ウガンダ

ケニア、ウガンダ 乾燥耐性遺伝子組み換えトウモロコシの試験栽培

ウガンダの国立バナナ研究計画に参加する科学者達は、キサントモナス萎縮病(訳註:キサントモナス属の細菌が引き起こす病気で、同属の細菌がイネでは白葉枯病、キャベツでは黒腐病を引き起こす)に耐性を持つ遺伝子組み換えバナナのほ場試験を開始しました。この遺伝子組み換えバナナは、病害の蔓延を防ぐ2つの遺伝子をピーマンから取り出し、これを導入することで開発されました。
また、ウガンダとオーストラリアの研究者の共同プロジェクトでは、失明や下痢、貧血を減少できる栄養を補強した遺伝子組み換えバナナの開発のほ場試験が行なわれ、良い結果が得られました。ビタミンA、鉄分の含有量を強化する遺伝子を導入した遺伝子組み換えバナナはオーストラリア、ウガンダで2009-2010年にかけて試験栽培が行われ、オーストラリアで行われた初めての収穫では、期待できる結果が得られました。
ビタミンAと鉄分の欠乏は、ウガンダにおいて大きな健康問題であり、多くの子供や女性がこの影響を受けています。

2011年3月28日/USAgNet
GM Bananas Could Cut Blind, Anemia in East Africa
http://www.minnesotaagconnection.com/story-national.php?Id=651&yr=2011

ケニア、ウガンダ 乾燥耐性遺伝子組み換えトウモロコシの試験栽培
2010年10月18日/REUTERS
http://nxw01.jp/g.php/7W5tY4PH7lGn2AwXe8

<記事要約>
ナイロビ発:

  米国を本拠地とするアフリカ農業技術基金(AATF)は、今年、遺伝子組み換えトウモロコシの隔離圃場試験栽培がケニアとウガンダで開始されると述べています。

 ケニアとウガンダの政府研究機関、モンサント・カンパニーと国際トウモロコシ・小麦改良センター(CIMMYT)の研究者が開発した12品種のWEMA:WaterEfficient Maize for Africa:アフリカ向け水有効利用のためのトウモロコシ(乾燥耐性トウモロコシ)が栽培される予定です。

 トウモロコシはアフリカで最も広く栽培されている主食作物ですが、干ばつによって悪影響を受けます。研究者たちは、乾燥耐性の遺伝子組み換えトウモロコシで約24~35%の収穫増を目標にしています。

  木曜日のロイター電による発表の中でWEMA-ケニアの地域担当James Gethi氏は「予備試験では、綿密に制御された隔離圃場で遺伝子組み換えトウモロコシ各種の試験をアフリカで安全に行えることが確認できた」と述べています。

 研究者たちは2009年にケニアとタンザニアにおいて予備試験を実施しました。遺伝子組み換えトウモロコシは、すでに規制当局の承認を得たケニアとウガンダの1~2ヘクタールの隔離圃場に栽培されます。

 「WEMAトウモロコシの種子は、将来結ばれる商品開発契約に基づき、一定期間、地元の種子会社に特許料なしでサブ・ライセンスされる予定です」とAATF広報担当者Grace Wachoro氏はロイターへの談話で述べました。

 試験栽培は、南アフリカ、モザンビークとタンザニアでも計画されています。

※筆者補足:モンサント・カンパニーは、WEMA の一員としてこのプロジェクトに協力しています。
詳しくはこちら → http://nxw01.jp/g.php/7W5tY4PH7lGn3XwXeC

ウガンダ 乾燥耐性トウモロコシの栽培試験が認可される
2010年8月4日/allAfrica.com
Drought Tolerant Maize Trials Approved
http://allafrica.com/stories/201008040120.html
<記事要約>
 ウガンダの国家バイオセーフティ委員会(National Biosafety Committee)は、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(Water Efficient Maize for Africa:WEMA)プロジェクトにおいて重要なステップである遺伝子組み換えトウモロコシ(乾燥耐性トウモロコシ)の隔離圃場試験を許可しました。
ウガンダ国立作物資源研究所(NaCRRI, National Crops Resources Research Institute)の上級研究員で、規制担当チームを率いるYona Baguma博士は7月30日、Kampalaでの会議で、このバイオセーフティ委員会の許可に基づいて研究を進める許可を大統領府に申請する事、その後でウガンダ農業畜産水産省へ(訳注:乾燥耐性の遺伝子組み換えトウモロコシの)種子の輸入許可を申請することを明らかにし、同時に隔離圃場の試験栽培申請の進捗状況を発表しました。Baguma博士は、最初の栽培試験は11月に始まると予測しています。
 ウガンダは、アフリカの大部分を占める半乾燥地帯でも栽培に耐えるトウモロコシ品種開発を目指すWEMAプロジェクトに参加する5カ国のひとつです(訳注:他にはケニア、モザンビーク、タンザニア、南アフリカが参加)。WEMAは官民協働のプロジェクトで、各国の研究機関の他、国際トウモロコシ・小麦改良センター(CIMMYT)が協力しています。
ウガンダの国立農業研究機構がWEMAプロジェクト活動を推進する一方、ナイロビを本拠地とする非営利団体:アフリカ農業技術基金(AATF)がプロジェクトの運営を取りまとめています。
参加各国の研究機関は、現地ほ場試験において専門知識を提供するとともに各国の品種を育成母本として提供しています。WEMAプロジェクト地域コーディネーターのGeoffrey Asea博士は以下のように述べています。
「WEMAプロジェクトは、干ばつが小規模農家へ及ぼす甚大な影響への対処を求めているアフリカの農民、各国首脳、科学者達の声の高まりに応えて設立されました。度重なる干ばつは、凶作、飢餓、貧困の原因となっていますが、WEMAによる従来型の育種とバイオテクノロジーの品種改良を結合させた乾燥耐性トウモロコシ品種の開発構想により、サハラ以南のアフリカ小規模農民は技術料を払わずに、乾燥耐性トウモロコシを利用できます。新品種は干ばつの条件下で、従来より20〜35%の増産を見込めますが、干ばつの際に期待できる収穫増は200万トン、これは約2100万人分が食べて行く事が出来る量に相当します」
バイオセーフティ委員会の理事であるFrancis N'angayo博士は、「この地域にこうした技術が普及し、アフリカの食料安全保障を脅かす干ばつの影響を取り除く事ができれば、不作の脅威に晒されてきた地方農民の期待に応えられる」と述べています。

※モンサント・カンパニーはWEMAの一員としてこのプロジェクトに協力しています。詳しくはこちら
http://www.monsanto.co.jp/responsibility/sustainable-ag/31drought_tolerant_corn.html
ウガンダ 栄養失調を減らすための新しいバナナ品種開発
2010年3月2日/AllAfrica
New Banana Breed to Reduce Malnutrition
http://allafrica.com/stories/printable/201003030137.html

<記事要約>
ウガンダでは現在、地方でも都市部でも、慢性栄養失調に苦しむ人達たちがいます。しかし2016年までに彼らは、遺伝子組み換え技術を用いて栄養強化されたバナナ2品種-マトケ種とスウィートバナナ種を利用できるようになるでしょう。
「ウガンダ保健省の長年の調査によって、ウガンダの栄養失調を解消するために最も重要な栄養素がビタミンAと鉄である事があきらかになりました。」ウガンダの国立農業研究機関(NARO)の国立バナナ研究プログラムのリーダーWilberforce Tushemereirwe教授は述べています。
ウガンダでは5歳未満児の約73%、妊婦の50%が鉄欠乏症貧血に苦しんでおり、母親の死因の約30%は鉄欠乏症によって占められています。また5歳未満の児童の多くが、栄養失調による発育不全の状態にあります。
最近の人口統計と健康調査によると、長期にわたる栄養失調状態がウガンダ国民を疾病や死に至らしめている事が示されています。
ウガンダ人科学者のGeofrey Arinaitwe 博士は、遺伝子組み換え技術を用いて栄養強化されたバナナ2品種について、以下の様に説明しています。「フェルチンと言う名前の大豆の遺伝子がバナナの細胞に導入され、これによりバナナ果肉への鉄分含有を強化するタンパク質が作られます。また他には黄色トウモロコシや、アスピナと言う東南アジア由来のバナナ品種が持つ遺伝子が導入されました。黄色トウモロコシ、アスピナ種のバナナは共に、人の体内にでビタミンAとなるビタミンA前駆体(カロチノイド)を豊富に含む作物です」
これまでに132の異なる遺伝子組み換えバナナ系統が隔離圃場試験で試験されています。Arinaitwe氏は遺伝子組み換えのバナナについて、ウガンダ人とアフリカのために開発され隔離圃場試験が行なわれた、初めての遺伝子組み換え作物であると説明しています。
ビタミンAの前駆体と鉄分に富んだこの遺伝子組み換え品種のバナナは、農業生産者が利用できる様になる前に食品としての安全性、環境への安全性に関する評価が行なわれる予定です。
ウガンダはインドに次ぐ世界で2番目のバナナ生産国で、毎年1千万トンのバナナを生産しています。
ウガンダ・遺伝子組み換えワタの試験栽培開始
2008年6月27日/The New Vision
Local Genetically Modified Cotton to Start
遺伝子組み換えワタの試験栽培開始
http://www.newvision.co.ug/D/9/183/635923
<記事要約>ウガンダでBtワタの試験栽培が11月から行われることになり、研究者達がその準備にとりかかっています。試験栽培は他の品種との交雑を起こさないよう慎重に行われます。環境保護活動家は反対していますが、研究者達は、Btワタの開発により害虫被害を抑え、反収を大きく改善し、生産者はより多くの利益を得るであろうと述べています。
 ウガンダのワタ生産量はここ数年で激減しています。多くの農業生産者が害虫、低反収、低価格などの理由でワタの栽培を放棄しているのです。このため東アフリカでは原料の不足による綿花工場の操業停止も頻発しています。遺伝子組み換え品種の導入によりこの状態に歯止めがかけられることが期待されています。
  ウガンダのBtワタ開発への協力に同意しているモンサント・カンパニーによれば、BTワタは米国で経済的、環境的利益を提供しており、Bt技術(特にBtワタ)を利用した米国の農業生産者の農業収入は最初栽培から10年で99億ドル増加しました。また殺虫剤使用を劇的に減らし、農業収益を改善しています。
ウガンダ・遺伝子組み換えワタ試験栽培認可
2008年1月22日/UNCST
Bt Cotton Trials Approved in Uganda
Btワタの試験栽培がウガンダで認可されました
http://www.uncst.go.ug/site/index.php?
option=com_content&task=view&id=108


<記事要約>:2007年8月にウガンダ科学技術委員会(UNCST:Uganda National Council for Science and Technology)内に設置された全国バイオセーフティ委員会(NBC:National Biosafety Committee)は、遺伝子組み換えワタ試験栽培の申請を検討した技術小委員会からの報告を審議しました。
この申請は、国立半乾燥地資源研究所(NaSARRI:National Semi-Arid Resources Research Institute)が、コットンボールワーム(オオタバコガ)に対する抵抗性と除草剤耐性を持つ遺伝子組み換えワタの試験栽培を求めていたものです。
この試験栽培は、将来ウガンダの条件に適した遺伝子組み換えワタの生産のためのデータ収集を目的とした、研究ステーションで行われる限定された試験栽培です。ウガンダの小規模ワタ農家にとってワタ栽培においての障害となっているオオタバコガの被害や雑草防除の問題を解決するために、この遺伝子組み換えワタが経済的に重要であることが強調された結果、試験栽培が認められました。
ウガンダ・米国・米国国際開発局(USAID)遺伝子組み換えワタ
2007年5月21日 The Monitor
USAID to fund Shs270m pest resistant cotton trials
USAID が害虫抵抗性ワタの試験栽培に16万米ドルを提供
http://www.monitor.co.ug/business/bus05211.php

<記事要約> 米国国際開発局(USAID)はウガンダにおける害虫抵抗性の遺伝子組み換えワタの試験栽培に16万米ドル(約2,000万円)を供与する計画です。このコットンボールワーム(オオタバコガ)に耐性を持つ害虫抵抗性ワタの試験栽培をする予定で、現在、全国バイオセーフティ委員会の承認を待っています。試験栽培の目的は、通常のワタに殺虫剤を散布した場合と害虫抵抗性ワタの比較検証であり、散布回数の低減と殺虫剤コスト削減が害虫抵抗性ワタに期待されています。
 南アフリカ共和国を視察した研究者によれば、南アフリカ共和国では害虫抵抗性遺伝子組み換えワタの他にも、小規模農家の役に立つ除草剤耐性遺伝子組み換えワタや、ボールワームという害虫に抵抗性を持つ遺伝子組み換えワタが試験栽培される見込みです。害虫抵抗性ワタは、南アフリカ共和国、ブラジルとインドなどで商業栽培されています。現在はケニアとブルキナファソで試験栽培中です。USAIDは除草剤耐性遺伝子組み換えワタの試験栽培も実施する予定でいます。

ウガンダ・遺伝子組み換え耐病性バナナ・試験栽培
2007年5月15日
Researchers put GM sweet banana on trial in Uganda this month
ウガンダで遺伝子組み換えバナナの試験栽培が開始
http://allafrica.com/stories/200705150771.html

<記事要約> バナナが主要栽培作物であるウガンダは、耐病性を持つ遺伝子組み換えバナナを、試験栽培のためにベルギーから輸入することになりました。この遺伝子組み換えバナナは、今後5〜10年かけて圃場試験が行われ、青枯れ病や黒シガトカ病(キャベンディッシュ種に特有で、この品種を絶滅に追い込む危険が指摘されている)に対する抵抗性を調査します。
 試験によって最良の系統を選別し、その系統から、生産現場で必要とされる品種に耐病形質を移します。この試験栽培が成功すれば、現在のバナナ生産の病気による被害が半減すると同時に、同じ悩みを抱えるケニア、タンザニア、ルワンダとコンゴ民主共和国などへウガンダが技術提供国となることも可能です。
ウガンダでは、世帯収入の約24.5%がバナナから得られています。主食として、また国内向けのアルコール醸造や輸出向けの蒸留酒のため、農民の70%がバナナを栽培しています。

ウガンダ・耐病性遺伝子組み換えバナナ
2007年2月20日/Fresh Plaza
Uganda to introduce genetically engineered banana
遺伝子組み換えバナナを導入しようとしているウガンダ
http://www.freshplaza.com/2007/0220/2_ug_geneticallybanana.html

 ウガンダでは、バナナは生産者の約7割が栽培している重要な主食料であり、国民の収入の24.5%を占める作物です。しかし、細菌による青枯れ病が猛威を振るっており、時にはバナナの9割が樹上で被害に遭っています。
 そこで、ベルギーで活動しているウガンダ人の科学者が、ウガンダ科学技術国家評議会(UNCST)に対し、自ら開発した耐病性遺伝子組み換えバナナの輸入申請を行いました。評議会は、既にこの遺伝子組み換えバナナの野外試験栽培を許可しています。
 他の遺伝子組み換え作物も導入することで、ウガンダには莫大な経済的利益が見込まれますが、科学者による研究開発が行われても、遺伝子組み換え作物に関する認可の枠組みがまだ出来ていないため、政府は 遺伝子組み換えバナナに関する適正な法律制定を急いで進めています。

ウガンダ・耐病性GMバナナ・バイオセーフティ法案
2006年10月11日/SciDev Net
Uganda 'needs biotech law' to save banana sector
ウガンダのバナナ部門を救うための「バイテク法の必要性」
http://www.scidev.net/content/news/eng/uganda-needs-biotech-law-to-
save-banana-sector.cfm

 ウガンダの国立農業研究所と国際熱帯農業研究所は、耐病性の遺伝子組み換えバナナを開発するため協力しています。しかし、議会による遺伝子組み換え作物の安全性基準を規定するためのバイオセーフティ法案を策定する動きが鈍いため、せっかくの耐病性バナナが農民に届かなくなってしまうという懸念があります。
 バナナにバクテリア由来の伝染病の発生することにより、最高90%の被害を受けていたことで、このままでは今後の5〜10年間に60〜80億米ドル(約7千〜9千億円)の損害が懸念されるため、ウガンダ農業省関係者などからは、病気に最も効果的な方法はバイオテクノロジーによりもたらされると、政策の立案を急ぐよう要請する声が上がっています。

記事内に記載のURLは、記事を作成した当時のURLです。現時点でこれらへのリンクは必ずしも有効ではありませんことをご了解ください。

pagetop