遺伝子組み換え作物のメリットに関する資料

ポーランドにおける遺伝子組み換え作物の経済と環境における潜在的利益に関する研究

(報告書公表日:2005年1月14日)

■ 要約および結論
この論文では、ポーランドで遺伝子組み換え(GM)作物を使用した場合の生産農家への潜在的影響について調査する。ポーランドにおいて大切な3つの作物(ナタネ、テンサイ、トウモロコシ)と、最も多く普及している2種類のGMの形質(除草剤耐性および害虫抵抗性(Bt))に焦点をあてる。
結果は、ポーランドの農学データ、経済学データ、科学データ、試験データの机上調査と分析にもとづく。ポーランドの品種改良部門および研究会の専門家から、非公式の質問票に対するフィードバックも入手した。


■ 生産および利益ベース
農業はポーランド経済にとって重要である。2003年、農業は国内総生産の7%を占め、農業雇用人口は260万人(総雇用の18%)であった。
その内、2003年のナタネ、テンサイ、トウモロコシの作付面積は総農地面積の8.1%を占めた。3種類の作物の生産は金額にして約8億5700万ユーロ(1,159億円)であった(総農業生産の7.2%に相当)。
ドイツおよびフランスなどの国における主要生産者の平均実績と比較して、ポーランドにおける収穫量、収益、生産コストの変動は低い(セクション2参照)。


■ EU承認および将来の生産ベース
EU承認によりEUの共通農業政策(CAP)への以降が完了する2011年12月までに、作物の実績および利益に関連する重要な点として、以下の内容が考えられる。

  • 農業支援レベルが高くなると考えられる。直接の支援によって収入が増え、固定資産(機械、作物貯蔵施設など)および新しい技術の導入(例:新たな品種、農薬など)の両方により、農業投資が増加すると考えられる。その結果、技術実績が改善し、EU加盟国間に存在する「生産性のギャップを埋める」要素が何年間にもわたりもたらされると考えられる。

  • ポーランドの農業は非常に競争力の高い市場で行われていると考えられる。特に、承認によって土地や労働力の投入にかかるコストが増加する可能性があるので、この市場において可能な限りの競争力を維持するために、多くの生産者が役に立つ(収穫量増加やコスト削減などに)さまざまな新しい技術をさらに探索すると考えられる。

  • 構造的変化(保有地の整理、平均農場規模の増大)が加速すると考えられる。
    本試験で評価した3種類の作物について、5年間の作付けに関する定性的評価によると、ナタネおよびトウモロコシの作付けはそれぞれ20%および30%増加し、テンサイの作付けは約10%減少する(2003年の作付けとの比較:詳細はセクション2.3を参照)。


【参考】
報告書の原文(英文)[PDF 444KB]
The farm level impact of using GM agronomic traits in Polish arable crops

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