インド

インド ワタ栽培面積の90%で、害虫抵抗性品種が作付け
2010年8月31日/Business Standard
90% of Cotton Area Under Bt
http://www.business-standard.com/india/news/90cotton-area-under-bt/406361/

<記事要約>
 インドでは害虫抵抗性ワタ品種の導入により、(訳注:2002年に導入されて以来)2008年までに4,000億ルピー(約7,320億円)相当のワタが増産されました。
 今年のカリフシーズン(訳注:初冬の作物収穫季節)には、Btワタの作付け割合がワタ作付面積の90%を越えました。
 農家は過去8年にわたり、従来の種子と比較するとBtワタの種子でより良い結果を得ています。インド織物産業コミッショナーであるAB Joshi氏は「最終的な数値については明確に算定されていないものの、ワタ栽培面積のうち、90%以上がすでにBtワタ品種であると名言できる」と述べています。
 インドはBTワタを最も早い段階で採用した国の1つであり、2年前には農薬使用量を最大80%削減できる、第二世代の害虫抵抗性遺伝子組み換え(GM)種子Bollgard IIを導入しています。
 インドのワタ耕作面積はここ3年に渡り大幅に増えており、2008年では980万ヘクタール、2009年には1030万ヘクタール、今年のカリフシーズでは1100万ヘクタールとなっています。
 コイムバトレを拠点にワタを取り扱っているAshok Damji Daga氏は、この成長はワタ最低保証価格(MSP)の上昇と、Btワタが作付けされた地域での高収量が要因だと考えています。
 織物産業省によるデータによれば、今年のワタ生産量は前年の2,950万ベールに対し、3,250万ベール(1ベール=170 kg)という見通しです。
 今年Btワタの導入比率が90%を超えた事は、農業生産者が経験したBtワタのベネフィットを明確に示しています。Btワタ技術への支持の上昇は、いかに技術革新が農業生産効率を向上し、より高い単収と、農業生産者の収入増加に役立ったかの一例です。これは、より多くの農業生産者が(訳注:Btワタの様に)有益な技術を利用する環境を構築する必要性が高まっている事を示しています。

インド 遺伝子組み換えワタ採用で女性の雇用機会と収入が増加
2010年7月28日/UPI
Modified cotton helps Indian women
http://www.upi.com/Science_News/2010/07/28/Modified-cotton-helps-Indian-women/
UPI-22101280358947/

<記事要約>
英国ウォーウィック大学の研究によると、インドで遺伝子組み換え作物が栽培、利用される事によって、インドの女性の雇用機会と収入が大幅に増加しました。ウォーウィック大学の Arjunan Subramanian博士によると、害虫抵抗性のBtワタが2002年にインドで導入されて以来、Btワタの高い収量性から綿花生産量は増加し、これを摘むために新たな雇用が生まれています。インドでは綿花を摘むのは主に女性の仕事であるため、この収穫のために雇われた女性は、平均で収入が55%増加しました。
またワタ栽培に携わる男性の労働者も、害虫のモニタリングや殺虫剤散布の必要性が減った結果、余った労働力をこれまで女性が行ってきた仕事に振り向ける事が出来るようになったため、女性の労働条件も改善しました。
Subramanian博士は、「Btワタの栽培は収入を増やし、家内労働を減らす事で女性の生活の質を向上させている」と述べています。
インド 高温耐性GMコムギの開発プロジェクトが始動
2010年6月27日/Deccan Chronicle
Global warming? Now wheat to beat heat
http://www.deccanchronicle.com/chennai/global-warming-now-wheat-beat-heat-214
<記事要約>
気候変動と地球温暖化が今後、農業に深刻な影響を与える事を懸念して、インドの科学者達は高温耐性のコムギ品種の開発プロジェクトを立ち上げました。
ニューデリーにあるインド農業研究所、国立植物バイオテクノロジー研究センターの理事でありこのプロジェクトの主任科学者Kailash Chandra Bansal博士は、ゲノミクス(ゲノム科学)と遺伝子工学の進歩によって地球温暖化に対処するための戦略を、科学者が提案する事を望んでいます。Bansalshi博士は、インド緑の革命の父であるM.S. Swaminathan教授がかつて行なった研究で、1℃の温度の上昇によって毎年6百万トンのコムギが収穫できなくなると指摘した事に触れ、以下の様に述べています。
「私達はSwaminathan 教授の調査結果を深刻に受け止めています。インド政府でバイオテクノロジーを担当する部署は、私たちの(訳注:遺伝子組み換えの)高温耐性コムギ品種の開発に青信号を出しており、研究は進行中です。地球の温度が1℃上昇する前に、新しいコムギ品種は完成している事でしょう。それは遺伝子組み換え品種のコムギで、通常のものと違いはありません。」
インド 害虫抵抗性Btヒヨコマメの開発
2009年12月19日/IANS
Haryana institute claims to develop Bt chickpea
http://blog.taragana.com/business/2009/12/19/haryana-institute-
claims-to-develop-bt-chickpea-13532/

<記事要約>
チャウダリ・チャラン・シン・ハリアナ農業大学 (HAU) の科学者がBtヒヨコマメ(グラム)を開発したと発表しました。
HAU副総長K.S.Khokhar氏によると、この遺伝子組み換えヒヨコマメは、土壌微生物由来のBt遺伝子を体内で発現することで、ワタやマメ科作物の収量に大きな損失をもたらす、シンクイガ(オオタバコガ)に対する抵抗性を持っています。Khokhar氏は今回の成功を、大学における初めてのBt作物開発の成功例としています。遺伝子組み換えヒヨコマメは順調に生長し、制御された環境下でシンクイガに抵抗性を示しました。今後、大規模な試験栽培のために、遺伝子組み換え作物を審査する州の地域委員会(RCGM)に申請され、その認可を得た後に種子生産が始まるだろうとKhokhar氏は予測しています。
最近の政府調査によれば、インドは国内需要を満たすために毎年2-3百万トンのマメ類を輸入しています。彼は、Bt ヒヨコマメが国内のマメ類生産を増加させるためのきっかけになると考えています。
インド政府、3年以内に遺伝子組み換え食品を導入すると発表
2009年7月15日/The Times of India
GM veggies in India within 3 yrs
http://timesofindia.indiatimes.com/NEWS-India-GM-veggies-in-India
-within-3-yrs-Govt/articleshow/4778342.cms

<記事要約>
ニューデリー発:7月14日インド政府は、遺伝子組み換え食品(トマト、ナス、カリフラワー)を3年以内には市場導入する計画を発表しました。インド農務省が遺伝子組み換えの食用作物の市場導入について言明したのは、今回が初めてです。インド国会下院における、農務省の答弁において発表されました。
インド農業研究委員会とバイオテクノロジー庁は、インド国内で研究・開発段階にある3つの遺伝子組み換え作物の試験に、認可を与えています。
 これらの試験の後、バイオテクノロジー庁の遺伝子組換えに関する調査委員会(Review Committee on Genetic Manipulation: RCGM) 及び環境森林省の遺伝子工学認可委員会(The Genetic Engineering Approval Committee: GEAC)によって、遺伝子組み換え品種の栽培への正式な認可が下りる見通しです。
 従来インド政府は、遺伝子組み換えワタの栽培だけを許可してきました。遺伝子組み換えワタの栽培・利用は増大していますが、議論もまた同様に、活発になっています。今回発表された食用作物への組み換え技術の導入によってさらに議論が活発化することが予想されます。
インド・初の Btワタ品種を開発
2009年1月6日/The Times of India
First desi Bt-cotton variety ready
初のインド産 Btワタの準備が整いました
http://timesofindia.indiatimes.com/Nagpur/First_desi_Bt-cotton_variety_ready/
articleshow/3940110.cms

<記事要約>
インド農業研究評議会(ICAR)は、約12年間の研究と試験栽培を経て、Bikaneri Nerma (BN-Bt)と名付けられた初のインド産遺伝子組み換えワタの商業栽培の準備を整えました。
ICAR は既に官民双方の種子販売先にライセンスや技術を移転する準備ができています。3月初めまでには農業生産者が利用できるようになります。
 新しい遺伝子組み換え品種は、ワタ調査中央研究所(CICR)、農業科学大学(UAS)、国立植物バイオテクノロジー研究センター(NRCPB)の共同作業の成果です。
Bikaneri Nerma品種へのCry1AC 遺伝子の導入はNRCPBが行い、分子検査、 ELISA 検査とバイオセーフティ検査のような評価と試験は CICR と UASによって行なわれました。ワタの育種家は、インドのワタ品種(Bikaneri Nerma)に遺伝子を入れることは、米国のワタ品種に導入するよりはるかに難しかったと述べています。
インド・タミルナードゥ農業大学の遺伝子組み換えパパイヤ開発
2008年12月9日/The Hindu
TNAU to develop genetically modified papaya
タミルナードゥ農業大学が遺伝子組み換えパパイヤを開発しています
http://www.hinduonnet.com/thehindu/holnus/015200812091941.htm
<記事要約>
タミルナードゥ農業大学(TNAU)では、インドで多くのパパイヤに甚大な被害をもたらしている「リングスポットウイルス」に抵抗性のある遺伝子組み換えパパイヤを開発しています。
第2回国際パパイヤシンポジウムでTNAU 副長のC. Ramasamy博士は、「組織を培養する研究が完了し遺伝子を確認した段階です。遺伝子組み換えパパイヤを完全に開発するにはさらにいくつかの段階を経なくてはならないでしょう。インドに固有のコナジラミに起因するウイルスに有効な独自の品種を開発しなければなりません」とメディアに述べました。
博士はさらに、バイオテクノロジー局がこのプロジェクトのために資金を計上しており、実現までにはさらに3年ほどかかる見込みであるとも述べました。
 インドではパパイヤの栽培面積が過去10年で3倍増加しており、世界4番目のパパイヤ生産国になっています。
インド・農業生産者が待望する遺伝子組み換えナス
2008年7月1日/Salon
Why Indian farmers lust after genetically modified eggplant
インドの農業生産者が遺伝子組み換えナスを切望している理由
http://www.salon.com/tech/htww/2008/07/01/genetically_modified_eggplant/
index.html?source=rss&aim=/tech/htww

<記事要約>5月にインドの遺伝子工学承認委員会(GEAC)は、マハラストラハイブリッドシード社(MAHYCO)が申請していたBtナスの「試験的種子生産」を承認しました。インドは、中国に次ぐ世界最大規模のナス生産国ですが、栽培する小規模農業生産者は、被害のひどい害虫(eggplant fruit and shoot borer)被害に悩まされています。このBtナスはこの害虫被害を抑えるのに効果的なCry1Ac遺伝子を組み込んでいます。
 2005年に「リスクリサーチジャーナル」に発表されたインド農業生産者の調査結果では、Btナスに関連する農業生産者の健康リスクその他についての考えを聞き取りましたが、生産者にとって最優先の課題は経済であることが分かりました。彼らは、従来の殺虫剤に対する抵抗性害虫の被害で、すでに破産しかけており、収量を増加させ、経済的利益をあげられるのなら遺伝子組み換えナスを導入すると考えられます。
農業生産者たちはモンサントなどのバイテク企業のプロパガンダにのせられているのではありません。Btワタを導入した農家が収量を上げ、殺虫剤コストを削減できたことを実際に見ているからです。
ある生産者は「私は隣の農場でBtワタの導入により殺虫剤の使用量が減少したのを見てきました。同じ技術がBtナスにも応用されたら殺虫剤の使用を50%は減らせるでしょう。そうすればコストが下がり、利益が上がります」と述べました。また別の生産者は「私達は自分が育てたナスを食べません。化学薬品がたっぷり残っているからです。2~3日置きに殺虫剤を撒いているのですよ!Btナスが開発されれば、私達は自分で育てたナスを食べるようになるでしょう。私はBtナスが絶対に必要だと思います。頻繁に殺虫剤を撒くことで人体に悪影響が出てきているのです。人々は野菜をマーケットで買って食べますが、生産者がそれらの野菜に何を撒いているのか知らないのです」と述べています。
米国・インド・バングラデシュ・害虫抵抗性ナス・開発進捗状況
2007年11月14日/ANI
Cornell researchers help develop first genetically modified food crop in South Asia
コーネル大学の研究者が南アジアで最初の遺伝子組み換え食用農産物開発に協力
http://www.thaindian.com/newsportal/sci-tech/cornell-researchers-help
-develop-first-genetically-modified-food-crop-in-south-asia_100353.html

<記事要約> 2009年までに害虫抵抗性遺伝子組み換えナスが、南アジアで初めての遺伝子組み換え食用農産物になるかもしれません。このナスはインドのナスの収穫の4割を失わせ、バングラデシュ、フィリピンなどにも被害をもたらす害虫 fruit and shoot borer(FSB)に抵抗性を持つようにするためBt菌由来の殺虫蛋白質を導入したものです。
 インドSathguru社と米国コーネル大学は、米国国際開発庁(USAID)から資金提供され、このプロジェクトに2002年から協力しています。現在までに、魚、ニワトリ、ウサギ、ヤギ、ラットとウシへの試験で、このBtナスにはアレルギー性も毒性もないことが判明しています。試験栽培は、カルナタカにある農業科学大学で行われており、研究者たちは野外でBtナスがどれだけ長くFSBに効果があるのか、Btナスが他のナスと交雑するかどうか、隔離距離はどの程度必要であるかなどを調べています。
 Btナスは、反収を2倍に上げ殺虫剤使用量を3割削減すると期待されており、インドとバングラデシュを併せて2010年に11万エーカー(約4万4,000ヘクタール)、2015年までに65万エーカー(約26万ヘクタール)栽培されるだろうと予想されています。
インド・中国・害虫抵抗性ワタ・開発状況比較
2007年11月8日/The Financial Times
India overtakes China in Bt cotton race
Btワタレースでインドは中国を追い抜きます
http://www.financialexpress.com/news/India-overtakes-China-in-Bt-cotton-race/
236774/0

<記事要約> 遺伝子組み換えの農業利用では中国が先にスタートを切りましたが、Bt(害虫抵抗性)ワタの栽培面積と承認を待つ遺伝子組み換え農作物の数でインドは中国を追い越しました。
中国では、ワタ以外トマト、ピーマンとペチュニアが遺伝子組み換えで商業栽培されており、コメ、小麦、トウモロコシの主要食品をはじめ、ワタ、ジャガイモ、トマト、大豆、キャベツ、ピーナッツ、メロン、パパイヤ、甘トウガラシ、カラシ、ナタネとタバコが試験栽培されています。
一方インドでは、公共部門によって開発されている遺伝子組み換え農作物がバナナ、ケツルアズキ、 ナタネ 、キャベツ、カリフラワー、ヒヨコマメ、コーヒー、ワタ、ナス、マスクメロン、カラシナ、ジャガイモ、コメ、タバコ、トマト、ムギおよびパパイヤの17作物あり、民間でもキャベツ、カリフラワー、ワタ、トウモロコシなど9作物を開発中です。
Btワタの栽培については、中国が1996年から商業栽培を始めたのに対し、インドは2002年と出遅れましたが、2006年には380万ヘクタールに達し、中国の350万ヘクタールを追い抜きました。中国のワタ栽培面積は530万ヘクタールですが、Btワタの栽培比率は66%で、害虫被害のない地域での栽培面積を勘案すると、ほぼ飽和状態とみられています。
一方インドはワタの栽培面積は900万ヘクタールと世界一を誇ります。インドでは、2006年までに2種類のBtを併せ持つものも含めて4種類の遺伝子組み換えワタが62種類のワタ品種に導入されています。
インド・水使用効率の良い遺伝子組み換えイネ・ シロイヌナズナの遺伝子
2007年10月8日/livemint.com
Scientists claim new GM rice variety requires 20% less water
科学者が水の必要量が20%少ない新しい遺伝子組み換えイネ品種を開発
http://www.livemint.com/2007/10/08022046/Scientists-claim-new-GM-rice-v.html
<記事要約>世界人口の約半数がコメを主食としますが、コメ栽培は他の農作物に比べより多くの水を必要とします。シロイヌナズナの突然変異でもたらされた遺伝子「hrd-D」をイネに導入することにより、イネの成長や反収を落とすことなしに、少なくとも20%の水使用効率が改善されることを発見したと、バンガロールの農業科学大学の研究者たちが全米科学紀要に発表しました。
これは水が貴重な資源であるインドにとっては重要な研究です。インドの利用可能な真水の30%を消費するコメ生産での、真水の経済的なマネージメントに寄与します。
農業科学大学の研究者たちは、シロイヌナズナのゲノム解析を完成させたオランダのワーゲニンゲン研究センターの研究チームに属しています。シロイヌナズナのゲノムへのアクセスを持っており、さまざまな遺伝子を試し、いろいろな農産物に導入する実験を行っています。今回の成功は一ステップに過ぎず、インドで実際に栽培されるイネでこの遺伝子を試してみる必要があると研究者は慎重です。また、試験栽培の許可が得られることも重要な課題です。インド農業研究所の水管理部門も、水使用効率が40%以上改善されるイネ品種を独自に開発中であると述べています。
インド・害虫抵抗性ワタ・栽培面積
2007年3月16日/Financial Express
Bt cotton to be 60% of total cotton cultivation
遺伝子組み換えの害虫抵抗性ワタがワタ全体の栽培面積の60%に
http://www.financialexpress.com/fe_full_story.php?content_id=157904

 <記事要約> インド政府関係者によると、インドで初めて商業化された遺伝子組み換えの害虫抵抗性ワタは、初めて導入された2002年の2万9千ヘクタールから、現在は380万ヘクタール(939万エーカー)栽培されています。また、その栽培面積は全ワタ栽培面積の40%を占めており、数年以内には60%を超えるだろうと予測されています。 
生産量においては害虫抵抗性ワタは全体の65%を占めており、グジャラータ州とパンジャブ州が害虫抵抗性の技術を取り入れている最前線です。そして、2007年の9月には、対前年比11%増加の459万トンの遺伝子組み換え害虫抵抗性ワタの収穫が予想されています。

インド・ドイツ・高フラボノイド・遺伝子組み換えコメ・抗酸化作用
2007年3月2日/Food Navigator
Flavonoid-rich GM rice to boost antioxidant levels?
抗酸化レベルを引き上げる?フラボノイドを増やした遺伝子組み換えコメ
http://www.foodnavigator-usa.com/news/ng.asp?n
=74647-flavonoid-transgenic-antioxidant

 ドイツのハンブルグ大学とインドのハイデラバード大学の研究者たちが、フラボノイドを増やすことで、抗酸化作用が従来のコメより22%高い遺伝子組み換えイネの共同開発に成功しました。
 この開発には、一つの遺伝子で多数の代謝物("one gene-multiple metabolites")を制御する代謝エンジニアリングの概念を用いました。アントシアニジン生合成系酵素(ANS enzyme)は、種々のフラボノイドの生合成について、この代謝エンジニアリングに適した酵素です。この酵素を過剰に発現する突然変異種のイネから、その遺伝子を取り出して導入した遺伝子組み換えイネの系統を作ったところ、その遺伝子組み換えイネからは、抗酸化活性を持つ種々のフラボノイドが通常のコメの4倍から20倍多く得られました。そのコメは従来のコメが77%の活性酸素を除去するのに対し、98%の活性酸素を除去することが実験で確かめられました。
 「我々の研究は、伝統的品種や高収量の品種より優れた抗酸化作用を持ったコメの開発に向けた第一歩となる。」と研究者は述べます。コメは世界中で30億人以上の人々の主食です。

インド・アジア・農産物研究
2007年2月18日/IANS
'India emerging as key biotech leader in Asia'
「インドはアジアでバイオテクノロジーの主役になるでしょう」
http://mangalorean.com/news.php?newstype=local&newsid=39421

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)のクライブ・ジェームズ会長は、2006年にバイオテクノロジー作物の作付けを、前年から3倍増やしたインドについて、以下のように述べています。
「インド、中国、パキスタンなどのアジア諸国が食料、飼料、繊維と燃料の増大する需要を満たすために、農業バイオテクノロジーへの投資を増やしています。次の10年は、こうしたプロジェクトで、アジアが遺伝子組み換えの農産物研究の主役になるでしょう。インドは、今や380万ヘクタールの遺伝子組み換えワタを栽培し、350万ヘクタールの中国を抜いて、アジアにおける遺伝子組み換え農業におけるリーダー的存在になりました。2007年には、全国規模の研究組織ネットワーク開発のため、8,000万米ドル(約96億円)を投資する見込みです。インドは、米国からの援助を受け、害虫抵抗性ナス、耐病性ジャガイモ、乾燥耐性と耐塩性イネなどの遺伝子組み換え農産物の研究をすでに行ってきています。
 また、遺伝子組み換え農産物は、アジア諸国で次々と輸入や栽培のための認可を受けています。

インド・フィリピン・害虫抵抗性ナス
2007年1月26日/The Philippine STAR
First GM eggplant soon to be commercially grown in the Philippines
初めての遺伝子組み換えナスがもうすぐフィリピンに登場
http://www.checkbiotech.org/root/index.cfm?fuseaction=news&doc_id= 14298&start=1&control=182&page_start=1&page_nr=101&pg=1

インドのマハラシュトラハイブリッドシード (メヒコ) 社で開発された遺伝子組み換えの害虫抵抗性ナスは3年前にフィリピンに紹介され、現在はフィリピン大学ロスバニョス校の植物育種研究所(UPLB-IPB)において、温室栽培試験の最終段階にあります。
 限定された規模ではありますが、今年の早い時期には野外での栽培試験に移行し、さらに再来年には各産地での実地栽培試験が行われる予定です。この遺伝子組み換え害虫抵抗性ナスは、インドやフィリピンでナスの生産に50%〜70%の損失をもたらす害虫、eggplant fruit and shoot borer(EFSB)に対して抵抗性があります。ナスは、フィリピンで最大の生産量のある野菜です。

インド・遺伝子組み換えワタ
2006年12月14日/BharatTextile.com
Bt cotton acreage to surge by 75 pct in 2006-07
遺伝子組み換えワタの栽培面積が2006-07年には75%まで急増
http://www.bharattextile.com/newsitems/2002397

 インドにおける2006-07年の遺伝子組み換えワタの栽培面積は、2005年の310万エーカー(約130万ヘクタール)から倍以上の860万エーカー(約350万ヘクタール)に増えており、2007年から2008年にかけては1,400〜1,500万エーカー(560〜600万ヘクタール)に急増するだろうと予測されています。この急増の主な原因には、収量の増加が期待できる遺伝子組み換え種子の価値が生産者によって認識されるようになったことと、種子の価格が妥当になったことが上げられます。

インド・GEAC・GMマスタード・試験栽培
2006年10月14日/Reuters
Indian court allows GM mustard trial for research
インドの裁判所が研究のための組み換えマスタードの試験栽培を認可
http://in.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=businessNews&story
ID=2006-10-14T165702Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_India-272258-1.xml

 インドの最高裁判所は、デリー大学が研究目的で200平方メートルで組み換えマスタード(カラシナ)の屋外試験栽培を行うことを許可しました。この組み換えマスタードはDMH-11という品種で、反収が従来品種より40%も高いことが期待されています。
 9月に、最高裁は遺伝子工学承認委員会(GEAC)に対して、新しい組み換え農作物のいずれにおいても屋外試験栽培の承認をしないよう命令しましたが、今回の認可は、周辺環境への組み換え遺伝子漏出の可能性をチェックするためにあらゆる予防措置をとることを条件に、個別に与えられたものです。

インド・パイプライン
2006年10月1日/The Hindu
Transgenic crops in the pipeline: Pawar
開発パイプラインにある組み換え作物:パワール(インド農)
http://www.hindu.com/2006/10/01/stories/2006100101571400.htm

 ILSI(国際生命科学協会)などにより開催された農業バイオテクノロジーに関する会議で、インドのシャラド・パワール農相は、既に商業化されているBt(害虫抵抗性)ワタ以外に、ボールワーム耐性キマメ(pigeon pea)、Bt(害虫抵抗性)ナス、葉巻ウィルス抵抗性トマト、熟すのを遅らせ貯蔵期限を延ばすトマト、必須アミノ酸を強化したジャガイモなど、いくつか開発中の組み換え農産物があると述べました。
「農学と栄養に重要な多くの遺伝子が発見され、そして穀類、豆類、油糧種子、果物及び野菜を含む農作物に導入されている。遺伝子組み換え技術は重要で、バイオテクノロジーは栄養問題と食糧問題に挑戦する上で『途方もなく大きな可能性』を提供する。それは貧困を減らし、地方の貧しい人たちの暮らしを改善するのに役立つ。そのためにも遺伝子組み換え食品が安全で環境にも優しいという信頼が、消費者の間に築かれる必要がある」とパワール農相は述べました。

インド・害虫抵抗性ワタ・GEAC
2006年9月25日/PRWEB
Farmers Increase Planting of Biotechnology in India
インドの生産者がバイオテクノロジー作物の作付けを増加
http://www.prweb.com/releases/2006/9/prweb442372.htm

 インドのバイオテクノロジーの認可委員会GEACによれば、同国の遺伝子組み換え害虫抵抗性ワタの作付面積は、2005年の310万エーカー(120万ヘクタール)から2006年は810万エーカー(320万ヘクタール)に増大しました。
害虫抵抗性ワタを導入した生産者は、それまで15〜20回必要だった殺虫剤散布が、2〜3回で済むようになり、コストが非常に抑えられると述べています。組み換えの農作物を栽培する生産者や、組み換え技術を研究する専門家への最新のインタビューが、モンサント・カンパニーのウェブサイトから見ることができます。インドの生産者の生の声を是非聞いてみて下さい。(英語のみ)
http://www.monsanto.com/biotech-gmo/asp/country.asp?cname=India

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