遺伝子組み換え作物観察記

栽培試験の概要

【はじめに】

日本モンサントは、自社の研究農場(茨城県・河内町)の隔離ほ場において、除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆(商品名:ラウンドアップ・レディー・大豆)の栽培試験を行っています。この栽培試験では、遺伝子組み換え大豆の収穫までの雑草防除の効果や収量などを慣行栽培との比較などによって調査するとともに、一般の大豆(品種:エンレイ)との交雑なども調査する予定です。日本モンサントは、この栽培試験の内容を広く情報提供するため、栽培の記録を写真入りでご紹介しています。

試験に使用している遺伝子組み換え大豆は、1996年に農林水産省の「農林水産分野における組換え体利用のための指針」に適合していることが確認されており、一般ほ場での栽培が認められた品種です。今回は、隔離されたほ場内での試験ではありますが、2004年2月に同省が、生物多様性保護を目的としたカルタヘナ法の規定に基づき「第1種使用規定」の承認を受けた組み換え作物について栽培実験を行う際の交雑・混入防止措置等について定めた「第1種使用規定承認組換え作物栽培実験指針」を参考に周辺の畑からの隔離距離を10m以上確保するなど、交雑防止措置も行っています。またこの大豆は、食品・飼料としての安全性も確認されており、幅広く利用されているものです。


【栽培試験の概要】
:ラウンドアップ・レディー・大豆は、特定の除草剤(ラウンドアップ)に耐性を持った大豆です。ラウンドアップをまいても、大豆は枯れず、雑草だけが枯れるという特性があります。今回の試験では、その特性を検証するため、畑を以下の5つの試験区に分類し、それぞれ比較を行っています。

  • エンレイ/慣行区
  • ラウンドアップ・レディー・大豆/慣行区
  • ラウンドアップ・レディー・大豆/無除草区
  • ラウンドアップ・レディー・大豆/土壌処理(除草)剤散布区
  • ラウンドアップ・レディー・大豆/ラウンドアップ散布区

ラウンドアップは葉や茎に散布する茎葉処理型の除草剤ですが、土にまく土壌処理型の除草剤を散布するのが「土壌処理剤散布区」、雑草防除をまったく行わないのが「無除草区」、「慣行区」は一般的な栽培方法のところで、今回の試験では雑草を耕して鋤き込む中耕培土という処理のみを行いました。

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