メッセージ

モンサント・カンパニーより

バイオテクノロジーは、農業に明確な利点をもたらしました。その結果、遺伝子組み換え作物の栽培面積が急速に拡大しています。多くの栽培方法の中で、この遺伝子組み換え製品を利用した方法が選ばれたのは、生産面での向上が認められているからです。

遺伝子組み換え作物は、世界中で栽培されています。また、新しい遺伝子組み換え製品の許認可数も世界的に増加しています。遺伝子組み換え作物が初めて市販されて以来1996年から2002年までの6年間に、遺伝子組み換え作物は世界16か国で栽培され、その作付面積は、1996年の約170万ヘクタール(約430万エーカー)から2002年には34倍を越す約5,870万ヘクタール(1億4,500万エーカー/前年比12%増)に増加しています。これらの作物は先進国、発展途上国の双方において、規模の大小を問わず、すでに数百万人の生産者の期待に応えているのです。
バイオテクノロジーは、世界中の規制当局の認可をつぎつぎに取得しています。インドでは害虫抵抗性ワタが2002年初めに認可されたほか、フィリピンではトウモロコシの商業栽培ができるようになり、また、最近ではオーストラリアでも新しい品種の害虫抵抗性ワタ「ボールガード®」が認可されました。

遺伝子組み換え作物は農薬の使用量を大量かつ継続的に削減することができます。農薬使用量の削減は環境にとっても私たちの地域社会にとってもより良い結果をもたらします。

除草剤耐性および害虫抵抗性の作物導入に伴い、農薬の使用量は大幅に削減されました。農薬使用量の削減によって、すべての市民がより改善された環境で生活することができるのです。

アジア各国の指導者は、この地域で予想される人口増加に対応するため、食糧の増産が不可欠であることを認識しています。

世界のあらゆる地域、特にアジアにおいては、持続可能で、かつ環境に優しい方法で食糧生産を拡大する能力が求められています。バイオテクノロジーはこの目標を達成する重要な手段となります。

バイオテクノロジー製品の安全性はきちんと評価されています。

遺伝子組み換え作物および遺伝子組み換え製品は、厳しい安全性試験と厳しい認可制度のもとで評価されています。歴史的に見ても、バイオテクノロジーによって開発された食品ほど徹底した試験と規制が行われている作物はかつて存在しませんでした。遺伝子組み換え食品については世界保健機構(WHO=World Health Organization)、FAO、国際食品規格委員会(Codex Alimentarius Commission)、経済協力開発機構(OECD=Organization for Economic Cooperation and Development)が確立した安全性評価の方向性に基づき各国で安全性が確認されています。

モンサント・カンパニーでは、規制制度と食品の安全性に対する信頼を維持・確立する上で、一般の方々への情報提供を迅速かつ確実に行い、理解を得ていくことが大切だと考えています。申請・認可の経過や状況などについても、情報の透明度を高める努力に協力および支援をしています。

─ 米国モンサント・カンパニー 上級副社長兼最高技術責任者(CTO) ロバート・T・フレーリー博士 ─


ロバート・T・フレーリー博士 経歴
米国モンサント・カンパニー 上級ß副社長兼最高技術責任者(CTO)


フレーリー博士は、世界各地のモンサント・カンパニーの農業(農作物・種苗事業)部門の研究開発を統括しています。

フレーリー博士は、1978年にイリノイ大学で微生物学・生物化学の博士号を取得、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で2年間のフェローシップを終了後、シニア・リサーチ・スペシャリストとしてモンサント・カンパニーの生物科学プログラムに参加。初期には植物形質転換と遺伝子発現システムの研究に取り組み、作物に外来遺伝子を導入するための実用的システムの開発に初めて成功しました。

1986年にモンサント・カンパニーの植物科学研究グループの責任者(ディレクター)に任命され、バイオテクノロジー研究で中心的な役割を果たしました。同グループは、ウイルス、害虫に抵抗性を持つ植物の開発の基礎となる技術を生み出し、植物形質転換技術を大豆、ワタ、ナタネ、トウモロコシなどの商品作物に応用。さらに、ジャガイモ、トマトといった食用作物の栄養価と品質特性を改善する技術も開発しました。

1992年、技術担当副社長に就任。作物用化学薬品と植物バイオテクノロジーの研究開発を指揮しました。1993年、副社長兼新製品事業本部長(ジェネラル・マネジャー)に就任。1995年にセレジェン社長に任命され、新しい作物用化学薬品とバイオテクノロジー製品の発見、開発、商用化に取り組み、化学、バイオテクノロジー・種子、情報技術の統合を通じて強力な作物事業の確立を目指しました。

ロバート・T・フレーリー博士がこれまで、バイオテクノロジーの研究成果について執筆してきた出版物と特許出願書類の数は100を超えます。1999年にクリントン前大統領より技術栄誉賞(National Medal of Technology)を授与されました。現在、米国科学振興協会(AAAS=American Association for the Advancement of Science)フェロー。1995年、米国農業マーケティング協会(NAMA=National Agri-Marketing Association)より全国優秀農業科学賞(National Award for Agricultural Excellence in Science)を受賞したほか、農業および食品化学における優れた貢献によりケネス・A・スペンサー賞(Kenneth A. Spencer Award)を受賞。また、「先進農業(Progressive Farming)」誌よりマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

その他にも、ラウンドアップ・レディーの発見・開発、商用化での貢献が認められ、モンサント・エドガー・M・クイーニー賞(Monsanto Edgar M. Queeny Award)を、また植物全般にわたる研究の努力が認められモンサント・トーマス・ホックワルト賞(Monsanto Thomas and Hochwalt Award)を受賞しました。

過去に農業バイオテクノロジー研究諮問委員会(ABRAC=Agricultural Biotechnology Research Advisory Committee)のメンバーを務め、米国保健研究所の分子細胞学セクションに所属した経験を持ちます。現在は、複数の科学雑誌の編集委員を務めています。これまでに米国農務省(USDA)、米国科学財団(NSF)、米国議会技術評価局(OTA=Office of the Technology Assessment)、農業科学・技術評議会(CAST)、米国国際開発庁(US AID=Agency for International Development)、米国科学アカデミー(NAS=National Academy of Science)、国際アグリバイオ技術事業団(ISAAA=International Service for the Acquisition of Agri-Biotech Applications)など、数多くの政府・公的機関の技術アドバイザーとして活躍。発展途上国の食品生産問題の解決に向けた植物バイオテクノロジー技術の応用に熱心に取り組んでいます。