影響から、依然として1,700万人以上の人々が不安定で深刻な食糧保障に直面していることを伝えています。
これらの食糧価格高騰の影響を最も受けているのは、サハラ砂漠以南のアフリカです。トウモロコシや雑穀については、調査対象国の89%で前回調査時の価格を上回り、コメについては、全ての調査対象国で価格が上昇しました。その他の地域では、アジアで特にコメの価格が上昇しており、中央・南アメリカにおいてはトウモロコシと麦の価格が上昇傾向にあります。
米国 Vilsack農務長官 科学が飢餓の撲滅に貢献すると発言
2009年4月7日/Reuters
US's Vilsack says science can help overcome hunger
米国農務長官は、飢餓の撲滅に科学が貢献し得ると発言
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N07445141.htm
<記事要約>
カンザスシティーで開催された国際食糧援助会議において、Tom Vilsack米国農務長官は、ますます深刻になっている世界的な食糧危機に対処するため、発展途上国は農業分野における新技術を活用しなければならないとの考えを表しました。
Financial Times によると、G8会合に先立って議長国のイタリアが発表した報告書では、国際的な政治不安のリスクを回避するために2050年までに世界の食糧生産を倍増する必要性が警告されていると伝えられています。Vilsack農務長官は、人口増加や気候変動によって農業生産性の向上は不可欠になっていると述べ、次のように続けました。「食糧を生産できる耕地面積は増えません。むしろ人口増加による住宅地の拡大に伴い、耕作地は減少してしまう可能性があります。私たちは世界の人口を養うため、十分な食糧と十分な栄養を生み出す手段を考え{ほうほう}る必要があります」。
Vilsack農務長官は4月7日、アフリカの65万5,000人の子供たちに食糧を供給するため、4つのプロジェクトに対し8,000万ドル(約80億円)の追加資金援助を行うと発表しました。担当者によると、追加資金は既に12月に割り当てられた9,550万ドル(約95.5億円)に上乗せされ、今期会計年度中に拠出される見通しとなっています。
ベトナム・遺伝子組み換え農作物の開発に拍車
2009年2月22日/VietNam Net
Gene-altered crops to become popular in VN by 2015
ベトナムは2015年までに遺伝子組み換え作物の普及を目指します
http://english.vietnamnet.vn/tech/2009/02/831245/
<記事要約>
ベトナムは国家の食糧安全保障のために、遅くとも2015年までに遺伝子組み換え作物を大量生産することを決定しています。
ベトナムでは、政府が2020年に向けたバイオテクノロジー開発と農業と農村部門への導入に関するキープログラムを承認した後、多くの遺伝子組み換え作物のプロジェクトが開始されました。これまで、国内の大学と研究所は実験室レベルでいくつかの遺伝子組み換え作物を作ることに成功しています。これらは今後温室やほ場で試験栽培に進む予定です。
 優先順位をつけられた遺伝子組み換え作物は、コメ、トウモロコシ、ワタ、大豆、キャッサバ、ジャガイモなど、いずれもベトナムで多く消費されている主要作物です。コメ以外は毎年大量に輸入しなければならず、増産が強く求められています。
ナイジェリア・遺伝子組み換えキャッサバのほ場試験
2009 年2月19日/SciDev.Net
'Super Cassava' To Enter Field Trials
「スーパーキャッサバ」の圃場試験が始まります
http://www.scidev.net/en/news/-super-cassava-to-enter-field-trials.html?
utm_source=link&utm_medium=rss&utm_campaign=en_news


<記事要約>
ナイジェリア政府のバイオセーフティ委員会が圃場試験を承認したことにより、遺伝子組み換えキャッサバを「完全食品」にするという野心的な試みが前進しました。
遺伝子組み換えキャッサバは通常のキャッサバの30倍のベータカロテン(ビタミンAの前駆体)を含みます。究極的には500グラムのキャッサバ粉を摂取するだけでキャッサバに含まれる鉄分、たんぱく質、亜鉛、ビタミンEの全てについて、一日に最低限必要な分量がとれるよう強化されたレベルにすることが期待されています。
米国ミズーリ州セントルイスにあるドナルド・ダンフォース植物科学センターのRichard Sayre氏は、全米科学振興協会の年次会合で「これは主要作物について計画されたプロジェクトの中でも最も野心的なもののひとつです」と話しました。
この遺伝子組み換えキャッサバの開発は「the Grand Challenges for Global Health Programme」の下で2005年に開始した「the BioCassava Plus Programme」のもとで行われています。これは一種類の主食となる作物で完全な栄養を摂取できるようにする計画です。
サハラ砂漠以南のアフリカでは2億5000万人が、そして世界では8億人が主な栄養源をキャッサバに頼っています。しかしキャッサバは栄養価が低いうえにウイルスに対し脆弱で、また処理を施さなければ2日間しか保存できません。
プロジェクトチームは、栄養価だけでなくウイルス抵抗性を高め、キャッサバに含まれる有毒のシアン化合物(処理の仕方が良くないと残留する)を減少させ、保存性を高めることにも成功しています。
「私達はキャッサバを完全食品にしようとしているのです。すでに研究室と温室内での試験は成功しています。例えば鉄分は9倍、亜鉛とたんぱく質は4倍増加しました。次の段階は隔離ほ場試験です」とSayre氏はSciDev.Netに対して語りました。
これらが成功すれば、動物やヒトを使った栄養試験が行われるでしょう。
これまで、これらの形質は作物に対して個々に導入されてきました。複数の形質を持つ最初の製品はビタミンA、鉄分、たんぱく質とウイルス抵抗性が含まれるものです。
「4形質を加えるにはより高い技術が要求されます」とSayre氏は言います。
プロジェクトチームはまた2009年のうちにケニヤにおいても隔離ほ場試験を希望しています。
またSayre氏は「現在アフリカの科学者たちが我々の研究所内でトレーニングを受けています。彼らは遺伝子組み換えキャッサバを作る技術を学ぶ予定です。帰国後は自らの手で最終製品を作るのです」と述べました。
米国・2008年の遺伝子組み換え技術における世界の前進
2008年12月29日/Western Farm Press
Plenty of advancements in agricultural biotechnology worldwide in 2008
2008年世界の遺伝子組み換え技術における多くの前進
http://westernfarmpress.com/news/agricultural-biotechnology-1229/
<記事要約>
米国農務省(USDA)は、春の豪雨と洪水により生育期に遅れが出たにもかかわらず、トウモロコシと大豆は増産になると予測しています。この一因となっているのは1995年に米国に導入されて以来、農業生産の改善に役立ってきた遺伝子組み換え技術です。今年のトウモロコシの生産は、昨年に次いで2番目、大豆の生産は史上4番目に多いと予想されています。
農作物の欠乏によりいくつかの国で騒乱が起こったり、世界各地で食品価格が高騰したりしたため、今年は多くの国において遺伝子組み換え技術がもたらすメリットが認識されるようになりました。
 昨年7月、前英国最高科学顧問David King卿は「必要とされる生産量を増加させる可能性が高い唯一の技術、それは遺伝子組み換え技術です」と述べました。
また10月にはイタリアのMaurizio Sacconi厚生大臣が同国の遺伝子組み換え作物の栽培禁止令撤廃を求めています。
 住民の30パーセントが栄養不良状態にあるサハラ以南のアフリカ諸国では、増収の必要性と水の安定供給困難を解決するために遺伝子組み換え技術を受け入れることを検討しています。
 南アフリカでは消化率や栄養成分が改善され、乾燥した土壌でも栽培できる遺伝子組み換えソルガムの試験栽培が承認されました。
2008年に実施されたいくつかの研究では、遺伝子組み換え技術を用いて作られた食品に対する消費者からの支持が増えていることがわかりました。アジア食品情報センターの調査では、質の高い食品に対する需要の高まりを踏まえ、中国、インド、日本、フィリピン、韓国の消費者が遺伝子組み換えにより生産された食品を受け入れる準備ができていることがわかりました。
 またEuroBio が発表した研究によれば、欧州でも遺伝子組み換え作物を受け入れるという意見が増加しています。
 新しい作物品種の開発も同じく進歩の一つでした。研究者たちは、農作物に損害を与える干ばつなどの気候変動を克服し、今後10年間でトウモロコシと大豆の反収を40%増やすために遺伝子組み換え技術が重要な役割を果たすであろうと述べています。
アジアでは、発展途上国の栄養改善を目的として遺伝子組み換えされたゴールデンライスが2011年を目標に実用化されることが発表されました。
 また遺伝子組み換え技術は、新しいツールや技術への多額な追加投資を必要とせずに反収を増やし、病虫害による収穫の損失を減少させ、農業生産者がその収入の多寡に関わらず利用できる技術の一つです。
 2008年に発表された報告書によれば、遺伝子組み換え作物を栽培している23カ国のうち半分が発展途上国であり、遺伝子組み換え作物を栽培している1,200万人の農業生産者のうち1,100万人は資源の乏しい小規模生産者です。
 また、遺伝子組み換えには環境保全上のメリットがあることが認識されています。特に除草剤耐性作物は土壌保全に貢献しています。より多くの農業生産者が浸食を減らす不耕起栽培法を取り入れることができるからです。
 中国では、遺伝子組み換えイネを試験栽培している農業生産者は殺虫剤の使用を80%近く減少させ、半数以上の農業生産者は殺虫剤を一切使いませんでした。また非組み換えイネを栽培している農業生産者のうち10%以上が殺虫剤中毒の症状を示しましたが、害虫抵抗性イネを栽培した農業生産者にはそのような症状はみられませんでした。
フィリピン・国際アグリバイオ事業団(ISAAA)担当官による遺伝子組み換え作物の奨め
2008年12月28日/The Philippine Star
Pinoy scientist pushes biotech crops to reduce hunger in RP
フィリピンの科学者が飢えを減らすため遺伝子組み換え作物を奨めています
http://www.philstar.com/Article.aspx?
ArticleId=427295&publicationSubCategoryId=77

<記事要約>
フィリピンでは、飢えと栄養失調を軽減するために、科学者が国内での遺伝子組み換え作物の普及を求めています。国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の上級プログラム担当官Rhodora Aldemita博士は、適切な栄養を消費者に提供するためには遺伝子組み換え技術により農作物の反収を引き上げることが最も実現可能な解決策だと述べました。
Aldemita博士によれば、遺伝子組み換え技術は、化学肥料や殺虫剤、除草剤への依存を減らしつつ反収を増やしたり、パパイヤリングスポットウイルス(PRSV)抵抗性を持つパパイヤ開発のように、病害に対する抵抗性のある作物を作ることに成功しています。2002年にフィリピンに導入されたBtトウモロコシは、フィリピン国内で最も成功した遺伝子組み換え作物です。
「遺伝子組み換え技術の進歩によって、今では食品の栄養価を改善することも十分可能になりました。例えばビタミンAを強化したゴールデンライスのように、農作物の栄養価を改善する多くの遺伝子組み換え研究が行なわれてきました」とAldemita博士は述べています。
同じく、低フィチン酸*1 で鉄分吸収性を増加させたトウモロコシ、リシン*2 含量を高めたナタネや大豆種子、また鉄分を多く含むコメ、イヌリン*3 を含むジャガイモなど通常穀物では欠損している必須アミノ酸の強化、ミネラル吸収を高めたり、結腸がんを予防する低カロリーの作物なども研究されてきました。
「バイオテクノロジーは作物の栄養価を単に豊かにするだけではなく、熟成を遅らせることにより農作物がより多くの人々に最良の状態で届くことを保証するのにも役立ちます」と Aldemita博士は述べています。
訳注
*1 フィチン酸・・・ミネラルの吸収を妨げる物質
*2 リシン・・・必須アミノ酸のひとつで、通常動物性タンパク質に含まれる
*3 イヌリン・・・植物により作られるノンカロリーの糖質
ニュージーランド・遺伝子組み換え野菜の試験栽培承認
2008年11月27日/Radio New Zealand
GM vegetable trial approved
遺伝子組み換え野菜の試験栽培が承認されました
http://www.radionz.co.nz/news/stories/2008/11/27/124380741828
<記事要約>
 ニュージーランドで物議を醸していた遺伝子組み換えタマネギ、リーキ(西洋ネギ)、ニンニクの試験栽培計画が認可されました。環境リスク管理局(ERMA)は、クライストチャーチ近辺にあるリンカーン大学の研究圃場の2.5ヘクタールでの野外試験栽培を許可することを決めました。
 この試験栽培は、ニュージーランドはバイオテクノロジー研究を細心の注意を払いつつ進めるべきだという王立委員会の7年前の決定以来4番目の承認で、ERMAによれば、この試験栽培は特別に繁殖させた花粉媒介昆虫、網目の非常に細かいケージと日々の点検による破損状況の確認など、厳しい管理の下で実行されます。
 試験栽培された遺伝子組み換え野菜は、病気や害虫抵抗性について試験されます。
インド・農業生産者が待望する遺伝子組み換えナス
2008年7月1日/Salon
Why Indian farmers lust after genetically modified eggplant
インドの農業生産者が遺伝子組み換えナスを切望している理由
http://www.salon.com/tech/htww/2008/07/01/genetically_modified_eggplant/
index.html?source=rss&aim=/tech/htww

<記事要約>5月にインドの遺伝子工学承認委員会(GEAC)は、マハラストラハイブリッドシード社(MAHYCO)が申請していたBtナスの「試験的種子生産」を承認しました。インドは、中国に次ぐ世界最大規模のナス生産国ですが、栽培する小規模農業生産者は、被害のひどい害虫(eggplant fruit and shoot borer)被害に悩まされています。このBtナスはこの害虫被害を抑えるのに効果的なCry1Ac遺伝子を組み込んでいます。
 2005年に「リスクリサーチジャーナル」に発表されたインド農業生産者の調査結果では、Btナスに関連する農業生産者の健康リスクその他についての考えを聞き取りましたが、生産者にとって最優先の課題は経済であることが分かりました。彼らは、従来の殺虫剤に対する抵抗性害虫の被害で、すでに破産しかけており、収量を増加させ、経済的利益をあげられるのなら遺伝子組み換えナスを導入すると考えられます。
農業生産者たちはモンサントなどのバイテク企業のプロパガンダにのせられているのではありません。Btワタを導入した農家が収量を上げ、殺虫剤コストを削減できたことを実際に見ているからです。
ある生産者は「私は隣の農場でBtワタの導入により殺虫剤の使用量が減少したのを見てきました。同じ技術がBtナスにも応用されたら殺虫剤の使用を50%は減らせるでしょう。そうすればコストが下がり、利益が上がります」と述べました。また別の生産者は「私達は自分が育てたナスを食べません。化学薬品がたっぷり残っているからです。2~3日置きに殺虫剤を撒いているのですよ!Btナスが開発されれば、私達は自分で育てたナスを食べるようになるでしょう。私はBtナスが絶対に必要だと思います。頻繁に殺虫剤を撒くことで人体に悪影響が出てきているのです。人々は野菜をマーケットで買って食べますが、生産者がそれらの野菜に何を撒いているのか知らないのです」と述べています。
ニュージーランド・遺伝子組み換えタマネギ、長ネギ、ニンニク及びニラの野外試験栽培申請
2008年 4月11日/Scoop
ERMA New Zealand Receives GM Test Application
ニュージーランド環境リスク管理局(ERMA)は遺伝子組換え試験栽培の申請を受理します
http://www.scoop.co.nz/stories/SC0804/S00027.htm
<記事要約>ニュージーランド環境リスク管理局(ERMA)は、ニュージーランド作物食糧研究所からの遺伝子組み換えタマネギ、長ネギ、ニンニク及びニラの野外試験栽培の申請を受理しました。作物食糧研究所は、既に遺伝子組み換え除草剤耐性タマネギの試験栽培に関する認可を持っていますが、合計2.5ヘクタールに4つの野菜種子を植えて、10年間にわたり実施される栽培試験を開始しようとしています。
作物食糧研究所は、ほ場に直接タマネギの種子を植えて、種子生産のために開花させることを計画しています。開花したタマネギは、昆虫による交雑を防止するためにゲージに入れられることになります。
本件に対するパブリックコメントは、2008年5月26日(月)までにERMA宛に提出されなければなりません。7月には公聴会が開催されます。申請の詳細と一般的な質問は、ERMAのウェブサイトwww.ermanz.govt.nzで見ることができます。
フィリピン・遺伝子組み換えナス・試験栽培の収穫
2008年2月12日/ABS-CBN
Bt eggplants harvested in Laguna
ラグナ州で害虫抵抗性ナス収穫
http://www.abs-cbnnews.com/storypage.aspx?StoryId=108900
<記事要約>ルソン島にあるラグナ・バエの実験農場で、害虫(fruit and shoot borer:FSB)抵抗性を付与した遺伝子組み換えナスの収穫が始まりました。ナスは多くの農園でFSBによって51パーセントから73パーセントに達する食害からの損失をこうむっていますが、その被害を減らすことを目指して2007年10月に2品種の遺伝子組み換えナスが国立フィリピン大学ロス・バニョス校植物育種研究所(IPB)の施設で栽培されています。
 研究者たちは、バイオテクノロジーを利用して、モンサント・カンパニーの援助によりインドのマハラシュトラハイブリッドシード社(Mahyco)が開発した遺伝子組み換えナスの戻し交配を行うことができました。プロジェクトメンバーは2つの地元固有品種のナスを戻し交配し、2007年12月21日に限定栽培を始めました。
苗は、その後ラグナ・バエの2,700平方メートルの土地に移植されました。ほ場でのデータでは、普通のナスがFSBに攻撃されても、害虫抵抗性ナスは損害を受けなかったことを示しています。今後、ルソン島のいろいろな場所での試験栽培が予定されています。研究者は、現在ヘクタールあたり8から10トンであるナスの収量を、害虫抵抗性ナスによってさらに向上できると期待しています。
ニュージーランド・RNA干渉・涙なしのタマネギ
2008年2月2日/Sify News
Kiwi scientists create tear-free onions
ニュージーランドの科学者が涙なしのタマネギを作ります
http://sify.com/news/fullstory.php?id=14598799
<記事要約>ニュージーランド作物・食品研究所の科学者たちが、遺伝子組み換え技術によって涙を出させる酵素を不活化したタマネギを作りました。コリン・イーディ博士がリードする研究チームは、日本の科学者と協力して、RNA干渉技術を使うことにより酵素のコントロールに成功しました。
 「われわれは、催涙要因となる物質を作る酵素の遺伝子を停止させることで、硫黄化合物が催涙物質に転換されるのを止め、またそのうちの一部を風味や健康特性に貢献することが知られている物質の生産に振り分けることができるようにしました」とイーディ博士は述べました。また、
 「健康と風味特性は実際に高められると考えています。もし研究がうまく行けば、10年以内に家庭と食品業界で、このタマネギが通常流通するものになることを期待しています」と、付け加えました。
米国・遺伝子組み換えニンジンでカルシウム摂取量増加
2008年1月14日/ScienceDaily
Genetically Modified Carrots Provide Easy To Absorb Calcium
遺伝子組み換えニンジンがカルシウムの吸収を容易にします
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/01/080114173903.htm
<記事要約> 米国のテキサスA&M大学とベイラー医科大学の研究者たちが協力して、カルシウムの吸収を容易にした遺伝子組み換えニンジンを開発したと全米科学会紀要(PNAS)に発表しました。
 研究者たちは、カルシウム取り込みに関連する遺伝子を導入したニンジンを作り、成人男女15人ずつの被験者にこのニンジンを食べさせ24時間後に尿検査を行いました。その結果、通常のニンジンを食べた対照群に比べ、男女とも高いカルシウムの吸収速度が示され、ニンジン中の利用可能なカルシウムの量を増やすことができたことが確認されました。これから利用可能なカルシウムの含有量をさらに増加させることをめざしています。
 果物や野菜は健康的な食品ですが、良好なカルシウムの摂取源としてはこれまで認識されていません。この研究は、ニンジン以外の果物や野菜からも必要なカルシウムを摂取できるようにし、骨粗鬆症のような病気の予防に役立てることを目指しています。
米国・インド・バングラデシュ・害虫抵抗性ナス・開発進捗状況
2007年11月14日/ANI
Cornell researchers help develop first genetically modified food crop in South Asia
コーネル大学の研究者が南アジアで最初の遺伝子組み換え食用農産物開発に協力
http://www.thaindian.com/newsportal/sci-tech/cornell-researchers-help
-develop-first-genetically-modified-food-crop-in-south-asia_100353.html

<記事要約> 2009年までに害虫抵抗性遺伝子組み換えナスが、南アジアで初めての遺伝子組み換え食用農産物になるかもしれません。このナスはインドのナスの収穫の4割を失わせ、バングラデシュ、フィリピンなどにも被害をもたらす害虫 fruit and shoot borer(FSB)に抵抗性を持つようにするためBt菌由来の殺虫蛋白質を導入したものです。
 インドSathguru社と米国コーネル大学は、米国国際開発庁(USAID)から資金提供され、このプロジェクトに2002年から協力しています。現在までに、魚、ニワトリ、ウサギ、ヤギ、ラットとウシへの試験で、このBtナスにはアレルギー性も毒性もないことが判明しています。試験栽培は、カルナタカにある農業科学大学で行われており、研究者たちは野外でBtナスがどれだけ長くFSBに効果があるのか、Btナスが他のナスと交雑するかどうか、隔離距離はどの程度必要であるかなどを調べています。
 Btナスは、反収を2倍に上げ殺虫剤使用量を3割削減すると期待されており、インドとバングラデシュを併せて2010年に11万エーカー(約4万4,000ヘクタール)、2015年までに65万エーカー(約26万ヘクタール)栽培されるだろうと予想されています。
ニュージーランド・害虫抵抗性野菜・野外試験栽培
2007年4月13日/Stuff
Farmers back GE vege test
遺伝子組み換え野菜の試験栽培を生産者が支持
http://www.stuff.co.nz/4025058a3600.html

<記事要約> ニュージーランドの政府機関である作物食糧研究所は、遺伝子組み換えにより害虫抵抗性を持たせたアブラナ科野菜(カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ及びケール)の今後10年間にわたる野外栽培試験を、環境省の環境危機管理局(ERMA)に申請しました。
 ERMAは所定の手続きに従い公聴会やパブリックコメントを実施していますが、4月12日に開催された公聴会では17,000人を擁する農業グループ連合の会長から、「環境と経済にとって重要な情報と利益が得られる。これらの利益はどのような潜在的不利益にも勝る」と遺伝子組み換えの野菜の栽培を支持する意見表明がありました。
さらにこの会長は「生産者は毎年何千ドルもの害虫の被害を受けており、化学的農薬コストを減らせるのであればどのような科学的進歩も歓迎する」と主張しました。ニュージーランド作物食糧研究所は、既に遺伝子組み換えタマネギの野外試験栽培を実施しています。

ドイツ・遺伝子組み換えエンドウマメ・伝染病予防用飼料
2007年4月2日/Truth about Trade & Technology
Novel feed: Peas to combat infectious diseases
新しい飼料:伝染病に効果のある遺伝子組み換えエンドウマメ
http://www.truthabouttrade.org/article.asp?id=7350

 <記事要約> 養豚において大腸菌の腸内感染を予防するために、飼料に混ぜる遺伝子組み換えエンドウマメの試験栽培が、ドイツで計画されています。ドイツでは薬理作用を持つ物質を生産する遺伝子組み換え作物について、昨年、ウサギの病気に対して予防接種効果を持つ遺伝子組み換えジャガイモの試験栽培が既に行われました。EUでは、動物医薬品用途以外に伝染病予防目的で抗生物質を動物飼料に混入することは、耐性菌問題から禁止されたため、動物飼料業界は代替技術・製品の研究に熱心に取り組んでいます。
 この植物バイオテクノロジー・ベンチャー企業は、飼料のエンドウマメに適当な遺伝子を挿入することで、特定の伝染病に対する免疫抗体を家畜に与えることを目的としています。免疫抗体は種子のみで作られ、マーカー遺伝子も製品には残存しないよう、新しい技術を用いています。ドイツに交雑する近縁種がないエンドウマメは自家受粉植物であり、また花粉に免疫抗体は発現しません。このベンチャー企業では2010年の商業化を目指しています。

中国・遺伝子組み換えキャッサバ・試験栽培
2007年3月9日/新華社
遺伝子組み換えキャッサバの試験栽培に成功
http://www.hellonavi.com/news/ShowNewsJP.php?PHPSESSID= 30a2506bd54efdeeb9b235eb0c97dd14&id=152270

中国科学院上海生命科学院は世界で初めてのキャッサバの遺伝子組み換え試験栽培に成功しました。遺伝子組み換えキャッサバは葉の寿命が伸びて生産量を向上させました。キャッサバは熱帯の作物で、イモから取れるデンプンはタピオカの原料となります。アフリカやブラジルで栽培が盛んで、主食としても重要な作物です。また、エネルギー穀物としても注目をされているキャッサバは、従来育種による改良が難しいため、今回の試験栽培の成功は、遺伝子組み換え技術によるキャッサバの可能性をさらに広げると期待されているとのことです。

ロシア・ニンジン・インターロイキン生産・免疫力向上
2007年2月1日/Science
Carrot For Immunity Growth
免疫力向上ニンジン
http://www.russia-ic.com/news/show/3372/

 ヒトの免疫反応を活性化するタンパク物質であるインターロイキンを含む遺伝子組み換えニンジンがロシアで開発中です。この研究には、ロシア科学アカデミー所属の細胞学と遺伝学のノボシビルスク研究所、化学生物学と基礎医学研究所、バイオエンジニアリングセンター、ロシア医学アカデミー所属の医療免疫学研究所など多くのグループが係わっています。
 先ず目的とするタンパク物質を生産できる遺伝子組み換え植物を作り、次いで、そのニンジンに蓄積されたインターロイキンが生物学的に活性を持つことを確認しています。今後は、家畜などでこの新しい遺伝子組み換えニンジンを実際に試すことが計画されています。この物質を生産する植物により、科学者たちは免疫不全の予防や伝染病の治療が進むことを期待しています。

フィリピン・インド・害虫抵抗性ナス
2007年1月26日/The Philippine STAR
First GM eggplant soon to be commercially grown in the Philippines
初めての遺伝子組み換えナスがもうすぐフィリピンに登場
http://www.checkbiotech.org/root/index.cfm?fuseaction=news&doc_id= 14298&start=1&control=182&page_start=1&page_nr=101&pg=1

インドのマハラシュトラハイブリッドシード (メヒコ) 社で開発された遺伝子組み換えの害虫抵抗性ナスは3年前にフィリピンに紹介され、現在はフィリピン大学ロスバニョス校の植物育種研究所(UPLB-IPB)において、温室栽培試験の最終段階にあります。
 限定された規模ではありますが、今年の早い時期には野外での栽培試験に移行し、さらに再来年には各産地での実地栽培試験が行われる予定です。この遺伝子組み換え害虫抵抗性ナスは、インドやフィリピンでナスの生産に50%〜70%の損失をもたらす害虫、eggplant fruit and shoot borer(EFSB)に対して抵抗性があります。ナスは、フィリピンで最大の生産量のある野菜です。

ニュージーランド・組み換えアブラナ科野菜(ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール)
2006年10月31日/Scoop
ERMA receives GM test application
新たな組み換え作物の試験栽培申請を受理
http://www.scoop.co.nz/stories/SC0610/S00071.htm

 ニュージーランド環境リスク管理機関(ERMA)が、Crop and Food Research社から害虫抵抗性を持たせたブロッコリー、キャベツ、カリフラワーおよび家畜飼料用ケールなどのアブラナ科の組み換え野菜の野外栽培試験の申請を受理しました。同社は、10年間にわたる野外試験栽培を希望しています。本申請はニュージーランドで2002年以来3年振りのGM作物の野外試験栽培申請です。
 野外試験栽培は約0.4ヘクタールの規模で行われ、花粉の飛散を避けるために開花前に温室に戻されます。将来はさまざまな種類の遺伝子組み換え野菜が登場することになるかもしれません。

インド・GEAC・GMマスタード・試験栽培
2006年10月14日/Reuters
Indian court allows GM mustard trial for research
インドの裁判所が研究のための組み換えマスタードの試験栽培を認可
http://in.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=businessNews&story
ID=2006-10-14T165702Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_India-272258-1.xml

 インドの最高裁判所は、デリー大学が研究目的で200平方メートルで組み換えマスタード(カラシナ)の屋外試験栽培を行うことを許可しました。この組み換えマスタードはDMH-11という品種で、反収が従来品種より40%も高いことが期待されています。
 9月に、最高裁は遺伝子工学承認委員会(GEAC)に対して、新しい組み換え農作物のいずれにおいても屋外試験栽培の承認をしないよう命令しましたが、今回の認可は、周辺環境への組み換え遺伝子漏出の可能性をチェックするためにあらゆる予防措置をとることを条件に、個別に与えられたものです。

インド・パイプライン
2006年10月1日/The Hindu
Transgenic crops in the pipeline: Pawar
開発パイプラインにある組み換え作物:パワール(インド農)
http://www.hindu.com/2006/10/01/stories/2006100101571400.htm

 ILSI(国際生命科学協会)などにより開催された農業バイオテクノロジーに関する会議で、インドのシャラド・パワール農相は、既に商業化されているBt(害虫抵抗性)ワタ以外に、ボールワーム耐性キマメ(pigeon pea)、Bt(害虫抵抗性)ナス、葉巻ウィルス抵抗性トマト、熟すのを遅らせ貯蔵期限を延ばすトマト、必須アミノ酸を強化したジャガイモなど、いくつか開発中の組み換え農産物があると述べました。
「農学と栄養に重要な多くの遺伝子が発見され、そして穀類、豆類、油糧種子、果物及び野菜を含む農作物に導入されている。遺伝子組み換え技術は重要で、バイオテクノロジーは栄養問題と食糧問題に挑戦する上で『途方もなく大きな可能性』を提供する。それは貧困を減らし、地方の貧しい人たちの暮らしを改善するのに役立つ。そのためにも遺伝子組み換え食品が安全で環境にも優しいという信頼が、消費者の間に築かれる必要がある」とパワール農相は述べました。

イスラエル・遺伝子組み換えバナナ
2006年9月25日/ISRAEL21c
Banana lovers rejoice - Israeli company develops bug-resistant bananas
バナナ好きには朗報?!イスラエルの会社が線虫抵抗性バナナを開発
http://www.isb.vt.edu/news/2006/sep06.pdf

 イスラエルのキブツにあるRahan Meristem社は、バナナのバイオテクノロジー分野において世界をリードしている企業です。このほど同社は6年の研究と試験を経て、線虫類に抵抗性のある遺伝子組み換えバナナの開発に成功したと発表しました。このバナナは、試験栽培においてさまざまな線虫に抵抗性を持つことが確認されました。
 線虫類に効果のある殺虫剤は、生産者ヘの健康危害や、土壌中の他の線虫も殺してしまうという環境問題があり、多くの国で禁止されています。そのため、線虫類による被害は深刻で、線虫抵抗性は、生産コストを毎年何億ドルも削減できるものとして期待されています。今後、技術の実用化に向けて、米国の規制をとる必要があることから、Rahan Meristem社では、技術のメリットを共有できるドール社、 チキータ社、デルモンテ社のような米国バナナ産業の大手にパートナーを求めています。

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