フィリピン

フィリピン フィリピン大学でのBtナス試験栽培を承認

フィリピンのラグナ州バエ自治区の町議会(Sangguniang Bayan)が、フィリピン大学(UPLB)によるBtナスの試験栽培を承認しました。同自治区は、この試験栽培が、農業生産者がGMナスによって得る利益を調査するのに必要な試験であり、UPLBが着手するこの研究はGM野菜の大規模栽培試験とは一線を画すことものと説明しています。このGMナスは、収穫に影響するFruit and Shoot Bores(FSB)と呼ばれるナスの害虫に対する抵抗性を持っているもので、ナスに農薬を散布する必要がないという利点が強調されました。同自治区によるフィリピン大学でのこのBtナス試験の承認は、フィリピンでのすべての試験栽培を阻止しようとする環境保護団体等の活動とは相反するものになりそうです。

2011年5月1日/PIA
Sanggunian approves Bt eggplant trial at UPLB
http://www.pia.gov.ph/?m=1&t=1&id=30017

フィリピン 農業生産者がGMナス試験栽培の支持を表明

2010年11月7日 Philippin Star Farmers back field trials for GM eggplant

http://www.philstar.com/Article.aspx?articleId=627705&publicationSubCategoryId=77
<記事要約>

 フィリピンの農業生産者達が、GMナスの広域試験への強い支持を表明しました。
「第2回全国バイテク農業生産者会議:バイオテクノロジーを通じた生産性と持続性」において、15の地域から参加した農業生産者達は、ナスノメイガ(Leucinodes orbonalis、通称FSB(Fruit and Shoot Borer))という害虫に抵抗性を持つBtナスの圃場試験栽培の継続についての決議案を、満場一致で承認しました。アジア農民ネットワーク (ASFARNET) 及びフィリピントウモロコシ協会の役員であるFelicito Osorio氏は「ほとんどの農業生産者が、Btナスを利用する事による生産性の向上、収入の改善、殺虫剤使用による健康被害の減少を期待している」と述べています。

 害虫はBtナスの葉、芽や実を食べると死んでしまいますが、ナスの中にあるBtタンパク質は人間、家畜、その他の生物には影響はなく、安全です。

 フィリピン、インドおよびバングラデッシュで開発されているFSB抵抗性Btナス品種の育種親には、インドのマハラシュトラ・ハイブリッド・シーズ社(Mahyco社)が開発した、抵抗性の高い品種が用いられています。フィリピン大学植物育種学研究所は、Mahyco社、米国コーネル大学、フィリピン農業省(DA)、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)などの支援を受けて、このFSB抵抗性のナスを開発しています。

フィリピン 豊かな遺伝子組み換えトウモロコシ畑になった、フィリピンの山々
2009年10月23日/The Indian Express
How Philippines Mountain Slopes Were Converted Into Rich Bt Corn Fields
http://www.indianexpress.com/news/how-philippines-mountain-slopes
-were-converted-into-rich-bt-corn-fields/532122/0

<記事要約>
フィリピンでは、うっとりするような美しい景色の山々に広がるなだらかな斜面が、最近急速に注目を集めています。青々とした緑の木陰に残る、のどかで美しい風景や優しい人々だけがその理由ではありません。彼らが山の斜面で実践している革新的な農業への取り組みが注目を集めているのです。
フィリピン北部のCagayan渓谷、そのなだらかな地形をひとたび風が吹き抜けると、これを見た誰しもがトウモロコシ畑に覆われた山腹の景色に魅了されます。フィリピン政府は農業生産者、農業に大きく依存する国の経済のため、トウモロコシ農家がより収量を上げられる様にありとあらゆる手段をとっています。
フィリピンには9,000万もの人口がいますが、同国には小規模な地域産業しかなく、名のある製造業もありません。高級住宅街とスラム街が混在するような小さな町でも、首都のマニラと同様に洒落たショッピングモールとスーパーマーケットが道路沿いに点在しています。しかしここで売られている商品は、海外から持って来られたものばかりです。
このためフィリピン政府は、経済を発展させるためにバイオテクノロジーの利用を急いでいます。既に国内で利用されている害虫抵抗性(Bt)トウモロコシに加えて、害虫抵抗性ワタやその他の遺伝子組み換えトウモロコシ、ジャガイモ、大豆、セイヨウナタネ、テンサイなどの利用を進める事を明らかにしています。
フィリピン政府の当局の話では、(訳注:フィリピンを構成する)7,000余りの島々の大部分では、トウモロコシとコメが生産されています。この地域で従来のトウモロコシをBtトウモロコシに切り替えたところ、ヘクタール当たりのトウモロコシ収穫量が(訳注:従来の品種に比べて)最近の5年で4トンも増加し、12トンとなりました。結果としてこれまで僅か10,000ペソ(日本円で約20,000円)だった農業生産者の年間所得は、現在では30,000〜40,000ペソに増加しています。現在ではフィリピン全域で40万ha のBtトウモロコシが作付けされています。
Diduyon 村のHermoso Juan は、「私は遺伝子組み換え品種のトウモロコシに感謝しています。私は0.5 haの農地で5,750kgのトウモロコシを収量し、57,000ペソ(約110,000円)を稼ぐ事が出来ました。おかげで自宅の裏庭で養豚業を始める事ができ、ここでも新しく所得を得ています」と述べています。
Wilson Payahna 氏も同様に、アワノメイガの被害を受けて倒伏しやすい従来のホワイトコーン品種から遺伝子組み換え品種のトウモロコシに変更して以来、彼の畑における収穫量は飛躍的に増えたと述べています。
Diduyon 村の農業生産者は、モンサント・カンパニーによって開発された、害虫抵抗性と除草剤耐性を合わせ持ったトウモロコシ品種を用いています。
過去5年間、フィリピン政府は出来る限りの事を行って遺伝子組み換え作物の利用や普及を進めてきました。バイオセーフティを担当する委員会が、遺伝子組み換え作物の安全性審査のために残業をいとわず取り組むだけでなく、山間部のトウモロコシ栽培地域に住む地方部族に対して彼らの土地の所有証明書を早急に発行するなど、彼らの土地所有を法的に保護してきました。この措置はインド政府が、“Tribal Act”の一環として実施しているものと、非常に似ています。
除草剤が用いられ、山腹に広がっていた草原は安定した作物の畑となり、それがBtトウモロコシ栽培への道を開いています。
フィリピン農務省、バイオテクノロジーに関する助言チームの議長である、Saturnina Halosa氏は、「BtトウモロコシはBtワタ等と違って食用作物であるため、より徹底した安全性試験が求められました。Btトウモロコシの安全性が確認されたからこそ、現在の利用が認めらています。人間の体は、Btトキシンに対する受容体細胞を持っていないため、人間がBtトウモロコシを食べても問題はありません」と話しています。
フィリピン政府は、トウモロコシに続く作物として、“ゴールデンライス”と呼ばれる遺伝子組み換え品種の米を導入するために、準備を進めています。
フィリピン 食糧安全保障のため、遺伝子組み換えイネを推進
2009年8月19日/The Economic Times
Philippines gung-ho about GM crops
http://economictimes.indiatimes.com/News/Economy/Agriculture/
Philippines-gung-ho-about-GM-crops/articleshow/4907134.cms

<記事要約>
フィリピンでは遺伝子組み換えトウモロコシが既に商業栽培されていますが、フィリピン政府は次の作物として、ビタミンAを強化した遺伝子組み換えイネ(ゴールデン・ライス)を導入する予定です。
政府が出資するフィリピン・イネ研究所(Phil Rice)の Ronilo A Beronio専務理事は、遺伝子組み換え作物がフィリピンにとって食糧安全保障への解決策と述べています。「私たちは2013年までに国内での食糧自給を目指します。フィリピンでは年間1,680万トンの米が生産されますが、国内の需要量から見て15%ほど、生産量が不足しています。フィリピンの食糧安全保障を達成するためにも、遺伝子組み換え作物は重要な役割を果たすでしょう。フィリピン政府はこの食糧安全保障プログラムに、2億5000万USドル(日本円で約250億円)を準備しました」。
フィリピン・イネ研究所は、60種以上もの高収量イネ品種を農民に供給しています。また、ゴールデン・ライスの2品種の開発も同様に進めており、2011年には農家へ供給される見通しです。「フィリピンでは遺伝子組み換えイネが広く理解され、容認されています。調査では69%の農民がバイオテクノロジーによって栄養分が強化された遺伝子組み換えイネを容認し、25%の農民が条件付きで受け入れる事が分かっています。遺伝子組み換え作物はヒトの健康に有害なのではないか、として拒否した農民は6%でした。しかしゴールデン・ライスの商業化には、厳しい規制プロセスに合格することが必要でしょう」Beronio 氏は、このように述べています。
Beronio 氏によると、ビタミンAの豊富な遺伝子組み換えイネは、フィリピンのようにコメを主食とする国で、ビタミンA欠乏症(VAD)の解決に貢献する可能性があります。世界でビタミンA欠乏の影響を最も受けているのはアジア人と考えられており、アジア人は全カロリー摂取量の50-80%をイネに依存しています。ビタミンAを強化したコメは、ビタミンAサプリメントなどと比較しても、遠い地域へも届けること出来ます。(訳注:コメ中のビタミンAは常温でも安定して保存でき、保冷設備の必要がないため、電気がない地域でも保管・輸送が可能なため)
ゴールデン・ライスとは別の話として、フィリピンの農業生産者たちはこれまでに、農業技術普及と農業投資によって、イネの単位面積あたりの収穫量(反収)を2倍にすることができました。Beronio氏によると、コメの平均反収はこの7年間でヘクタール当たり4トンから8トンに増加しました。このうち15%は農民の普及教育、20%が技術改良に起因したものですが、残りは高収量品種が広範囲に普及した事によるものです。他のコメ生産国の平均における反収の増加率が0.8%だったのに対し、フィリピンでは年に2.7%の反収増加を達成しています。
フィリピン 国際稲研究所(IRRI)における高反収の遺伝子組み換えイネ開発
2009年4月9日/Manila Bulletin
GM rice yields 50% more harvest even with less fertilizer and water use
遺伝子組み換えイネは、肥料と水の使用量を減少させつつも、50%の収量増
http://greenbio.checkbiotech.org/news/gm_rice_yields_50_more_harvest_
even_less_fertilizer_and_water_use

<記事要約>
従来より少ない肥料と水で、50%もの収量増が可能となる遺伝子組み換えイネは、乏しい資源による低収量や、気候変動の影響を受けて貧困に苦しんでいる農業生産者を救うための長期的な解決策であると考えられています。 
この遺伝子組み換えイネは、太陽エネルギーの利用効率や二酸化炭素の固定、炭水化物の合成能力など、光合成能力を高めたものです。
多くのイネは光合成において、C3回路という、あまり効率的でない光合成回路を用いて光合成を行います。しかし国際稲研究所(IRRI)の遺伝子組み換えイネのプロジェクトリーダーであるJohn Sheehy博士によると、光合成効率の良いC4回路をイネに導入して利用することで、特に熱帯性気候の地域において、イネが太陽エネルギーを取り込む力を向上させ、より高栄養の米を収穫する事が出来ます。
 Sheehy博士は、「イネの光合成回路をC4回路に換えることで、収量は50%増加し、水の利用効率も2倍に向上するでしょう。何十億もの貧しい人々がコメを主食とする発展途上国において、この前進がもたらす恩恵は計り知れません」と述べました。この研究には合計1,100万ドル(約11億円)が割り当てられました。
関連した研究開発として、IRRIのRobert Zeigler所長は、高収量イネの開発を加速させるため、イネ行動計画(RAP)には10年間で1億5,000万ドル(約150億円)、毎年1,500万ドル(約15億円)が必要だと述べています。RAPは2008年10月、東南アジア諸国の農林大臣たちによって承認されています。
フィリピン・国際アグリバイオ事業団(ISAAA)担当官による遺伝子組み換え作物の奨め
2008年12月28日/The Philippine Star
Pinoy scientist pushes biotech crops to reduce hunger in RP
フィリピンの科学者が飢えを減らすため遺伝子組み換え作物を奨めています
http://www.philstar.com/Article.aspx?
ArticleId=427295&publicationSubCategoryId=77

<記事要約>
フィリピンでは、飢えと栄養失調を軽減するために、科学者が国内での遺伝子組み換え作物の普及を求めています。国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の上級プログラム担当官Rhodora Aldemita博士は、適切な栄養を消費者に提供するためには遺伝子組み換え技術により農作物の反収を引き上げることが最も実現可能な解決策だと述べました。
Aldemita博士によれば、遺伝子組み換え技術は、化学肥料や殺虫剤、除草剤への依存を減らしつつ反収を増やしたり、パパイヤリングスポットウイルス(PRSV)抵抗性を持つパパイヤ開発のように、病害に対する抵抗性のある作物を作ることに成功しています。2002年にフィリピンに導入されたBtトウモロコシは、フィリピン国内で最も成功した遺伝子組み換え作物です。
「遺伝子組み換え技術の進歩によって、今では食品の栄養価を改善することも十分可能になりました。例えばビタミンAを強化したゴールデンライスのように、農作物の栄養価を改善する多くの遺伝子組み換え研究が行なわれてきました」とAldemita博士は述べています。
同じく、低フィチン酸*1 で鉄分吸収性を増加させたトウモロコシ、リシン*2 含量を高めたナタネや大豆種子、また鉄分を多く含むコメ、イヌリン*3 を含むジャガイモなど通常穀物では欠損している必須アミノ酸の強化、ミネラル吸収を高めたり、結腸がんを予防する低カロリーの作物なども研究されてきました。
「バイオテクノロジーは作物の栄養価を単に豊かにするだけではなく、熟成を遅らせることにより農作物がより多くの人々に最良の状態で届くことを保証するのにも役立ちます」と Aldemita博士は述べています。
訳注
*1 フィチン酸・・・ミネラルの吸収を妨げる物質
*2 リシン・・・必須アミノ酸のひとつで、通常動物性タンパク質に含まれる
*3 イヌリン・・・植物により作られるノンカロリーの糖質
フィリピン・ゴールデンライスの野外試験開始
2008年 4月19日/GMO Compass
Golden Rice: First field tests in the Philippines
フィリピンで初のゴールデンライスの野外実験がはじまりました
http://www.gmo-compass.org/eng/news/358.docu.html
<記事要約>フィリピンでは、「ゴールデンライス」と呼ばれるコメの品種について4月のはじめから野外試験が行われています。2011年には生産者の手に届けられるようになるでしょう。
ビタミンAは本来はコメには含まれない栄養素で、コメを主食とするアジアの多くの国々ではビタミンAの欠乏による病気が蔓延しています。遺伝子工学技術によって多量のベータカロチンを生成し、さらに鉄分を補強されたコメが開発されました。ベータカロチンは人間の体内でビタミンAになる成分です。このコメはベータカロチンにより粒が黄色く見えるので「ゴールデンライス」と命名されました。
遺伝子組み換えイネは、これまで栄養素生産の役割は果たしていませんでしたが、将来的にはゴールデンライスが、フィリピンのみならず、中国、インド、インドネシアで、も商業栽培が行われることが期待されます。
フィリピン・遺伝子組み換えナス・試験栽培の収穫
2008年2月12日/ABS-CBN
Bt eggplants harvested in Laguna
ラグナ州で害虫抵抗性ナス収穫
http://www.abs-cbnnews.com/storypage.aspx?StoryId=108900
<記事要約>ルソン島にあるラグナ・バエの実験農場で、害虫(fruit and shoot borer:FSB)抵抗性を付与した遺伝子組み換えナスの収穫が始まりました。ナスは多くの農園でFSBによって51パーセントから73パーセントに達する食害からの損失をこうむっていますが、その被害を減らすことを目指して2007年10月に2品種の遺伝子組み換えナスが国立フィリピン大学ロス・バニョス校植物育種研究所(IPB)の施設で栽培されています。
 研究者たちは、バイオテクノロジーを利用して、モンサント・カンパニーの援助によりインドのマハラシュトラハイブリッドシード社(Mahyco)が開発した遺伝子組み換えナスの戻し交配を行うことができました。プロジェクトメンバーは2つの地元固有品種のナスを戻し交配し、2007年12月21日に限定栽培を始めました。
苗は、その後ラグナ・バエの2,700平方メートルの土地に移植されました。ほ場でのデータでは、普通のナスがFSBに攻撃されても、害虫抵抗性ナスは損害を受けなかったことを示しています。今後、ルソン島のいろいろな場所での試験栽培が予定されています。研究者は、現在ヘクタールあたり8から10トンであるナスの収量を、害虫抵抗性ナスによってさらに向上できると期待しています。
フィリピン・気候変動への対策と遺伝子組み換え作物
2007年12月13日/ABS-CBN NEWS
We need GM crops, says new chief scientist
遺伝子組み換え作物は地球温暖化、気候変動防止の一助となります
http://www.abs-cbnnews.com/storypage.aspx?StoryId=106234
<記事要約> フィリピンは2006年に発展途上国の中で最も風水害の被害を多く受けた国ですが、地球温暖化や気候変動によりもたらされる長期の干ばつや超巨大台風など不利な天候状態への抵抗力があるいくつかの作物が現在開発されつつあります。
民間企業で遺伝子組み換え作物の商品化に向けた情報提供を行っている植物学者のアルプエルト博士は、「遺伝子組み換え作物は、一般的に、病害虫の防除や生長促進などのために使用される農薬の量を減らすほか、温室効果ガス(GHG)の排出も減少させる」と述べています。アルプエルト博士は、1月9日から12日にわたって、トウモロコシに関連する様々な産業から800名程度が参加してイロイロ市で開催された「第5回フィリピントウモロコシ全国大会〜遺伝子組み換え作物と気候変動」において、遺伝子組み換え作物と地球温暖化との関係について語りました。
この中で博士は、「除草剤耐性をもつ遺伝子組み換えトウモロコシ(ラウンドアップ・レディー・トウモロコシ)を使った場合、成長促進と高収量を目的とした土壌の耕起が不要になる、あるいは最小限に抑えることができるので、土壌の耕起に伴って空気中に放出される二酸化炭素の放出を抑制し、それを保持することができる」と説明しました。
さらに農薬などの化学物質の使用を削減することは、その化学物質の製造に伴う二酸化炭素の排出削減にも有効であると述べています。
フィリピンでは、パナイ島の高地、特にイロイロ州のトウモロコシ農家の間で遺伝子組み換えトウモロコシが人気を集めつつあります。農業生産者の間では、遺伝子組み換え作物は経済面での期待があります。
フィリピン・コーンハスク人形・害虫抵抗性トウモロコシ
2007年12月13日/MindaNews
Imelda orders Imeldific dolls
イメルダ元大統領夫人もオーダーする人形
http://www.mindanews.com/index.php?
option=com_content&task=view&id=3491&Itemid=50

<記事要約> フィリピンの女性実業家、ルー・ラマ氏が、イメルダ・マルコス前大統領夫人のヘアスタイルを真似たコーンハスク(トウモロコシの外皮。南米などでは様々な手工芸品に利用されている)人形を作って販売しています。 地方官僚だったラマ氏は、2年前に農業省の援助によってコーンハスク製の工芸品を作る事業を起業し、今ではフィリピンコーンハスク協会会長になっている元大統領夫人の販売協力を得ました。
彼女が起業した当時、コーンハスクは農場で腐るか、燃やされるだけでした。しかし、彼女は農民に資本金なしで芸術品と収入が得られ、市場に大きな可能性があることを教え、全国で2万5,000人もの人々にコーンハスクの手工芸を教えました。この業績により製品革新賞も受賞しています。
 廃棄物だったコーンハスクは、今や一袋10〜15ペソ(27〜41円)で売れます。論争の的の遺伝子組み換えトウモロコシであるBt(害虫抵抗性)トウモロコシのハスクは、害虫被害がなく、よりきれいなため一袋20ペソ(55円)でさらに高く売れます。集められたコーンハスクは、最高10年間持つ様々な手工芸品の材料となっています。
フィリピン・遺伝子組み換えトウモロコシ・栽培面積拡大
2007年11月20日/Truth About Trade and Technology
Gov't To Subsidize Bt-Corn Planting
フィリピン政府がBtトウモロコシを支援
http://www.truthabouttrade.org/article.asp?id=8530
<記事要約>フィリピンの中央ミンダナオ州農業局は2008年に向けて、5,000ヘクタールのBt(害虫抵抗性)トウモロコシの栽培を計画しています。フィリピンでは中央農業局が、飢餓や食糧問題に対応しうる収量の高い農産物栽培を推進するため、すでに2008年の第二四半期から、遺伝子組み換え作物を栽培する生産者に1ヘクタール当たり1,200ペソ(約3,000円)の補助金を支給すると発表していますが、Btトウモロコシへの補助金支給は栽培面積から換算して600万ペソ(約1,600万円)必要になります。補助金対象地域では、Btトウモロコシの栽培によりヘクタール当たり4,000〜5000ペソ(約1万〜1万3,000円)分の収穫が得られます。Btトウモロコシの標的害虫であるアワノメイガは、トウモロコシに最も大きな被害をもたらす害虫の一つで、80%の収穫ロスをもたらすこともあるとされています。このためフィリピンの中で“Btトウモロコシ反対政策”をとっているサウスコタバト州においても、中央政府が栽培を支援していることもあって、実際には一部の生産者がBtトウモロコシを栽培しています。Dennis Araullo 農業次官補はミンダナオ州の栽培面積について「5,000ヘクタールは従来目標であり、1万ヘクタールまで伸びる可能性がある」と述べています。
ルーマニア・アイルランド・フィリピン・農業者円卓会議・生産者への利益と世界的受容
2007年10月18日/Brownfield Network
International farmers want, need ag biotech
世界中から求められている農業バイオテクノロジー
http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?
objectid=B3FE4C02-D075-61FF-B87F2F2740A42AC7

<記事要約> 2007年10月17日、アイオワ州デモインにおいてTruth About Trade & Technology(TATT)が主催する第2回年次国際農業者円卓会議が開催され、世界中から20名の農家が参加して世界的にバイオテクノロジーの受容を進める方法について論じました。
農業バイオテクノロジーは、EUでは厳しい反対に直面しており、現在ラウンドアップレディー大豆の輸入は認められますが、栽培は認められていません。ヨーロッパの個人農家として最大規模の15万エーカー(約6万ヘクタール)の農地を所有するルーマニアのルシアナ・バズガン氏は、この事実に失望した生産者の一人です。昨年ルーマニアがEUに加盟したため、彼はそれまで行ってきたラウンドアップレディー大豆の栽培を止めなければならず、8回も農薬散布を行った結果1ヘクタール当たり100ユーロ(約1万6,000円)の損失に見舞われました。
アイルランドで1,800エーカー(約728ヘクタール)を耕作するジム・マッカーシー氏も、遺伝子組み換えが作物のメリットを享受できない不満のため、EUを離れて遺伝子組み換え栽培が可能なアルゼンチンに投資しました。その結果、彼は6千万ドル(約68億円)の資金を集めてアルゼンチンで二毛作が可能な農地3万エーカー(約1万2000ヘクタール)の土地を購入したのです。
フィリピンで15エーカー(約6ヘクタール)を耕作するロザリオ・エラサス氏のような世界でも小さい農家にとってこそ、農業バイオテクノロジーは、最大の利益をもたらすのかもしれません。フィリピン全土で遺伝子組み換えトウモロコシの販売を促進することにより今年度の「クレックナー商業と技術促進賞」を受賞したエラサス氏は、ほんの10年ほど前にフルタイムの農業を始めたばかりですが、現在ではフィリピントウモロコシ連盟の会長職にあります。
彼女は、フィリピン政府によって開かれた農業学校で遺伝子組み換えトウモロコシに実際に触れ、その利益の可能性を確信しました。そして実際に、害虫抵抗性遺伝子組み換えトウモロコシが反収を上げ、アフラトキシンレベルを減らし、全国で彼女のような零細な生産者が収入を増やしていることを確認しました。「我々のトウモロコシは品質が悪くて飼料製造業者から拒否されたことが多かったが、遺伝子組み換えトウモロコシが我々の生産物を品質を改善するのに役立つことがわかった」と彼女は指摘しています。
これら3人の生産者は、場所や経営規模がたいへんに異なっているにもかかわらず、全員が農業バイオテクノロジーを非常に重要な手段として確信しています。
フィリピン・Btワタ・屋内試験栽培
2007年10月1日/SeedQuest
Philippines government experts to conduct greenhouse trial on Bt cotton before year end
フィリピン政府専門家が年内にBtワタの温室試験栽培を実行
http://www.seedquest.com/News/releases/2007/october/20508.htm
<記事要約> フィリピン農務省の当局者によると、フィリピンで年内にBt(害虫抵抗性)ワタの温室試験栽培を行うことを目指しているということです。Btワタの種子は、既に2006年11月にフィリピン国立バイオセーフティ委員会(The National Committee on Biosafety of the Philippines)から使用許可を得ており、中国のバイオセンチュリートランスジーン社(BioCentury Trans Gene Co)から輸入されることになっています。同社は現在、植物輸入検疫手続きを取得しているところです。さらに、インドからの温室試験栽培用Btワタ種子購入の可能性についてもその当局者は示唆しています。
Btワタ種子は害虫コットンボールワーム(オオタバコガ)への抵抗性を試験するための温室試験栽培は最長5ヶ月続けられることになるということです。この結果が好ましいものであれば、野外試験栽培が継続されることになります。
フィリピンは、繊維産業向けに年間約30万トン、8千5百万米ドル(約9億円)相当のワタを輸入していますが、Btワタ導入によってこれを国内自給で満たし、さらにインドのように輸出も可能になることが期待されています。
フィリピン・ウィルス病と葉枯細菌病抵抗性を持ったゴールデンライス
2007年9月18日/Visayan Daily Star
'Golden rice' commercial release eyed
「ゴールデンライス」の商業化が注目されています
http://www.visayandailystar.com/2007/September/19/negor4.htm
 <記事要約> フィリピン・ネグロスオリエンタル州の農学者グレゴリオ・パルティンカは、「国内の栄養失調と戦うため2011年までにゴールデンライスを商業化しようとする政府の計画は、何百万人もの子供と妊婦が苦しんでいる慢性の栄養素欠乏を減少させるだろう」と述べました。
フィリピンイネ研究所(PhilRice)は、栄養失調に悩む少なくとも20億の世界中の人々に対する究極的解決として期待されている、ビタミンA強化されたイネ品種の承認を得るため全力を注いできました。ゴールデンライス品種の効果、食品安全性と環境影響の試験は来年までに完了し、ゴールデンライスの安定した系統生産のためにDNA判別法にも着手していると PhilRice は述べています。また、ゴールデンライス計画では、さらにビタミンAだけでなく鉄や亜鉛強化したものも、研究開発中です。
PhilRice は、フィリピンで最も人気が高い品種である PSB Rc82にゴールデンライスを導入しようとしています。これにより、ウィルス病と葉枯細菌病への抵抗性を持つゴールデンライスが作出されます。
フィリピン・インド・害虫抵抗性ナス
2007年1月26日/The Philippine STAR
First GM eggplant soon to be commercially grown in the Philippines
初めての遺伝子組み換えナスがもうすぐフィリピンに登場
http://www.checkbiotech.org/root/index.cfm?fuseaction=news&doc_id= 14298&start=1&control=182&page_start=1&page_nr=101&pg=1

インドのマハラシュトラハイブリッドシード (メヒコ) 社で開発された遺伝子組み換えの害虫抵抗性ナスは3年前にフィリピンに紹介され、現在はフィリピン大学ロスバニョス校の植物育種研究所(UPLB-IPB)において、温室栽培試験の最終段階にあります。
 限定された規模ではありますが、今年の早い時期には野外での栽培試験に移行し、さらに再来年には各産地での実地栽培試験が行われる予定です。この遺伝子組み換え害虫抵抗性ナスは、インドやフィリピンでナスの生産に50%〜70%の損失をもたらす害虫、eggplant fruit and shoot borer(EFSB)に対して抵抗性があります。ナスは、フィリピンで最大の生産量のある野菜です。

フィリピン・遺伝子組み換え害虫抵抗性トウモロコシ・掛け合わせ品種
2006年11月7日/The Philippines
Technology acquisition: The Philippines experience
技術の取得:フィリピンの経験
http://www.seedquest.com/News/releases/2006/november/17482.htm

 フィリピン政府は遺伝子組み換えの害虫抵抗性トウモロコシの商業化の承認のために、信頼できる規制システムを開発してきました。フィリピンでは、1980年代後半から遺伝子組み換え技術に関するバイオセーフティ全国委員会設立、組み換え作物の輸入と環境放出に関する規則などを通じて規制システムを整備してきました。
 そのシステムのもと、2002年には害虫のコーンボーラー(アワノメイガ)に抵抗性のある遺伝子組み換えトウモロコシの商業栽培が認可され、2005年には遺伝子組み換えの除草剤耐性トウモロコシの商業栽培が認可され、さらにそれらの掛け合わせ品種の商業栽培も2005年に承認されました。
フィリピンの大多数の生産者が遺伝子組み換えトウモロコシを栽培したことで、従来のトウモロコシと比較して、高い収量を得られるようになりました。通常のトウモロコシの平均収量がヘクタール当たり2.65トンだったのに対し、遺伝子組み換え害虫抵抗性トウモロコシはヘクタール当たり4トンから9 トンでした。個別に実施された研究では、遺伝子組み換え害虫抵抗性トウモロコシの収量の平均増は10%から35%でした。栽培面積も、2002年の120ヘクタールから、2005年には52,000ヘクタールへと大幅に増加、害虫抵抗性と除草剤耐性の掛け合わせ品種が2005年に栽培認可されたため、2006年にはさらなる栽培面積の増加が期待されています。

フィリピン・ピーナツ・ビタミンA・ゴールデンライス
2006年10月23日/Manila Bulletin
GM peanut is enriched with vitamins
ビタミン増強の組み換えピーナッツ
http://www.mb.com.ph/issues/2006/10/23/BSNS2006102377826.html

 ICRISAT(the International Crops Research Institute for Semi-Arid Tropics:国際熱帯半乾燥地穀物研究所)の研究者たちは、途上国の子供たちのビタミンA欠乏症を解決するために、ビタミンAの前駆体であるβカロチンを強化した組み換えのピーナッツを開発しています。βカロチン遺伝子はトウモロコシから移入されます。
 同じコンセプトを持つ組み換え作物としてはゴールデンライスが有名ですが、ゴールデンライスが1グラム当たり22〜37マイクログラムのβカロチンを含むのに対し、組み換えピーナッツは500〜600マイクログラムを目標としています。3年以内でインドなどでの試験栽培をし、2年以内で動物試験を実施する予定です。
 ビタミンAの強化プログラムは米国のCGIAR (the Consultative Group on International Agriculture Research:国際農業研究協議グループ)及びビル&メリンダ・ゲイツ財団(http://www.gatesfoundation.org/default)からThe Harvest Plusを通じて資金提供されています。ICRISATは、日本のJIRCAS(国際農林水産業研究センター)とも協力して、干ばつ抵抗性のピーナッツの研究にも取り組んでいます。

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