- 南アフリカ 過去28年で最大のトウモロコシ収穫の見通し
- 乾燥耐性トウモロコシの試験栽培が間近
- 南アフリカ共和国、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培が増加
- 南アフリカが栄養改善したソルガム温室試験栽培を認可:公式声明
- 地雷を感知すると赤くなるタバコが開発される
- 南アフリカが遺伝子組み換えジャガイモの新品種を開発
- 南アフリカ共和国で2007/08年度の遺伝子組み換え農作物栽培が30%増えました
- 南アフリカが自力で開発した遺伝子組み換えトウモロコシがデビューします
- 貧困の緩和に貢献する遺伝子組み換え作物
- 発展途上国において開発された遺伝子組み換え技術
- 遺伝子組み換え作物の需要の拡大
- ステレンブーシュ(南アフリカ)でGMのワイン用ブドウが屋外試験栽培
South Africa to Reap Biggest Corn Crop in 28 Years
http://www.businessweek.com/news/2010-05-20/south-africa-to-reap-biggest-corn-crop
-in-28-years-update2-.html
<記事要約>
南アフリカでは、適度な降雨と遺伝子組み換え種子の普及による反収増加から、トウモロコシの収穫量が過去28年間で最大規模となる見通しです。2010年の収穫量は昨年と比べて8.7パーセント多く1,370万トンとなる見通しです。今年、南アフリカでトウモロコシの収穫量が増大した理由は、この10年間に遺伝子組み換え品種の種子利用が面積にして14倍にまで普及した事や、気象庁が警報で注意を呼びかけていた干ばつが起こらなかった事にあります。
Drought-hardy maize ready for field trials
http://www.scidev.net/en/news/drought-hardy-maize-ready-for-field-trials-1.html
<記事要約・抜粋>
南アフリカでは、政府の承認が出次第、乾燥耐性のトウモロコシ品種が、温室から、野外での試験栽培へと進む見通しです。
ケープタウン大学では、南アフリカ固有の植物で乾燥への耐性が強く、「復活草」として知られるテマリカタヒバ(Xerophyta viscosa )の4つの遺伝子を持たせた遺伝子組み換えトウモロコシを研究しています。
研究プロジェクトのリーダーJennifer Thomson氏によると、テマリカタヒバに乾燥耐性をもたらす遺伝子を特定するのに5年かかりました。この遺伝子をトウモロコシに導入すると、乾燥状態になった際に作物がサバイバルモードに入れる様に、この遺伝子がシグナルとして働きます。
乾燥耐性の遺伝子組み換え植物は、降雨の遅れといった大きな作物収穫ロスをもたらす環境下でも、これに耐えうると予想されます。Jennifer Thomson氏は「南アフリカの最も乾燥した地域の1つにおいて、このトウモロコシがどの程度の能力を発揮するのかを調査する準備は、既に出来ています」と話し、南アフリカにおける遺伝子組み換え体を管理する、バイオセーフティの規制についての協議を終えて、2010年初頭には試験栽培を開始できるように希望しています。彼女は、「野外栽培試験は、農務省の援助を得て、厳しい管理下で行なわれるでしょう」と話しています。
トウモロコシトラストの代表Leon du Plessis氏は、アフリカで飢饉を避けるためにもJennifer Thomson氏のプロジェクトが重要である、とする一方で、このプロジェクトの結果が分かるのには、まだ2-3年を要すると述べています。彼は、「ほとんどのアフリカ人が主食としてトウモロコシに依存する中、このような取り組みが成功すれば、アフリカにおける食糧安全保障に大きな役割を果たでしょう。また、乱高下するトウモロコシの価格安定にも貢献するでしょう」と述べています。
2009年5月5日/Independent Online
"More GM maize planted in SA"
<記事要約>
南アフリカ共和国において、遺伝子組み換えトウモロコシの作付けが急速に増加しています。同国のDelmas, Nigel, Leandra の三つの町で作付けされたトウモロコシのうち、ホワイトコーンでは74パーセント、イエローコーンでは67パーセントが遺伝子組み換えの品種であったと、モンサント南アフリカのKobus Steenekamp氏(バイオテクノロジー・農薬部門マネージャー)が発表しました。
Steenekamp氏はムプマランガ州Delmaのファーマーズ・デイにおいて、非遺伝子組み換えトウモロコシの市場が縮小しており、今のところ昨年とほぼ同量の75万トンの需要しかない事を農業生産者達に述べました。さらにSteenekamp氏は、農業生産者に利益をもたらす開発中の新製品について説明しました。そのうち1つは、複数の殺虫タンパク質を発現する遺伝子を組み込むことで、トウモロコシの茎を食い荒らす害虫(Stalk Borer)において、抵抗性が発生する可能性を低くした、新しい種類の害虫抵抗性イールドガードII(YieldGard II)トウモロコシです(訳者註:原文ではYieldGardとなっていますが、YieldGard IIです)。この製品について南アフリカでは、2シーズンにわたって試験が行われてきました。
2つ目は、窒素の利用効率がよいトウモロコシ(窒素有効利用トウモロコシ)です。「この製品が意味するのは、将来的には少ない窒素肥料で現在と同等の収穫量が保証される、もしくは同じ量の窒素肥料で収穫量の増加が期待できるということです。」
また、研究開発パイプラインには乾燥耐性トウモロコシもあります。「遺伝子組み換えによる乾燥耐性トウモロコシについて、南アフリカは遅れをとっていません。モンサント・カンパニーは、同国のノーザンケープ州での2年にわたる試験栽培を、大成功のうちに終了しています」。
乾燥耐性トウモロコシは、2012年までに南アフリカの農業生産者が利用できるようになると期待されています。このようなトウモロコシは、潅漑を行う農業生産者にとって、水の利用量を大幅に削減することも可能にします。
2008年9月11日/AFP
SAfrica okays sorghum trials to improve nutrition in Africa: official
<記事要約>
南アフリカ共和国政府は2008年9月11日、アフリカの栄養不足改善を目指して遺伝子組み換えソルガムの温室試験栽培を認可したという公式声明を発表しました。遺伝子組み換えソルガムを温室で試験栽培する許可が、南アフリカ科学・産業研究評議会(CSIR)に与えられました。CSIRはソルガムの栄養価を高める国際研究プロジェクトにおいて重要な科学的機関の一つです。
ソルガムはサハラ以南のアフリカにおいて、何百万人もの主食となる穀物で、乾燥地帯でも生育する数少ない作物ですが、必須栄養素に欠けタンパク消化率も低いのが弱点です。鉄分、亜鉛、ビタミンAなど必須微量栄養素の欠如は、免疫不全、失明、低出生体重、精神神経発達障害、発育障害などにつながるという科学的な裏付けもあります。特にアフリカにおいては、こうした病気が増加した主な原因は栄養失調なのです。
アフリカの7団体と米国の2団体が参加するThe Africa Biofortified Sorghum(ABS)プロジェクトでは、栄養価が高く消化されやすいソルガムの開発に取り組んでいます。リシンを始めとする必須アミノ酸及びビタミンA、Eの含有量が高く、吸収率の高い鉄分や亜鉛分を含むソルガムを開発しようと努力しています。
2008年7月26日/Daily Mail
Scientists develop tobacco plant which turns red when it detects landmines
Scientists-develop-tobacco-plant-turns-red-detects-landmines.html
<記事要約>地雷を感知するとトマトやリンゴの色素を発現して葉が赤くなるように遺伝子組み換えされたタバコが、南アフリカのステレンボッシュ大学の研究者によって開発されました。根が地雷から漏れ出す窒素酸化物を感知すると、緑色の葉がおよそ10週間で赤く変色します。このタバコは、すでに研究室と温室での実験に成功し、現在セルビアと南アフリカで圃場試験が行われています。
実験を行っているアレサ社は、以前雑草の一種でこの技術を試みましたが、遠距離から結果を見るためには小さすぎました。そのため丈夫で栽培しやすく大きな葉を持ったタバコが選ばれたのです。
国連と地雷撤去運動グループは、効率的かつ経済的な地雷撤去法になり得るこの実験を興味深く見守っています。世界の12万平方マイル(3100万ヘクタール)の土地には推定8000万個の地雷が埋まったまま放置されています。84カ国がこの問題で悩まされており、特にアンゴラ、アフガニスタン、ボスニア及びモザンビークのような第三世界諸国での被害は深刻です。これらの地雷により毎年1万8千人が死傷し、その80%は一般市民です。
2008年7月13日/The Africa Science News Service (ASNS)
South Africa develops new GM potato variety
option=com_content&task=view&id=548
<記事要約>南アフリカの農業研究評議会(ARC)は、米国国際開発局(USAID)の援助を通じて開発された害虫(ジャガイモガ)抵抗性の遺伝子組み換えジャガイモSpuntaG2に対する国内規制当局からの安全性評価結果と栽培認可を待っています。SpuntaG2は、南アフリカの安全性認可プロセスに始めて公的機関から申請された遺伝子組み換え作物です。
ジャガイモガはジャガイモの表面に産卵し、その幼虫が茎に侵入して害を与えます。特に食料・栽培用に保管されているジャガイモに莫大な被害を生じます。農薬に代わる防御手段であるSpuntaG2は、ジャガイモガ対策のコストを減らすとともに、より人体及び環境に優しい手段となり得ます。
南アフリカの主要なジャガイモ生産地域6カ所で行われた6年間にわたる試験栽培の結果、SpuntaG2はジャガイモガに対して完全な抵抗性を示しました。また、他の生物に影響を与えないことが確認され、非組み換えのジャガイモと同様に、栽培・食用として安全であることも示されています。
2008年2月27日 / Reuters
S.African GM crops up 30 percent in 2007/08
<記事要約>南アフリカ共和国の農業生産者組合であるアグリSAは、2月27日に2007/08年度の遺伝子組み換え農作物栽培面積が、前年度の140万ヘクタールから180万ヘクタールとなり、対前年比30%増加したと発表しました。品目別内訳では、トウモロコシ160万ヘクタール、大豆14万4,000ヘクタール、ワタ9,000ヘクタールとなります。アグリSAは「我々は遺伝子組み換え農作物に肯定的です。将来の収量増加に大きく貢献すると確信しています」とコメントしています。
南アフリカ共和国は、アフリカで唯一の遺伝子組み換え農作物の商業栽培国で、1998年の生産開始から継続的に栽培面積を増やし続けており、現在世界で8番目の遺伝子組み換え農作物栽培国です。
2007年7月9日/Food Navigator
All-African GM maize to make its debut
<記事要約> トウモロコシ縞葉枯病ウイルス(MSV)は、サブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)とインド洋諸島のトウモロコシの重要な病気であり、発生すると壊滅的被害をもたらします。南アフリカ共和国の種子会社とケープタウン大学の研究者たちが、MSV耐性を持つ遺伝子組み換えトウモロコシを自力で開発中であると、米国で開催された学会で発表しました。
まず、科学者たちはウイルスの増殖に必要な遺伝子を突然変異させて、増殖能力を失ったものを作りました。その突然変異させられた遺伝子をトウモロコシに導入しました。この遺伝子組み換えトウモロコシがMSVに感染すると、導入した遺伝子からタンパク質が大量に作られ、MSVの増殖を妨げてMSV に対する抵抗性を示します。
この遺伝子組み換えトウモロコシは、近くアフリカ大陸で試験栽培が開始され、人や動物への安全性の確認もされる見通しで、成功することが期待されます。世界の遺伝子組み換え作物栽培面積増加を牽引している中国とインドに続き、南アフリカも増加の牽引役となる可能性があります。
2007年3月23日/CropBiotech Update
GM Crops Contributed To Poverty Alleviation
<記事要約> 南アフリカのVenda大学のMakinde教授はフランスで開催された「バイオ・ビジョン」において、「遺伝子組み換え作物が貧困を緩和する」と講演しました。教授は、発展途上国、特にアフリカにおいて遺伝子組み換え作物は安定した食糧生産の新しい方法になるとし、2002年に南アフリカで行われた遺伝子組み換え害虫抵抗性ワタとトウモロコシを非遺伝子組み換えのそれらとを比較した実験の結果を紹介しました。実験結果は、どちらの作物も遺伝子組み換えの方が収量が上がり、アフリカの生産者の収入が増えたというもの。教授は、EUの消費者らが遺伝子組み換え作物を受け入れようとしないと、EUとの農業貿易に頼っているアフリカや発展途上国は遺伝子組み換えの栽培に踏み出せず、得られるべき多くの社会的利益を逸してはいないかとの疑問を投げかけていました。以下から詳細のプレスリリースを読むことが出来ます。
http://www.europabio.org/GreenManifesto/PRESS_RELEASE-AFRICABIO_REPORT.doc
2007年1月22日/AgBioView & Science
GM Technology Develops in the Developing World
14268&start=1&control=146&page_start=1&page_nr=101&pg=1
アフリカ人によってアフリカのために初めて開発された遺伝子組み換え作物が、年内には南アフリカ共和国の研究者によって試験栽培がなされる予定です。
この遺伝子組み換え作物は、サハラ以南のアフリカによくあるトウモロコシ縞葉枯病(maize streak virus)に抵抗性を持つ遺伝子組み換えトウモロコシです。
温室内の栽培試験結果では良好なウイルス抵抗性が示されており、野外試験と環境影響、組み換えタンパク質のヒトへの安全性などが今後評価されることになります。この開発のための資金は私的な財団と、南アフリカ共和国政府より提供されています。
2006年10月18日/Business Report
Local demand for genetically modified crops rises '
南アフリカなどの地域での遺伝子組み換え作物の需要増に伴い、モンサント・カンパニーの組み換えトウモロコシの種子が売り切れ状態になっています。南アフリカでは、組み換えトウモロコシの作付面積は来シーズンには60万ヘクタールを占めるであろうと予測され、今シーズンもトウモロコシ作付面積約60万ヘクタールのうち、50万ヘクタールを組み換えが占めました。さらに、害虫抵抗性と除草剤耐性を合わせ持つ掛け合わせ品種も増加しています。現地のモンサント・カンパニーの担当者によると、「生産者らは、害虫によるダメージのリスクが殆どなく、雑草までも防除できることから、急速に組み換えトウモロコシに切り替えている。」と話しています。
一方、GrainSA(南アフリカ穀物公社)のエコノミストは、組み換え作物に関する政策について「それが合法的なもので、環境や動物や人間が消費しても有害ではなかった」なら、生産者らがこの新しい技術を使用することを推進したいとし、「生産者らが国際マーケットに生き残るためには、最新の技術と研究を利用しなければならない」とコメントしています。
2006年9月11日/Grape News
GM vines go into Stellenbosch soil
ステレンブーシュ大学のワイン・バイオテクノロジー研究所は、遺伝子組み換えブドウの初めての屋外試験栽培を行うと公表しました。ワイン・バイオテクノロジー研究所は、今まで温室内で数種類のGMブドウの試験栽培を行ってきていました。しかし、適切にその結果を評価するためには屋外試験栽培が必要です。
この告示は、ワイン・バイオテクノロジー研究所のウェブサイトhttp://academic.sun.ac.za/wine_biotechnology/からお読みいただけます。現在はこの計画に対する意見(パブリックコメント)を募集中です。
記事内に記載のURLは、記事を作成した当時のURLです。現時点でこれらへのリンクは必ずしも有効ではありませんことをご了解ください。

