遺伝子組み換え作物のメリットに関する資料

2006年に栽培された遺伝子組み換え作物が米国農業に与えた影響の定量化

食料農業政策センター(NCFAP)が発表した最新の調査によれば、米国における遺伝子組み換え作物の作付面積は今後も拡大し続ける見込みです。その理由として遺伝子組み換え作物が農業生産者に非常に大きな経済的、環境的メリットをもたらすことが挙げられます。2006年に米国で大豆、ナタネ、ワタ、トウモロコシなどの遺伝子組み換え作物を栽培した生産者は、雑草や害虫を防除するのにごくわずかな農薬しか使わずに済み、しかも生産性が向上し純利益が高いという恩恵を享受しました。この報告内容は、州レベルで各州の公的機関の作物専門家が行った調査を基に作成されたもので、多くの作物・雑草専門家のレビューを経ています。NCFAPはワシントンDCにある非営利、中立の研究機関です。この報告書の全文はwww.ncfap.org でご覧になれます。

■ 研究の背景:

今回のNCFAPの調査はこれまでに行われた米国農業における遺伝子組み換え作物の影響についての調査結果を更新するものです。この最新報告は、遺伝子組み換え作物の商業栽培開始から11年目を迎えた2006年度も、米国の生産者は引き続き遺伝子組み換え作物の作付面積を大幅に拡大していることを裏付けるもので、生産者と作物生産高への影響を分析することで遺伝子組み換え作物がこれほど大規模に受け入れられた理由を評価しています。

2006年、米国では6種類の遺伝子組み換え作物が1億5,600万エーカー(約6,240万ヘクタール)で栽培されました。これは2005年よりも13%増加したことになります。そのため生産量は78億ポンド(約351万トン)という高水準となり、、生産者の純利益は26億ドル(約2,340億円)まで増加、農薬の有効成分使用量は1億1,000万ポンド(約4万9,500トン)減少しました※1。これらの結果は、過去のNCFAPによる調査結果の流れを継ぐもので、その傾向は2001年度の初回の調査から一貫しています。

年度 作付面積
100万エーカー
収量の増加
10億ポンド
純収益
10億ドル
農薬使用量
100万ポンド
20061567.82.6-110
20051238.32.0-70
20041186.62.3-62
20031065.31.9-46
2001803.81.5-46

(参考:単位換算したもの)
年度 作付面積
万ヘクタール
収量の増加
万トン
純収益
億円
農薬使用量
万トン
20066,2403512,340-4.9
20054,9203741,800-3.2
20044,7202972,070-2.8
20034,2402391,710-2.1
20013,2001711,350-2.1

遺伝子組み換え作物は、生産されている42州全てにおいて収益の増加と農薬使用量の減少というメリットを実現し注目を集めました。2006年、米国中西部での遺伝子組み換えトウモロコシ、大豆全体の作付は、この地域にもたらされた利点を前年度よりも大幅に伸ばすという結果を出しました。特に利益が大きかった州は、ミネソタ州、アイオワ州、イリノイ州です。遺伝子組み換え作物が農作物生産費用を総額で19億ドル(約1,710億円)削減し、更に穀物価格の上昇もあり、2006年度の農業生産者の純収益が大幅に増えました。

遺伝子組み換え作物を栽培した米国農業生産者が得た正味価値の総額は、各作物の作付面積と遺伝子組み換え品種を栽培した割合に関係があります。農薬使用量の削減が大きかったのはトウモロコシで、全体の削減量である1億1,000万ポンド(約4万9,500トン)の半分以上を占めます。

形質
作付面積
100万エーカー
収量への影響
100万ポンド
純利益
100万ドル
農薬使用量
100万ポンド
RR大豆67.7同等+1,562-23.1
RRナタネ0.95同等+10-0.6
RRトウモロコシ41.0同等+316-52.3
RRワタ13.2同等+28-24.5
YGアワノメイガ16.6+3,646+186-2.9
YGネキリムシ7.7+3,275+185-3.9
BGワタ8.8+776+316-2.8
合計1+7,780+2,626-110

(参考:単位換算したもの)
形質
作付面積2
万ヘクタール
収量への影響
万トン
純利益
万円
農薬使用量
千トン
RR大豆2,708同等+1,406-10.4
RRナタネ26同等+9-0.2
RRトウモロコシ1,640同等+284-23.6
RRワタ528同等+25-11.0
YGアワノメイガ664+165+167-1.3
YGネキリムシ308+148+167-1.8
BGワタ352+35+284-1.3
合計1+352+2,363-49.5
1 合計には、表に含まれていないVRパパイヤとスカッシュを含む
2 複数の形質を併せ持つスタック(掛け合わせ)品種が同じ農地で栽培されることもあるため、作付面積は合計されていない

■ 主要な研究結果:

米国の農業生産者は、経済面および環境面でのメリットが非常に大きいことから、2006年も継続して遺伝子組み換え作物を選んでいます。

  • 2006年の米国での遺伝子組み換え作物作付面積は、13%増加して1億5,600万エーカー(約6,240万ヘクタール)でした。
  • 農業生産者の純利益は26億ドル(約2,340億円)増加しました。
  • 収量は78億ポンド(約 351万トン)増加しました。
  • 農薬の使用量は、有効成分が1億1,000万ポンド(約4万9,500トン)減少しました。

遺伝子組み換え作物のメリットは、栽培されている州で広く共有されています
  • 農業生産者の収入が最も大きかったのはイリノイ州の3億2,600万ドル(約293億円)で、ついでアイオワ州の3億ドル(約270億円)、ミネソタ州の2億9,800万ドル(約268億円)でした。
  • 最も農薬使用量が減少したのはアイオワ州の-1,430万ポンド(約-6,435トン)ですが、21の州にまたがって少なくとも100万ポンド(約 450トン)の農薬が削減されており、そのメリットはコーンベルト地帯に限られず、広範囲に及んでいることがわかります。

新しい遺伝子組み換え作物品種は、さらに農業生産者にとって使いやすいものとなり、2006年の作付面積の大幅な拡大に貢献しました
  • 形質の掛け合わせによって多様な害虫に対する柔軟な管理が可能となり、2007年以降も作付面積が拡大すると見込まれます。
  • 新しい形質によって除草剤散布時期の幅が広くなったことにより、雑草防除作業が天候に左右されることがなくなり、労力が削減され、使いやすさが向上しました。

訳注※1 農薬使用量の変化は非組み換え作物栽培時の農薬使用量との比較

報告書の原文(英文)pdf


この文書は農業遺伝子工学の産物に関する科学的報告書を要約しています。これは研究内容を記載したものであり、モンサント・カンパニーの意見を反映するものではありません。
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