ナイジェリア・遺伝子組み換えキャッサバのほ場試験
2009 年2月19日/SciDev.Net
'Super Cassava' To Enter Field Trials
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<記事要約>
ナイジェリア政府のバイオセーフティ委員会が圃場試験を承認したことにより、遺伝子組み換えキャッサバを「完全食品」にするという野心的な試みが前進しました。
遺伝子組み換えキャッサバは通常のキャッサバの30倍のベータカロテン(ビタミンAの前駆体)を含みます。究極的には500グラムのキャッサバ粉を摂取するだけでキャッサバに含まれる鉄分、たんぱく質、亜鉛、ビタミンEの全てについて、一日に最低限必要な分量がとれるよう強化されたレベルにすることが期待されています。
米国ミズーリ州セントルイスにあるドナルド・ダンフォース植物科学センターのRichard Sayre氏は、全米科学振興協会の年次会合で「これは主要作物について計画されたプロジェクトの中でも最も野心的なもののひとつです」と話しました。
この遺伝子組み換えキャッサバの開発は「the Grand Challenges for Global Health Programme」の下で2005年に開始した「the BioCassava Plus Programme」のもとで行われています。これは一種類の主食となる作物で完全な栄養を摂取できるようにする計画です。
サハラ砂漠以南のアフリカでは2億5000万人が、そして世界では8億人が主な栄養源をキャッサバに頼っています。しかしキャッサバは栄養価が低いうえにウイルスに対し脆弱で、また処理を施さなければ2日間しか保存できません。
プロジェクトチームは、栄養価だけでなくウイルス抵抗性を高め、キャッサバに含まれる有毒のシアン化合物(処理の仕方が良くないと残留する)を減少させ、保存性を高めることにも成功しています。
「私達はキャッサバを完全食品にしようとしているのです。すでに研究室と温室内での試験は成功しています。例えば鉄分は9倍、亜鉛とたんぱく質は4倍増加しました。次の段階は隔離ほ場試験です」とSayre氏はSciDev.Netに対して語りました。
これらが成功すれば、動物やヒトを使った栄養試験が行われるでしょう。
これまで、これらの形質は作物に対して個々に導入されてきました。複数の形質を持つ最初の製品はビタミンA、鉄分、たんぱく質とウイルス抵抗性が含まれるものです。
「4形質を加えるにはより高い技術が要求されます」とSayre氏は言います。
プロジェクトチームはまた2009年のうちにケニヤにおいても隔離ほ場試験を希望しています。
またSayre氏は「現在アフリカの科学者たちが我々の研究所内でトレーニングを受けています。彼らは遺伝子組み換えキャッサバを作る技術を学ぶ予定です。帰国後は自らの手で最終製品を作るのです」と述べました。
2009 年2月19日/SciDev.Net
'Super Cassava' To Enter Field Trials
「スーパーキャッサバ」の圃場試験が始まります
http://www.scidev.net/en/news/-super-cassava-to-enter-field-trials.html?utm_source=link&utm_medium=rss&utm_campaign=en_news
<記事要約>
ナイジェリア政府のバイオセーフティ委員会が圃場試験を承認したことにより、遺伝子組み換えキャッサバを「完全食品」にするという野心的な試みが前進しました。
遺伝子組み換えキャッサバは通常のキャッサバの30倍のベータカロテン(ビタミンAの前駆体)を含みます。究極的には500グラムのキャッサバ粉を摂取するだけでキャッサバに含まれる鉄分、たんぱく質、亜鉛、ビタミンEの全てについて、一日に最低限必要な分量がとれるよう強化されたレベルにすることが期待されています。
米国ミズーリ州セントルイスにあるドナルド・ダンフォース植物科学センターのRichard Sayre氏は、全米科学振興協会の年次会合で「これは主要作物について計画されたプロジェクトの中でも最も野心的なもののひとつです」と話しました。
この遺伝子組み換えキャッサバの開発は「the Grand Challenges for Global Health Programme」の下で2005年に開始した「the BioCassava Plus Programme」のもとで行われています。これは一種類の主食となる作物で完全な栄養を摂取できるようにする計画です。
サハラ砂漠以南のアフリカでは2億5000万人が、そして世界では8億人が主な栄養源をキャッサバに頼っています。しかしキャッサバは栄養価が低いうえにウイルスに対し脆弱で、また処理を施さなければ2日間しか保存できません。
プロジェクトチームは、栄養価だけでなくウイルス抵抗性を高め、キャッサバに含まれる有毒のシアン化合物(処理の仕方が良くないと残留する)を減少させ、保存性を高めることにも成功しています。
「私達はキャッサバを完全食品にしようとしているのです。すでに研究室と温室内での試験は成功しています。例えば鉄分は9倍、亜鉛とたんぱく質は4倍増加しました。次の段階は隔離ほ場試験です」とSayre氏はSciDev.Netに対して語りました。
これらが成功すれば、動物やヒトを使った栄養試験が行われるでしょう。
これまで、これらの形質は作物に対して個々に導入されてきました。複数の形質を持つ最初の製品はビタミンA、鉄分、たんぱく質とウイルス抵抗性が含まれるものです。
「4形質を加えるにはより高い技術が要求されます」とSayre氏は言います。
プロジェクトチームはまた2009年のうちにケニヤにおいても隔離ほ場試験を希望しています。
またSayre氏は「現在アフリカの科学者たちが我々の研究所内でトレーニングを受けています。彼らは遺伝子組み換えキャッサバを作る技術を学ぶ予定です。帰国後は自らの手で最終製品を作るのです」と述べました。
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